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「お姉、ごめん。無意識で鍵掛けて寝ちゃったみたい」
万里子は寛子をお姉と呼んでいる。
「本当に馬鹿なんだから」
「お姉、どこで寝たの?」
「お兄の部屋の床で寝たわよ」
ほんの少し、会話に間が開いた。
「ふうん。お兄のとこで寝たんだ」
「今晩は鍵、掛けないでね」
「分かってる。ゴメンナサイ」
そこで二人の会話が切れた。すぐにドアが開いて万里子が顔を出した。
「お兄、ゴメンナサイ」
「いいよ、別に」
万里子が一瞬疑わしいという目で滋を見た。ドキッとしたが万里子は何も言わずにドアを閉めた。
滋も起きて服を着ようとした。その時になって昨日脱ぎ捨てたパンツが床に落ちているのに気付いた。滋の顔に血が上った。万里子は当然そのパンツを見たはずである。二人が同じ部屋で寝て床にパンツが落ちている。これ以上雄弁に昨夜の出来事を物語る証拠は無いだろう。
服を着た滋が風呂場に行くと入れ違いに寛子が出て来た。お互いに無言で目配せする。滋には朝、シャワーを使う習慣が無い。でも今日は身体から妹の甘酸っぱい匂いがプンプン立ち上っている。このまま母親と顔を合わせるのはいかに何でも気が退けた。
滋が簡単に腰から下だけシャワーを当て、新しいパンツに履き替えた。これで匂いの方は何とかごまかせるだろう。脱ぎ捨てたパンツをどうするか、一瞬考えた滋だが洗濯籠に放り込んだ。そこには妹たちの下着も入っている。食堂に行くと寛子と万里子が既にパンを食べ始めていた。
「昨日の晩、寛子が締め出し食らったんだって?」
母親が滋に聞いた。寛子が話したのだろう。確かにこんな時、下手に隠し立てすればかえって疑われてしまう。
「うん。狭いベッドでケツ付き合わせて寝たよ」
「あら、寛子は床で寝たって言ってたけど」
「無理だよ。布団が一組しか無いんだから。恥ずかしくてそんなこと言ったんだろう」
「まあね」
寛子が舌を出して見せた。
「ほら、みんな急がないと遅刻するわよ」
「はーい」
高校が遠い寛子と滋が立ち上がった。パンをくわえてかじりながら出掛ける準備をする。二人とも電車で一時間掛けて都心の高校に通っている。
「あっ、そうだ。ママは今晩から山梨のお祖母ちゃんのところに行って来るの。帰りは明後日になるから、留守中適当にご飯とか食べてちょうだい」
「はい、ママ。じゃ遅れちゃうから行くね」
「僕も」
「鍵、持って出て。多分、みんなが帰って来る前に出掛けちゃうから」
「はーい。行って来まーす」
家から出た二人が肩を並べて駅を目指す。普段は別々なのだが、今日だけは特別だった。
「ママにばれたかなあ?」
寛子が周りの人に聞こえないように小声で言った。
「さあ、ママはあれでも結構ポーカーフェイスだからね。万里子は気が付いたみたいだけど」
滋が首を左右に振りながら答えると寛子が肩をすくめた。
「万里子なら問題無いよ」
「何で?」
「今晩からママいないんでしょう。すぐに分かるよ」
朝の電車は結構混んでいる。珍しく一緒の電車に乗った二人が反対側のドアのところで向き合った。
「お兄と一緒だから安心だね。この電車、結構痴漢が多いんだよ」
寛子のあからさまな言い方に周りの男が嫌な顔をした。
「女子高生とか、中学生狙うような奴までいるんだよ。万里子は電車通学じゃないから大丈夫だけど」
次の駅で人が乗り込んで来ると、二、三人の男達が滋たちから離れて行った。
「今、向こうに行った奴ら、常習犯だよ」
寛子が滋に耳打ちした。
「私もお尻触られたことあるの。声出したら慌ててよそ行っちゃったけど」
