禁断と背徳の体験告白
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連載作品(体験告白)

水遣り[第58話]|人妻・不倫・浮気

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水遣り[第58話]

読了目安 2分35秒

[作品No 58] 2022/ 6/24(Fri)
病室に行きますと妻は退院の支度を済ませ椅子に腰を掛け窓から外を眺めています。
顔色はこの前見た時より少し赤味がさし、表情も戻ってきているようです。

「迎えに来た」
「貴方、御免なさい」

妻は“ご免なさい”以外の言葉を忘れてしまったように只一つこの言葉だけを何度も繰り返します。

『まあいい。話は家に落ち着いてからだ』

家に着きます。妻の入院中の荷物の整理も大したものではありません。ものの20分もあれば片付きます。妻がお茶を入れようとします。

「俺は要らない。ペットボトルが冷蔵庫にある。お前が飲みたきゃ自分の分だけ入れろ」

妻の前ではどんどん嫌味な人間になってしまいます。

「聞きたい事が山ほどある。一つ一つ聞くから全て正直に答えてくれ」
「・・・・・」
「どうした。返事がないな。聞いているのか」
「聞いています」
「よし。佐伯とはいつからだ?初めて抱かれたのはいつだ?奴とのきっかけは何だ?」
「・・・・・」

暫く返事を待っていても妻は黙ったままです。答えられないのは解っています。解っていても責めるのです。

「答えられないのか。お前の大好きな佐伯が初めて抱いてくれた日を忘れたのか。大阪に初めて出張した日だろうが」
「・・・・・」
「違うのか。言ってみろ」

妻は黙っています。

「お前はこの4カ月で出張は30回以上してるな。その出張殆どに佐伯が絡んでいる事は解っている。出張の他にもあるよな。お前たちは新婚夫婦もびっくりする位愛し合ってるんだな」
「・・・・・」
「俺の事はすっかり忘れたか?佐伯にそんなに夢中か?」

「お前たちはどんな事をしていたんだ。俺には出来ない事もしていたんだろう。俺にはさせない事もさせていたんだろう」

答えられようも無い事ばかり聞いています。返事が無い事に腹を立てています。
返事があれば、あったで又腹が立つのでしょう。妻を甚振る為だけに聞いているのです。
黙って泣いているばかりの妻に手を上げてします。頭を思いきり叩きます。妻はよろけて倒れます。
倒れてうつ伏せになって泣き崩れています。一つの甚振りの言葉か次の甚振りを呼びます。
一度叩けばそれは二度、三度になってしまいます。人は自分の言葉、行動に尚更激してしまうのです。

どんどん激していくのが解ります。話し合いの事はもう忘れています。妻を責める、甚振る事が只一つの目的になってしまいます。

---続く---
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