禁断と背徳の体験告白
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連載作品(体験告白)

水遣り[第39話]|人妻・不倫・浮気

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水遣り[第39話]

読了目安 2分38秒

[作品No 39] 2022/ 6/18(Sat)
火曜日の夜、明日大阪へ一泊の出張である事を知らされます。
これ以上もう耐えられそうもありません。翌朝一番で興信所に行きます。

「山岡さん、もう無理です」
「どうしました」
「今日、妻が又大阪に出張です。明日まで耐えられない」
「佐伯の別件は午前中に片がつく、それ以降なら大丈夫だ」

一旦、事務所に戻ります。

「松下さん、今日は休む。携帯にも電話しないで欲しい」
「何かあったのですか?」
「いや、私用だ」

大阪に向かいます。新幹線の車中、どうしたものか考えます。泊まるホテルは解っています。
ホテルに聞いても妻のルームナンバーを教えてくれる訳はありません。佐伯が妻の部屋に居るとも限りません。
妻に携帯で聞けば教えてくれるでしょう。しかしそれでは、妻は警戒し事を起こさないでしょう。

『浮気の現場を押さえる為に来たわけじゃないよな。洋子の部屋へ行けばいい』

妻の携帯にコールします。妻の出張中に電話した事はありません、心臓の鼓動が早くなるのが解ります。
数回のコールの後、“電源が切られているか、電波の届かない所に居ます”の案内が空しく響きます。思い切ってかけただけに、怒りが湧いてきます。
ホテルの交換経由の電話案内でも、部屋に居ないと返ってきます。時間をおき数回繰り返しますが同じ事です。

『洋子はそういう女だったのか。出張中は俺の電話には出たくないと言う訳だ』

打つ手がありません。考えあぐねます。新幹線を降りてもどうしたものか迷います。まだ4時、取りあえずホテルに向かいます。
ホテルのエントランスの場所を確認します。一箇所だけです。報告書の写真にあるのと同じである事も確認します。
夜二人が何処かへ出るとすれば此処からでしょう。車を使われれば諦める他ありません。
今日二人が外出するとは限りません。しかし私にはする事がありません、エントランスを見つめる以外ないのです。

回りを見渡します。エントランスの道路を挟んだ向かいのビルの2階に喫茶店があります。東京にもある喫茶店のチェーン店のようです。此処なら粘ってもおかしくありません。
窓側の席に陣取ります。5時半、出てくるには未だ早いでしょう。6時半店は込んできます。
一杯のコーヒーでは居た溜まれません、お替りをします。又1時間が過ぎます。

『出てこないか。駄目だったな』

諦めかけたその時です。二人は出てきました、腕を絡めて。

「釣りは要らない」

私は喫茶店を駆け降ります。

---続く---
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