滋が睨んだ男はこちらに背を向けていた。その男の前で女子高生風の女の子がモジモジしている。どうやら既に悪戯を始めているらしい。
「そう言えば急行や快速には女性専用車両があるよね」
滋が大きめの声で言うと男の背中がピクッと震えた。
「そうだってね。痴漢防止でしょ。各駅にも作ってくれればいいのに」
滋の意図が分かったのか、寛子も聞こえよがしに相槌を打つ。次の駅でその男が人を掻き分けて降りて行った。降りるときに二人の方を凄い目で睨んだ。女の子が二人に向かって軽く会釈する。寛子が片目つぶってそれに答えた。
「痴漢ってさぁ、みんないい大人じゃない。いい加減にして欲しいよね」
滋が肩をすくめながら言った。
「全くよ。ひどい奴になると下着の中まで手突っ込んで来るんだから」
横にいた中年の女が二人に微笑んだ。
「あんた達、偉いわ。みんながさっきみたいにハッキリものを言えば痴漢なんてできなくなるのよね」
「そうですよね。何も言えない女の子に悪戯するなんて、卑怯です」
「面と向かって注意すると逆恨みされるかも。だからさっきみたいな言い方が一番」
「何かそんなに褒められると照れ臭いです。なあ、寛子」
「うん。だって、当たり前のことだから」
「その当たり前のことが言えない大人が多すぎるの。私もあなた達見てて反省しちゃった」
どうやら三人の会話が切欠になったようで車内のあちこちで痴漢の話題が盛り上がっていた。こうなると車両を乗り換えては自分が痴漢だと宣伝するみたいなもので、何人もの男が苦虫を噛み潰しながら時々横目で滋たちを睨んでいた。痴漢にとっては最悪の日になったようである。
二人が時間ギリギリで校門を潜った。既に遅刻を見張る生活指導の教師が門の前に待機して来る生徒を急がせている。
「じゃあ」
滋が手を振って自分の教室に向かった。寛子が滋の背中を追い掛けるように叫んだ。
「帰り、一緒に帰ろうよ」
「オーケー。晩飯の支度でも買って帰るか?」
「うん。じゃあね」
滋と寛子が兄妹だと言うことは結構知られていた。さもないとあいつらやばいんじゃないかと疑われそうな会話である。ただ、今日の二人にはごく普通の会話の中にこれまでに無い親しみが込められていた。滋は二人の間だけに通じるその秘密の甘さを噛み締めながら教室に向かった。
放課後、寛子は滋の教室の外で待っていた。少し早めに授業が終わったのだろう。体育の授業があったのか寛子の身体から汗の匂いがした。その匂いが昨日の晩を思い出させた。
「ねえ、何買って帰る?お肉とお魚、どっちがいい?」
暫く歩いて人目が無くなると寛子が腕を組んで来た。
「俺は肉がいいな。できれば牛肉」
「じゃあ、すき焼きにしようか?」
「うん、そうしよう」
新宿で降り、デパ地下ですき焼きの材料を買い揃えた。寛子が赤ワインを一本買ったが滋はそれをチラッと見ただけで何も言わなかった。家に着くと万里子は既に戻っていた。
「わぁ、すき焼きだ」
万里子が焼き豆腐としらたきを見て嬉しそうに言った。
寛子と万里子がすぐに夕食の支度に掛かる。時間はまだ五時前なのだが二人とも早く食べたいと急いでいた。
「こんなに早く食べちゃうと、夜すること無いんじゃない?」
滋がそう言うと二人が振り返った。
「することなんて、一杯あるじゃない」
寛子がそう言って目配せすると万里子も負けじと言い足した。
「そうよ。今晩は私もいるんだから」
寛子が「ね」と声に出さないで滋に合図した。母親は明後日まで帰って来ない。滋が照れたように横を向いた。万里子が含み笑いした。
その晩の夕食は賑やかだった。寛子が甲斐甲斐しく滋の世話をすると万里子も負けじとサービスした。
「はい、あーんして」
寛子がちょうどよく煮えた肉を滋の口に運んだ。
