禁断と背徳の体験告白
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連載作品(体験告白)

再びの妻[第15話]|人妻・不倫・浮気

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再びの妻[第15話]

読了目安 3分38秒

[作品No 15] 2024/ 9/ 3(Tue)
次の週の月曜日、出社しますと所長に呼ばれました。

「明日、中国のお客さんがこちらにお見えになる。よろしく頼む」
「えっ、又私にですか」
「ああ、この間急病で倒れた方はもう60間際のお年だ。この機会に早期退職された。君に負担を掛けるが宜しく頼む」

暫くして、常務さんからも電話を頂きます。

「明日は初めてのバイヤーさんだ、夜の会食は東京になるが、頑張って欲しい」
「はい、解りました」

明日は東京です。会食になれば夜遅くなります、久しぶりに主人のアパートに泊まろうと思います、主人と夜を一緒に過ごせると思うと気持ちが弾みます。

「かおるです。明日、東京で中国のお客様の接待なの。明日の夜、泊まります。明くる日は午前中お休みを頂いたの。久しぶりに朝御飯作ってあげるわ」
「そうか、それは嬉しいが、今日から大阪に2泊の出張なんだ。僕は居ないが、泊まっていってくれ」

主人は居ない、気持ちが空回りしてしまいます。

当日、バイヤーさんは先ず茨城の事業所に工場見学にお見えになります。東京への移動は夕方です。

新しいバイヤーさんの始めてのご訪問です。身だしなみにも気をつけなければいけません。アースカラーのワンピースにブラウンの細いベルトを腰に巻きます。主人に買ってもらったミディアムのトレンチコートを羽織ります。アクセサリーは常務さんに頂いたネックレスとブレスレットを身につけます。今までつけた事がなかったイヤリングもつけました。ドレッサーの鏡に映った自分を見ていると、主人にも見せたかったと言う気持ちになるのです。

出社すると、男性社員の方が冗談めかして声を掛けてくれます。

「江村さんて、凄い美人なんですね。いつもジーパン姿しか見ていないから。いや失礼ジーパンも格好いいんだが、正装すると見違えるね。若い頃の黒田福美にそっくりだ」

そんな言葉に私の気持も少しですが晴れてくるのです。

バイヤーがお見えになります。常務さんは来ていません。

「山下常務は東京での会食から合流する予定ですが、来られるかどうか今は解りません」

本社の若い営業の方と二人でバイヤーさんをご案内、ご説明をします。4時ごろにそれも済み車で東京へ向います。車の中で思ったのです。折角、常務さんに頂いたネックレスとブレスレットつけたのに、つけたところを見て欲しかった、夜の会食には来て欲しい。知らず知らずに常務さんを待ち焦がれている女がいるのです。

6時過ぎ料亭に着きます。お料理が出てくるまで少し時間が掛かります。でももう食前酒がテーブルに並びます。その数は5つです。バイヤーのお二人、営業の男の方、私ともう一つは常務さんのものに違いありません。早く常務さんに来て欲しい。食前酒が並ぶと同時に常務さんが見えられました。

「会議が長引き遅れて申し訳ありません」

常務さんは、バイヤーさんに深々と頭を下げて遅れたお詫びをするのです。私の方には一瞥もくれません。何か、ネックレスとブレスレットが気恥ずかしくなってしまいます。

食事の席では、やはり今後の取引の事がメインになってしまいます。工場見学と商品紹介に満足した事、今度、中国に来る時は是非私に来るようにとお誘いがありました。バイヤーさんは満足して帰られました、営業さんがホテルまでお送りします。常務さんと二人きりになりました。

常務さんは今日、初めて私に声を掛けてくれます。

「良かった、成功だ。又君に助けられた」

と大袈裟に仰ってくれるのです。

---続く---
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