禁断と背徳の体験告白
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連載作品(体験告白)

水遣り[第16話]|人妻・不倫・浮気

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水遣り[第16話]

読了目安 2分51秒

[作品No 16] 2022/ 6/10(Fri)
「何を思案顔しているんだ?」
「いえ、何でもありません」
「僕にも見せてもらえるか?」

佐伯は今初めて見たように話します。

「この男性はご主人だな、一度あったので覚えている。この女性は?」
「仕事に来て頂いている松下さんです」
「それなら、二人で食事に来たのだろう。君はご主人がよくこのホテルで昼飯を食べるって言っていたじゃないか。何を心配しているんだね?」
「でも、3時間は長すぎます」
「その後、打ち合わせか何かあったかも知れない」

自分で仕組んでおきながら、妻を心配しているが如く諭します。

「有り得ません。主人の会社はすぐ近くです。打ち合わせなら会社へ戻ると思います」
「では何だと思う」

『この人は、松下さんはどうしてこんなに嬉しそうな顔をしているの?』

妻は松下さんに嫉妬しているのです。

「多分・・・・」

夫が外出しない場合、二人は四六時中一緒にいるのです。 

佐伯は又、心優しい上司を演じます。

「コーヒーか紅茶でも飲んで、少し落ち着けばいい。どっちがいい?」
「はい、では紅茶を頂けますか?」

「こっちの部屋に来なさい」

夫ではない男のホテルのベッドルームに二人きり。妻には初めての経験です。高級な部屋なのでしょう、二人掛けのソファーとテーブルを挟んで一人掛けのソファーが二つ。

佐伯は二人掛けのソファーに座るよう妻を手招きします。テーブルには紅茶。

「気付けに少しブランデーを入れておいた」

入れたのはブランデーだけではありません。カプセルの半分程度の媚薬も入れています。喉が渇いていたのでしょうか、妻は一気に飲み干します。

妻は一点を見つめたままです。佐伯も無言です。

10分くらい経ったでしょうか。

「ここは23階だ。大阪の夜景でも眺めてはどうかな」

佐伯は妻を窓際に誘います。ボーっとした頭のまま、窓際に歩み寄ります。

暫く夜景を眺めています。いつの間にか横に立っている佐伯にも気がつきません。佐伯は妻の肩を抱き、髪を優しく撫ぜます。
妻は嫌がりません、いえ、今は誰かに優しくされるのが心地良いのです。

「ご主人は誠実な人だ。君が考えているような事はないだろう」
「でも、解りません。松下さんがあんなに嬉しそうな顔をしていました」

二人が一緒に居た時間より、女の顔の表情が胸をつくのです。

「そんなものか」

ブランデーを飲んで20分、佐伯は気は熟したと思ったのでしょう。
妻の頤に手を添え、自分の方に顔を向け口づけします。唇と唇の合わせるだけの口づけです。

「私、私」
妻は佐伯に体を預けます。

---続く---
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