「お肉ばっかじゃ駄目よ。野菜も食べて」
反対側から万里子がネギを差し出す。対抗心剥き出しと言う感じだが二人の会話に棘は無かった。むしろ、そんな火花を楽しんでいる様子さえ見えた。
食事が終わりそれぞれが風呂に入った。滋は寛子に言われた通り剥けたところをしっかり洗った。手で擦ると少し大きくなり、皮が剥けたまま戻らなくなった。
風呂から上がってもまだ七時前。取り敢えず部屋に戻った滋が参考書を開いた。何しろ来年は受験の年である。余り遊んでいる訳にも行かない。すぐに寛子と万里子もやって来た。寛子は去年高校受験が終わったばかりだが万里子は来年である。
八時過ぎに電話が鳴った。母親からだった。
「ご飯、ちゃんと食べた?」
「うん。寛子と万里子がすき焼き作ってくれたよ」
電話に出た滋がこちらの様子を報告する。母親の喋り方は普段と変わらず、今朝のことを気にしている様子は感じられなかった。
「代わる。寛子、それとも万里子」
「ううん、別に変わったことも無いようだし、しっかり勉強してれば文句無いわ。でも、あんまり夜更かししないで早めに寝なさい。遅くも十二時には寝ること。いいわね?」
「はい、ママ。お休みなさい」
「お休み。また明日、今時分に電話するわ」
滋の耳にはそれが、もう今夜は電話しないと言っているように聞こえた。
滋は万里子が寝る十時まで勉強する積もりだった。その後はいつも寛子が十二時頃まで残る。それが二人の時間になると考えていた。
「ねえ、お勉強、もう終わりにしない?」
八時半過ぎに万里子がそう言って教科書を閉じた。
「何だ、もう寝るのか?」
滋は万里子が気を利かせて早めに寝るのだと解釈した。しかし万里子の次の言葉に滋が息を飲んだ。
「ねえ、お兄とお姉、昨日の晩エッチしたんでしょ?」
「えっ、何を言い出すんだ」
滋が狼狽えて寛子の顔を見た。寛子がニヤニヤしながら自分も教科書を閉じた。
「ね、だから万里子は心配無いって言ったでしょ」
二人が顔を見合わせて意味ありげに笑った。
「どっちが先に行くか、サイコロで決めたの。それで、私が勝ったの」
「はあ?」
滋が狐に摘まれたような顔をした。
「万里子と意見が一致したの。お兄は絶対童貞だって。それでさ、勉強も見て貰ってることだし、私達で何とかして上げようってことになったの」
「じゃあ、昨日、鍵が掛かってたってのも嘘だったのか?」
「ううん、それは本当。ただ、万里子が鍵を掛けることは知ってたよ」
寛子が口を挟んでニヤッと笑った。
「それじゃ、俺がはめられたって訳だ」
「ううん、はめられたのはお姉でしょ?」
そう言って万里子がキャッキャと笑った。
「お姉、昨日の晩はしっかりはめて貰ったんでしょ?」
「ううん。ほんの先っぽだけ。それも十回くらい」
嘘では無かった。お互いに知らん振りをしながらしっかり結ばれたのは今朝のこと。昨日の晩ではない。
「それでお姉、我慢できたの?何か信用できない」
「その代わり、しっかりお口で可愛がって貰ったから。お兄も全部お口の中に出したのよ」
これにも嘘は無い。今朝、滋が果てたのも寛子の口の中である。
「じゃ、微妙なとこね。ちょこっとだけでも入ったんだから、もう童貞じゃないとも言えるけど」
「だって、中出しされたらヤバイじゃない」
寛子がそう言うと、万里子が意地悪い目を向けた。
「昨日、お姉、安全日だって言ってたじゃない」
「百パーセントじゃないでしょ」
「そっかなあ。お姉の生理が狂ったなんて聞いたこと無いよ」
滋は今朝、寛子が抵抗もなく自分を受け入れてしまった理由を理解した。
滋も教科書を閉じた。最早、勉強を続ける気分なんてどこかに吹っ飛んでいた。
