禁断と背徳の体験告白
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上級生の痴女に痴漢して大変なことになった話[第10話(完)]|痴漢・レイプ・悪戯

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上級生の痴女に痴漢して大変なことになった話[第10話(完)]

読了目安 10分25秒

[作品No 10] 2025/ 9/15(Mon)
二人ともしばらく何も言わなかった。
「…いつ、行っちゃうんですか」
「…んー、終業式終わったら、すぐかな」
また、二人ともしばらく何も言わなかった。
「…もう、会えないんですね」
「…会えなくなっちゃうね」
俺は右手で、青田さんの手をぎゅっと握った。温かかった。
「青田さん、俺、笑われるかもしれないけど、青田さんのこと…」
「あたしも(俺)くんのこと、好きだよ」
俺は驚いて、また青田さんを見た。
青田さんもこっちをじっと見返していた。

青田さんが吹き出した。
「あははは、ちょっとさー、あんた、気づいてなかったの?にっぶい変態だなあw好きじゃなかったら(俺)くんと最後までしたりしないよ」
唖然としている俺を見ながら、青田さんはクスクス笑った。
「あーおっかしい…気づいてないんだもん」
そう言って、俺を見た青田さんの目から、ぽろぽろと涙が流れた。
「(俺)くんとさ、もっといろいろ話したり、遊びに行ったりしたかったけどさ。…ごめんね。うまくいかないもんだね。ごめんね」
あの青田さんが泣いていた。初めて見る涙だった。
それで、もう本当にどうしようもなく終わりなんだ、とわかった。
俺もこらえきれなくなって泣き出した。
俺たちは公園のベンチで手を握り合って、しばらく泣いていた。
犬は「どしたの?」という目で俺たちを見ていた。

公園はだいぶ暗くなっていた。
青田さんはハンカチで涙を拭き、俺の目も拭いてくれた。
悲しくてたまらなかったが、思い切り泣いた後の清々しい気分もあった。
「はー、まさか、こんな変態野郎を好きになっちゃうとはねー…」
「でも、俺が変態じゃなかったら、青田さんとこんなふうになれなかったです」
「(俺)くんは変態だけど、やさしくていい変態だから、もっとかわいい彼女できるよ」
「青田さんより可愛い彼女なんてできるわけないです」
「あはは、変態のくせにお世辞いってんの」
しばらく二人とも何も言わなかった。やがて、青田さんが立ち上がった。
「…そろそろ、帰んないと」
「送っていきます」
青田さんは周りを見回してから、座っている俺の肩に手をおいて、唇にキスしてくれた。
「いいよ、ここでお別れしよう。変態の(俺)くんのこと忘れないよ。元気でね」
「…俺も絶対忘れません。青田さんも、元気で…」
語尾がふるえた。
「うん。いつかまた、どっかで会えるといいね」
青田さんはそう言うと、素晴らしい笑顔でにっこり笑い、振り返って、犬と歩いていった。
それが、俺が最後に見た青田さんだった。

俺はもう飯も食えないぐらいへこみまくって、終業式と夏休みを過ごした。
両親は本気で俺を精神科に連れていこうとしたぐらいだ。
二学期、もしかしたら青田さんがいるんじゃないか、と電車の中や学校を探した。
でもやっぱり、青田さんはいなくなってしまっていた。
○○部の先輩に聞いても、新しい住所なんか教えてもらえそうになかった。
その後、俺は彼女もできないまま高校を卒業して、他県の大学に進み、東京で就職した。
青田さんに会いたかったが、探すつてもなく、どうしようもなかった。
必死で仕事をこなすうちに青田さんの記憶は薄くなっていき、二十代の末になり、上司の紹介である女と結婚したが、色々あって三十代のはじめに結婚生活が終わって、また一人になって、それからはずっと一人だ。
でもまだ、青田さんには会いたかった。
よぼよぼのジジイとババアになってでもいいから、いつかまた会いたいと思っていた。

8月の下旬、俺は久しぶりに帰省した。
俺の母校にも同窓会があって、年1回、ホテルの宴会場を借りて、全校の同窓会総会を開いている。
俺は就職して地元を離れたんで、それまでほとんど参加したことがなかった。
だが今年はAが幹事をやることになり、絶対参加しろ!という連絡があったんで、夏休みを合わせて参加することにした。
まあ正直いやいやだったけど、いざ出席してみると、いつかぶん殴ってやろうと思っていた暴力教師が好々爺になってたり、まあ俺もそうなんだけど、同級生や部活の後輩たちが見事なおじさんおばさんになってたりして、意外と楽しかった。

会場でAを見つけたんで、挨拶しようと思って近づいた。
Aは西武の監督みたいにすっかりハゲて太って、昔のハンサムの面影もなかったが、家業を継いで今では社長だ。
「よお!ひさしぶり」
Aの脇腹に軽くパンチ入れた。
「いて!おー(俺)、来てくれてありがとな」
Aはニコニコ笑顔で迎えてくれた。
「すごい人数だな。準備大変だったろ。お疲れさん」
「まあなー」

