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「お待たせしました。どうぞ。」
その声がしてから、前を妻らしき影が横切っただけで、画面には誰も映っていません。
ベッドに照準を合わせて有るにしても、結構広い部屋のようです。
その時声だけが聞こえ。
「百合子さん、ごめんなさい。あなたを騙してしまいました。今日は妻も子供達も誰も帰って来ません。」
「エッ。どういう事です。」
「私は前からあなたが好きでした。でもあなたはご主人を愛していて、私には振り向いてくれない。一時は諦めましたが、あと数ヶ月の命だと知って、どうしても百合子さんが欲しくて、こんな事をしてしまいました。」
「何を言っているんですか。私には主人がいます。」
「分かっています。ご主人には申し訳ないと思いましたが、このままでは死ねない。」
「お体の事はお気の毒だと思います。でも私にはそんな事は出来ません。主人を裏切る事は出来ません。帰ります。」
また妻らしき影が横切ると直ぐに、加藤と妻がもみ合いながらベッドに倒れ込むのが映し出され、画面の中の妻は激しく抵抗して加藤に罵声を浴びせていますが、力ずくで服を1枚、また1枚と脱がされ、唯一残った白いパンティーに手が掛かった時、更に抵抗が強くなり。
「百合子さんお願いだ。一度だけでいい。私の最後のお願いです。このままでは人生に悔いが残って、死んでも死に切れない。」
この言葉を聞いて妻は加藤を哀れに思ったのか、決心の強さに諦めたのかは分かりませんが、抵抗を止めてしまい、涙を流しながら一点を見詰めたまま、じっと横たわっています。
「想像通りいい身体をしている。乳首が大きいのと腰の回りに多少肉が付いているのを除けば、お乳の形といい、腰のくびれといい、40歳を過ぎているとは思えん。顔は可愛いのに、こんなイヤラシイ身体をしていたのか。」
加藤は最後の1枚を脱がし、妻の身体を解説しながら急いで服を脱ぐと、身体中にキスをしていますが、妻は一点を見詰めたままです。
我慢出来なくなったのか、加藤はベッドの下からコンドームとローションを出して、コンドームを素早く付けると、妻と自分の物にローションをたっぷり塗って、まだ濡れていないで有ろう妻の中に入れ、激しく腰を動かしています。
その間も妻は、声一つ出さないで人形の様に横たわっていましたが、一人興奮している加藤は、直ぐに終わってしまいました。
加藤が離れると、妻はうつ伏せになって泣いていましたが、帰ろうと思ったのか急に起き上がると掛け布団で身体を隠して、服を探す為に辺りを見渡した時、ビデオの存在に始めて気付き。
「あれは何ですか。映さないで下さい。」
「俺と百合子が、始めて愛し合った記念にと思ってね。」
「私は愛してなんかいません。加藤さんが無理矢理・・・。」
「そう怒るな。長い付き合いになるんだから、そのうち愛してると言わせてみせる。」
「愛しません。嫌いです。・・・それより長い付き合いって・・まさか・・。」
「そうさ、癌も嘘だ。ただ百合子を愛しているのは本当だ。」
「嫌いです。私は主人だけを愛しています。二度と会いません。」
泣きながら下着を探している妻に。
「何をやっているんだ。まだ終わってはいないぞ。」
「嫌です。帰ります。これ以上何かしたら舌を噛んで死にます。・・・本当です。」
「そうか、死ぬのか。残念だな。このまま死んだら、あいつや子供達はどう思うかな。死人に口無だから、百合子に一方的に惚れられ、付きまとわれて怖くなり、付きまとわない事を条件に一度だけ関係を持ち、今後付きまとうなと言ったら舌を噛んだと言うだろうなー。・・・何なら、今からあいつにこのビデオを見せて、百合子とはこう言う関係です。百合子を私に譲って下さいとお願いに行こうか。」
「嫌ですー。主人には言わないで。主人だけには言わないで〜。」
「あいつに知られたく無ければ俺の言う事を聞け。分かったか。」
その後、妻の携帯を渡しながら私に電話するように言い、妻が壁の方を向いて電話している間に、机の一番大きな引き出しの中の物を全て出し、妻の着ていた服を入れて鍵を掛け。
「百合子。これで自由に帰れなくなったな。」
「お願いです。帰らせて下さい。」
「まだ終わっていないと言っただろう。」
「いつ帰してくれるのですか。」
「それは百合子次第だ。百合子が感じてイクところが見たい。イク事が出来たらすぐに帰してやる。さっきみたいだと朝になっても帰さん。」
「無理です。主人以外でイク事なんて出来ません。」
私はビデオを一時停止にして聞きました。
「加藤。おまえは何故そんなに妻をいかせる事に執着したんだ。」
「・・はい・・このままでは一週間の内に冷静になって、ご主人や警察に話す危険性が有ると思いました。そうなっては困るので、感じさせてイカせる事が出来れば、その事を知られるのが嫌で誰にも話さないと思い・・・・。」
「その通りに成ったという訳か・・・・。おまえと言う奴は・・・。」
妻が不憫でなりません。
---続く---