「それで、万里子はどうしようって言うんだ?」
「今日は私の番」
寛子が口を挟んだ。
「だって、万里子、一番ヤバイ日じゃないの?」
「うん、だからこれ用意しておいたの」
万里子がスカートのポケットから小さなパックを三つ取り出した。コンドームだった。
「随分手回しがいいのね」
寛子が呆れ顔で妹を見た。
「私も今晩、ここで寝たい」
万里子がそう言って手にしたコンドームのパックを机の上に置いた。
「三人じゃ、幾ら何でも狭いわよ」
寛子が駄目駄目と言いたげに手を横に振った。
「お姉の番は昨日終わったでしょ。今夜は私。悔しいけど明日はまたお姉。それでいいでしょ?」
寛子がちょっと考えてから首を横に振った。
「万里子は十時に寝るんでしょ。だからそれまでは万里子の時間にして上げる。十時になったら自分の部屋に戻るの。それでいいでしょ」
万里子が時計を見た九時ちょっと前だった。
「狡い。私には一時間しか無いじゃない。じゃ、十時半までが私。その後がお姉。一時間半ずつ」
「仕方無いわね。じゃ、それまで私は部屋に行ってるわ」
寛子が笑いながら出て行った。万里子が嬉しそうに服を脱ぎ始めた。
「お兄も早く脱いで。一時間半しか無いんだから」
万里子は中学三年生。体付きはいかにもきゃしゃである。胸は一応膨らんでいるが、見るからに固そうだった。下の毛は殆ど無いに等しい。割れ目の少し上に色の付いた産毛が申し訳程度になびいていた。滋はこんな幼い身体の妹を抱いていいものか、なかなか踏ん切りが付かなかった。
「もう、ぐずぐずしないで」
先に裸になった万里子がもどかしそうに滋のズボンを下ろした。パンツも一緒に脱げたので少し固くなったものがプルンと飛び出した。
「へえ、思ったより大きいじゃん」
万里子が何のためらいもなく口にくわえた。舌の動きは寛子よりも上手だった。上も脱ぐと万里子が滋をベッドに押し倒した。仰向けになると万里子が身体を回して逆さに乗り掛かって来た。その間も口は離さなかった。
目の前に来た万里子の割れ目を見て滋が驚いた。周りを囲む襞は寛子と大差無いのだが、そのまん中にポッカリ開いた入り口は寛子よりむしろ大きく、中にベロが詰まっているように見えた。
「時間が無いんだから、早くして」
万里子はそう言うと滋を思いきり吸い込んだ。
言われるままに両側の襞を頬張った。そのまま舌の先で割れ目の中を探る。味も匂いも万里子の方が強烈だった。舌の先を丸めて入り口に差し込むと万里子が尻を振った。
「ねえ、入れて」
万里子が枕元からコンドームを取って封を切る。クルクルと器用に被せて行く万里子の手元を滋が感心したように見詰めた。
いざ一つになってみると滋は物足りなさを感じた。今朝寛子と交わった時のような一体感が乏しいのである。動けばそれなりの摩擦は得られるのだが、下着の上から背中を掻くようなもどかしさは否定できなかった。年下の万里子の方がむしろ緩いような気がした。
滋が思いきり腰を振り始めた。この方が刺激が強い。万里子も感じて来たらしく自分も腰を振っている。口にこそ出せなかったが、滋は早く万里子の時間が終わればいいと思った。
十時半近くなってようやく滋が登り詰めた。本当は寛子のためになるべく力を残しておきたかったのだが、それでは万里子が可哀想だと思い、最後は更に動きを速めて達するようにした。万里子は滋が夢中になっていると感じたらしい。滋から離れると満足そうな顔で部屋から出て行った。すぐに寛子が来た。
「どうだった?」
寛子の問いに滋は頷くだけだった。狭い家の中。不必要なことを言って万里子の気を悪くさせる必要は無いと思ったのである。コンドームを付けたままの滋に寛子が苦笑した。