そこへガヤガヤとおばちゃんの一団がやってきた。
「Aくん久しぶりー」
「ああどうも、御無沙汰してます…(俺)、覚えてるかな。○○部の先輩がた」
俺はあの時、この先輩方に吊し上げられたのをちょっと思い出しつつ、オトナらしく「どうも」と軽く会釈した。
おばちゃんの一人が嬉しそうに続けた。
「Aくん、珍しい人来てる。久しぶりだから絶対びっくりするよー。あおたー」
おばちゃんが背後に声をかけて、誰かを手招きした。
…え?と思った俺の目の前に、スーツ姿の女性が歩いてきた。
青田さんだった。

青田さんは二十数年分の年を取っていたが、とてもきれいだった。
あの、ちょっと眠そうな目も、かわいい笑顔も変わっていなかった。
青田さんは呆然とする俺と、Aに会釈した。
俺が誰なのか、青田さんはまだ気づいていないらしかった。
「え、もしかして一年下のAくん!?ハゲちゃってる!カッコよかったのにー」
青田さんの直球コメントに、おばちゃんたちが大爆笑した。
○○部の先輩方と盛り上がっていたAが、思い出したように、そばにいた俺を紹介した。
「あ、こいつ、部活で同級だった(俺)です」
青田さんの目が、まん丸に見開かれた。
「…どうも」
俺は目礼した。青田さんもあわあわしながら会釈した。
俺はもう心臓がバクバクしていたが、できるだけ冷静な声で、Aに「あーA、俺ちょっと□□先生に挨拶してくるわ。また後でな」と言い、青田さんやおばちゃんたちに凍った笑顔で会釈して、その場を離れた。

どうしよう、どうすればいい、と頭が混乱したまま、俺は会場の隅っこで水割りをちびちび飲んでいた。
誰かにぽんと肩を叩かれた。
「よぅ、変態」
青田さんだった。あの頃と変わらない笑顔でニコニコ笑っていた。
その顔を見るだけで、いろんなことがこみ上げてきた。
「さっきはびっくりしたよー」
「俺もびっくりしました」
「ほんと久しぶりだね」
「お久しぶりです」
「二十何年ぶりかな。あたし、おばちゃんになっちゃっててびっくりしたでしょ」
「そんなことないです。ていうか、俺も立派なオヤジになっちゃいました」
二人で笑った。
「ちょっとさ、外で話しない?」
俺はうなずいて、青田さんとこっそり会場を抜けだした。
ホテルの喫茶コーナーに入り、一番奥のボックスに差し向かいで座った。
お互いに、話したいことが山ほどあった。

あとは、さっくり書く。
俺と青田さんは、喫茶コーナーで長いこと話をした。
お互い、今までどうやって生きてきたか。今何をしているか。
青田さんは東京の、俺の勤め先からそれほど遠くない会社で働いていた。
そして一昨年、病気でご主人を亡くして、高校生の娘さんと二人暮らしだった。
俺も結婚に失敗したことや、今の暮らしについて話した。
まだまだ話し足りなかったが、○○部の先輩方が青田さんを探しに来たんで、メアドと携帯の番号を交換して別れた。

東京に戻ってから食事に誘った。
正直、少しは艶っぽいというかウェットな感じになるかもと思っていたが、まあやっぱりお互い40代も半ばのおじさんとおばさんだ。
焼けぼっくいも20年以上前の古さでは、今さら大した火もつかないもんだ。
二度目からは純粋に飲みに誘うようになった。
古いともだちとして会い、旨い酒を飲んで、昔の話をするだけだ。
「あのとき(俺)はこう言ったw恥ずかしいw」
「青田さんだってこんなことになってたw」
「うるさい変態w」
居酒屋で、こんな感じで馬鹿話をしながらゲラゲラ笑っているのが何より楽しい。

俺は実家にいる間に、物置をひっくり返して、高校卒業まで書いていた日記のノートを発掘し、東京に持ち帰った。
あのころ、何があって、自分が何を考えて、どう生きていたかを思い出した。
文章にまとめ始めたのは、青田さんと会うようになってからだ。
青田さんと話して思い出した、高校時代の記憶と記録の整理を付けたかったから、というのが建前だけど、実際のところは哀しい独身中年なので、夜はすることがあんまりなくてヒマだったからだ。
俺の学生時代で一番エロくて、一番辛かった話を誰かに聞いてもらいたいと思った。
だけどこんな話、とても同僚や友人に面と向かってする訳にはいかない。
だから、匿名で、ネットで聞いてもらうことにした。
手前勝手ですまない。

10月のはじめ、「お母さんの昔の友達」ということで、青田さんと青田さんの娘さんと三人で食事した。
今の会社に転職した時の面接よりも、何十倍も緊張したな。
娘さんは真面目そうな良い子だった。少し眠そうな目が母親似だった。
帰り際、娘さんが俺を呼び止めた。
「あの、(俺)さん」
「はい?」
「あの、母をよろしくお願いします」
深々と頭を下げられた。
「えっ」
狼狽する俺。
「ちょっとあんた何言ってんの」
青田さんは真っ赤になっていたが、まんざらでもない顔だったと思う。

後日、アドレスを交換した青田さんの娘さんからメールが来た。
父が亡くなってからふさぎがちだった母の表情が、最近少しだけ明るくなった。
自分は来春、海外に進学する予定で、母を一人にしてしまう。
できれば母が寂しくないように、(俺)さんに母のそばにいてもらえないだろうか。
まあいつか、俺は青田さんと一緒に生きていくことになるのかもしれない。
お互いじじいとばばあになるまで時間はまだあるから、ゆっくりやっていくつもりだ。

---完---
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