禁断と背徳の体験告白
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連載作品(体験告白)

非通知[第14話]|人妻・不倫・浮気

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非通知[第14話]

読了目安 4分39秒

[作品No 14] 2022/ 1/17(Mon)
「俺は寝れそうにない。もう遅いんだ。お前は寝たらいい。今日は遅刻して行くよ」

「私は休みます。もし、貴方が休めるなら一緒に出かけたいなぁ。忙しいから無理よね」

「そうだな。それもいいか。最後の思い出作りかもな」

「・・・そんな事・・・・・」

二人で軽く酒を飲みましたが会話は当然はずみません、腫れものに触るような態度が癇に障ってしまいます。
でも、そんな態度が自尊心をくすぐってくるから不思議です。
とにかく私を繋ぎ止めておきたいのでしょうが、その話になると私は口を閉ざしました。
その日、本当に久し振りに求められ抱きたいと思ったのですが私の物は萎えたままでした。

「駄目だ。その気にならない」

あの男が【俺の仕込んだ女は如何よ】そんな声が聞こえてくるようで・・・・

「・・・抱いてくれないの?・・・」

それに色仕掛けで陥落させようとしているようで嫌悪感も感じるのです。

「悪いな。酔いすぎたよ」

離れて背を向けた背中に擦り寄って顔を埋める妻に、さっき見ていた映像がだぶってしまいます。
声をひそめて泣いているようですが、私にも熱い感情が湧き出ています。
ただ、それは善意のものではなく悪意の黒い塊なのですが。

軽い眠りから覚めベッドから会社に休むと連絡をいれた時には、もう隣に妻は居ませんでした。
ある準備を済ませて居間に入ると朝食の準備をしています。
二人で食べてから出かけ、欲しがっていたのですが高くて躊躇していたバッグを買ってやりました。
その後も買い物に付き合いましたが、女性用の下着売り場の近くに来ると表情が変わってしまったのでしょう。
そんな私の変化に気づき腕を絡めて、その場から離れるように誘導したものです。
それ以外は側から見ても、仲の良い夫婦に見えたと思います・・・・・
夕方に早めの夕食を取りマンションに帰ると、もう暗くなる時間になっていました。
入れてくれたコーヒーを飲んでから、ゆったりとした夫婦の時間を過ごしました。
夜も更けベッドに横になっていると、また求めてきましたが応じる気持にはなりません。

「悪いな。今日は疲れたよ」

「・・・・そうよね・・・しなくていいから抱いて寝て欲しい・・・・」

妻を抱きしめて目を瞑り考えるのです。
今日一日、私は男の話は一切しませんでしたし、妻も触れてきませんでした。
まさか、このまま何も無かったように何時もの生活を送れるとは思っていないと思います。
これから起こるだろう色々な問題を如何考えているのでしょうか?
私は明日から、しばらく家を出ます。その後の結論を出すためですが、落とし所をどのようなものにするか決まっていません。
綺麗にさよならとはいかないでしょう。それでも今日は最後のサービスのつもりでした。
出るといっても少しの間だと思っていますし、出張でよく泊まるホテルの系列がこの街にもあります。
あそこなら手頃な料金でしょうから、一週間くらいなら大して負担にもなりません。
それからの事は、その時考えればいい。

朝になって私は昨日準備しておいたスーツケースとバッグを持って伝えました。

「昨日は久しぶりに楽しかったよ。もっと、こんな時間を作ればよかった。俺も勝手だったな・・・
しばらく家を出る」

「えっ!」

「しばらく距離を置くと言っただろう。お互い考える時間が必要だ」

「そんなに急に言われたって」

「お前も考えるんだ。そして互いのまとまった結論を話そうや。答えが出るまで一人でいたいんだ。
ちょっとした出張だと思ってくれるといいさ」

これ以上、何を言おうと止められるだけです。
私を追って玄関まで来た妻を振り切って廊下に出ましたが、エレベーターまで付いて来るのでした。

「そんなに長くないわよね?直ぐに帰ってくれるんでしょう?」

「そうだな」

如何なるかは分らないのに空約束をして開いたエレベーターに乗りましたが、妻も入って来る勢いでした。

「此処まででいい。もう一人にしてくれ」

強い言葉に諦めたようでしたが、ドアが閉まる時に見た表情は今にも泣き出しそうで私も複雑な心境です。

【まだ愛しているのか、いないのか、分らなくなってるな。愛していても、いなくても地獄だな】

車に荷物を積み込み、ふと見上げて目に映る我が家の窓に複雑な思いがしましたが、これからが復讐の始まりなのです。

---続く---
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