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日曜の出勤が延びたと言うのは妻の嘘なのでしょうか?
パートさんにあのような嘘を作る理由が見当たりませんし実際妻はここにはいません。会計を済ませた後気もそぞろに車に乗り込みました
ふと駐車場を見回し妻の車を探しました。それほど大きな駐車場ではありません。ぐるっと回って駐車場内を見渡しても妻の車はありませんでした。
ハンドルを握りながら何故妻がこんな嘘を言わなければならないのか?という事で頭がいっぱいになり駐車場の出口で車の流れを見ながら悪い想像ばかりしてしまうのです。
子供達に「パパどうしたの?」と言われ、なんとか気を取り直して車を発進させるのですが、やはり何故妻がこのような嘘をつく必要があるのか理解できないでいました。
家に帰ってみてもやはり妻の車はありません。
家に入り子供達の「お腹がすいたよ〜」という言葉を聞くまでまたも考え込んでしまっていました。
子供達の為にご飯を作りながら妻の帰りを今か今かと待っている私がいます。
「ご馳走様」という子供達の無邪気な笑顔に少し救われながらも今子供達と遊ぶ気にもなれず、自室で仕事するから2人で遊ぶように言って早々と自室へ引きこもり、ベッドで寝転びながら何時間考えていたのでしょうか。
妻の車が駐車場へ入ってくる音が聞こえてきました。
玄関を開け中へ入ってくると子供達の「お帰りなさい〜」という元気な声が聞こえてきました。
部屋からでて2階から玄関を見るといつものように妻に甘える子供達の姿が見えます。
妻を見るとパートさんの一言で動揺する私が妻を信用していないように思えちゃんと妻に聞いてみようかとも思うのですが、私が妻を疑ったということを妻に知られたくないと言う思いもありなかなか決心がつかないでいました。
私がゆっくり2階から降りていく途中で娘が「ママ今日はママのお店にいったんだよ。ママいなかったけど、パパも残念そうだった〜」と無邪気に報告している声が聞こえました
私自身が問いただすかどうか気持ちも定まらないまま娘が聞いてしまったことで私は少なからず動揺しました。
「え?今日来たの?そっか・・・・・ごめんねママ店舗の集まりで午後から本部のほうにいってたから、ママも会いたかったよ〜」と妻が言うのを見て一瞬ほっとしました。
パートさんが言ったいつも1時上がりだと言う言葉に引っかかりつつも動揺する様子も無く子供に説明する妻を見ると疑いを持った私が早計だったかとも思えてきました。
妻は私の顔を見ると
「どうしたの?少し疲れているようだけど・・・大丈夫?休んでいたほうがいいのじゃない?」
「いや、大丈夫だ。さっきまで少し横になっていたから心配要らないよ」
「そう・・・なら良いのだけど・・・あまり無理はしないでね、貴方の体が一番大事なのよ」
「ああ・・・ありがとう気をつけるよ」
いつもの優しい妻です。少なくとも私を気遣う心は偽りではないと感じます。
その夜やはり気になるので今日のことを妻に聞きたいという気持ちが出てきました。
疑問を解消して自分の気持ちを軽くしたいという思いもあります。
いつものように子供を寝かせ明日の準備を子供と一緒に確認する妻を見て、妻が私を裏切っているなどと全く想像できないでいました。
私は先に寝室へ入り明日の仕事の資料に目を通していると妻が髪を拭きながら寝室へと入ってきました。
私が何か言うより先に妻が口を開き
「お店に来るなんて珍しいわね。でもいないときに限ってくるなんて間が悪いわ」
と明るく言うのでした。私はこのとき疑った自分を恥、やはり妻は私を裏切ってはいないと感じました。
「あ〜悪いね、ちょっと足りないものがあったから。久し振りに諒子の働く姿を見てみようかと思ってさ」
「ふふ、でもあんまりいい格好じゃないから見られても複雑」と少しすねた感じで言いました。
「店舗の集まりってしょっちゅうあるの?」
「ん〜しょっちゅうって訳でも無いけど他にも色々あるのよ、ミーティングとか」
「そっか・・・あんまり無理するなよ」
「へへ〜心配してくれるんだ」
「当たり前じゃないか・・・」と妻にキスをしてベッドになだれ込もうとしました。
「駄目!」
「なんで?」
「今日調子悪そうだったから駄目」
「大丈夫だよ」
「駄目」
「だってもう3ヶ月もして無いんだよ・・・」
「ごめんなさい・・・でも今日は駄目」
「なら何時ならいいんだよ」
「そんな我侭言わないで私は貴方のためを思って・・・」
「だからって3ヶ月もして無いのに・・・・俺のことが嫌になったのか?」
と私が言うと、真剣な眼差しで私の目を見て
「怒るわよ、私は貴方だけを愛してます。どんなことがあっても絶対・・・・」
「ごめん・・・・」
「うん・・・じゃ寝ましょ」
妻が横になり私もそれに続いた。ベッドの中で先ほどの妻の台詞が頭の中をぐるぐる回っていました。
(どんなことがあっても絶対・・・)
いつもの妻の様子とは明らかに違う何か思いつめたような悲壮感すら漂う目で私にそう訴えた妻の顔がしばらく頭の中から離れませんでした。
---続く---