「取って上げるね。他のは?」
用意したティッシュで外したコンドームを包んだ。
「これだけだよ」
「ふーん」
寛子が意外そうな顔で滋を見た。
「私は無しでもいいよ」
パジャマを脱ぎながら寛子が言った。
「何で」
「さっき始まっちゃったから」
「始まったって?」
「生理。でも、ほんのちょっとだから大丈夫」
寛子がパジャマを脱いだ。生理用品らしいものを剥がして下着の中に丸めた。シーツの上にバスタオルを敷いた。
「今日はお口でしなくていいからね」
寛子がベッドに仰向けになった。寛子の身体をまともに見たのはこれが初めてだった。寝ても潰れない胸がツンと上を向いている。滋が上からのし掛かって右の乳首を口にくわえた。
「言われなくてもしてくれたね」
寛子が笑いながら滋の頭を撫でた。
「もうちょっと強く吸って。軽く噛んでもいいよ」
滋が左手でもう一方の胸を揉んでみた。弾力のある胸だった。暫く続けると寛子の呼吸が乱れて来た。これでいいんだと滋が安心した。
滋が乳首から口を離して下に降り始めた。ヘソを過ぎると寛子が頭を押さえた。
「駄目、汚れてるから」
滋が首を何度も横に振った。
「駄目だったら」
その間にも滋の頭がどんどん降りて行く。とうとう唇が毛に届き、舌先が襞の上から突起に触れた。
「もう、駄目だって言ってるのに」
寛子が手を離した。滋が更に舌をねじ込むと諦めたように足を開いた。
「お兄ったら」
寛子の声が鼻に掛かっていた。駄目、駄目と言いながら感じてる証拠だと滋が思った。
滋は生理と聞いて真っ赤な血を想像していたのだが、広げた襞の中は昨日と変わらない。それでも匂いはきつかった。夢中で唇と舌を動かしていると寛子の手が滋の頭をきつく押さえて引き寄せた。
「いい、お兄、凄くいい・・・・・・」
寛子の尻がガクガク揺れた。もうこれ以上無理な位両足が広がっていた。
「もう、お兄ったら」
滋がようやく顔を上げると寛子がジッと目を見詰めた。奥二重になっていた。
「生理の時に口でされたの、初めて。でも、凄く気持ち良かった」
寛子が指先で滋の口の周りをなぞった。
「よかった、汚れてなくて」
滋がずり上がった。寛子の手が伸びて滋を握りしめた。
「これが二度目ね」
寛子に導かれて滋が入って行く。直に感じる寛子の肌に滋が大きく跳ねた。
「凄い」
寛子が目を細めた。
お互いに知らんぷりしながら交わった今朝とは全然印象が違った。まとわりつく寛子の肌が言葉にできない位気持ちいい。全てが収まると腿と腿が密着する。その柔らかい感触も滋を夢中にさせた。
「今朝よりずっと気持ちいいね」
寛子も同じことを考えているらしい。滋は焦らずに寛子の中の感触をじっくり味わっている。微妙な起伏、位置により変わる感触、そして自分の動きに応じて変化する寛子のきつさ。その全てが新鮮だった。
「お兄、良すぎる」
寛子が尻をくねらせた。
「あっという間に上手になっちゃったね」
寛子がそう言って唇を重ねた。
十二時を過ぎても二人は抱き合ったままだった。相変わらず滋はゆっくりとした動きを続けている。速く動くと寛子の感触が分からなくなる。しがみついた寛子が時々強い力で滋を締め付けた。そんな時の寛子はきつく目をつぶって眉根に皺を寄せている。滋が目一杯腰を押し付け、グリグリと尻を回した。とうとう寛子が声を上げた。
「あー、駄目、いー」
一際強い締め付けが滋を包んだ。更に尻を突き出すと滋も腰がとろけた。
「いい、いってもいい?」
滋が喘ぎながら聞いた。寛子が何度も頷いた。
「寛子」
その瞬間、滋が思わず叫んだ。
「お兄」
寛子も滋に負けない力でしがみついた。同じ姿勢で二人が固まった。
---続く---