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なにぶん、世間から見れば私たちの関係は決して許されるものではなく、それだけにお互い気軽に出会いに行けるものではなかったからです。
密会のタイミングをなかなか見つけられず、私たちはたまにこっそり携帯での電話やメールで連絡を取り合うというくらいで、そのまま日々が過ぎていきました。
そんな中、まだまだ残暑の続く九月のある土曜日の昼過ぎでした。
息子や夫と昼食を終え、後片付けをしていた最中、ショウ君から携帯にメールが届きました。
ショウ君からのメールというだけで私にとって嬉しいものだったのですが、その内容はいっそう気持ちを高揚させるものでした。
『今、俺の家誰もいないんだけど、沙耶さんは暇?』
画面に表示される文面に激しく胸が高鳴ったものの、隣のリビングで夫がテレビを見ていたため、私は必死に平然を装わねばなりませんでした。
夫の様子を窺いつつも、私は即座にショウ君へ返信を送りました。
『今から行ってもいいの?』
そう文面を打った私に躊躇いはありませんでした。
私の送ったメールに対し、すぐにショウ君からの返信が届きました。
『いいよ』
素っ気ない文面ながらも、私はもう居ても立ってもいられませんでした。
すぐに私はひと通りの家事を済ませ、「急用で職場に行かなければならなくなった」と夫に嘘をつき、家を出る口実を作りました。
「せっかくの休みなのに大変だな。遅くなるんだったら夕飯はこっちでなんとかするから」
私の言葉を信じた夫は、そんな労いの言葉を送ってくれました。
ショウ君への抑え難い欲求を秘めつつも、夫に見送られて家を出た私は、妻としての罪悪感でいっぱいでした。
私はショウ君の待つ自宅へと到着しました。
人目に注意しつつ敷地内へと入り、玄関前のチャイムを鳴らしました。
すぐさま中から小走りにこちらへとやって来る足音が聞こえ、ドアが開けられました。
出迎えに現れたのは当然ながらショウ君でした。
私はすぐに玄関へ入りました。
中からドアを閉め、私たちの姿を他人に見られる心配が消えると、一気に安堵感とショウ君と対面した嬉しさでいっぱいになっていきました。
「沙耶さん、いらっしゃい」
私の到来にショウ君も上機嫌でした。
(私との濃密な関わりの中で、いつの間にかショウ君は私のことを、『おばさん』から『沙耶さん』と名前で呼んでくれるようになっていました)
メールで伝えてくれた通り、ショウ君以外誰もいない様子で、家の中は静まり返っていました。
「こんにちは、ショウ君。君から私を誘うなんて、今日は随分と積極的じゃない」
「だって、なかなか会うチャンスがないし・・・」
気恥ずかしそうにショウ君は言ってきました。
「欲求不満で耐えられなくなった?」
私はそう冗談っぽく言いながら、ショウ君の股間へ視線を向けました。
「沙耶さんこそ、来るなりそういうエロい感じやめてよね」
大袈裟に両手で股間を覆い隠しながら、ショウ君も私に冗談交じりに返してきました。
以前なら、私からそんな事を言われればすぐに顔を真っ赤にさせて恥ずかしそうな反応を示していたであろうショウ君でしたが、今やすっかりそういうことに耐性が出来上がったらしく、飄々とした様子でした。
しかし私には、かつての初な雰囲気が徐々に消えはじめているそんなショウ君に、なにやら非常に残念な思いがしてなりませんでした。
「とりあえずさ、上がって。あ、お茶でも飲む?」
そう言ってショウ君は私をリビングへ誘おうとしてきました。
しかし私としては、ショウ君と2人きりという久しぶりの状況において、今まで耐え忍び続けてきた欲求をこれ以上抑え続けることが出来ませんでした。
「ショウ君の部屋に行きたいな」
「俺の部屋に?」
「余計な手順はショウ君だって省きたいでしょ?」
「沙耶さん、やっぱ鋭いな」
苦笑しながらショウ君は返してきました。
そのまま私は、2階にあるショウ君の部屋へと案内されました。
ショウ君は両親と妹の4人暮らしだったのですが、この日は朝からみんなで親戚の家に行く予定だったそうです。
しかしショウ君は機転を利かせ、体調が悪いからと言って、自分だけがそのまま家に残ったのでした。
家族が帰ってくるのは夕方の予定だったので、しばらくの間、私たちは久しぶりの逢瀬を楽しむ時間ができたということです。
私はショウ君の部屋へ通されました。
私が来るということで予め片付けをしていたのかもしれませんが、ショウ君の自室はきちんと整理整頓された綺麗な部屋でした。
「へぇ、ちゃんと掃除してて偉いじゃない、ショウ君」
ショウ君の部屋を見渡しつつ、息子もこういうところを見習ってくれればと、私は思わず母親としての気持ちになってしまっていました。
その時、背後からショウ君が私の身体をギュッと抱き締めてきました。
大胆なショウ君の行動に私は内心驚きつつも苦笑しました。
「やっぱり今日のショウ君、積極的ね」
「俺、もう我慢できない」
私の背中へ顔を埋めながらショウ君は言ってきました。
「どうして欲しいの?」
「色々、沙耶さんとエロいことがしたい」
「じゃあ、いっぱいエッチなことをしてあげる」
私はそうショウ君に答えました。
そんな言葉にショウ君はいっそう興奮してきたのか、さらに強く私の身体を抱き締めてきました。
私を求めて止まないといった様子のショウ君の気持ちは嬉しかったものの、さすがに男の子からめいっぱい腕で締め付けられると、少々痛みを覚えずにいられませんでした。
私を包むその両腕をさりげなく解き、身体を反してショウ君と向き合いました。
「服、脱ごうか」
「ここで?」
「他のどこで脱ぐっていうの?」
誰の目も気にせず、広々とした空間での久しぶりの一時。
私はすっかり大胆になってしまいました。
昼間の明るい部屋の中で私に見られながら裸になるということに対し、ショウ君はやはり抵抗のある様子でした。
それでも渋々といった表情を示しつつも、ショウ君は素直に私からの指示に従ってくれました。
服を脱ぐ間、私からの視線を意識してならないのか、ショウ君はこちらに対して過剰なまで顔を背けていました。
シャツやズボンを次々と脱いでいき、肌が露わになっていくショウ君の姿を、私はうっとりしながら眺めていました。
---続く---