禁断と背徳の体験告白
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連載作品(官能小説)

よき妻[第25話]|寝取り・寝取られ

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よき妻[第25話]

読了目安 5分39秒

[作品No 25] 2024/ 6/25(Tue)
「翌朝になって赤嶺さんが『パートナー交換』を提案したとき、私は彼の意図を察しました。そのときの私はもう決心を固めていて、赤嶺さんの提案に賛成しました。あなたの見ていないところで、彼に抱かれる決心です」
「・・・・・・」
「私が赤嶺さんの提案に賛成したことにあなたは驚いているのを見て、私はいい気味だと思いました。私だってあなたに逆らえるのだと思い知らすことが出来たと思ったのです。けれど、いざ赤嶺さんと街へ出て、ホテルへと入ろうとしたとき、私の足は停まってしまったんです」
妻は私の瞳をまっすぐ見つめました。
「結局、私たちは似たもの夫婦なのかもしれませんね。互いに相手を裏切ろうとしても、いざそのときになると怖くなってしまう臆病者。それが私たちなのかもしれません」
「・・・そうだな」
私は目を伏せて、妻の言葉に同意しました。
「赤嶺さんはそんな私を見て無理強いしようとはしませんでしたが、私は意気地のない女と思われただろうと恥ずかしく思い、また彼に申し訳ないことをしたと思いました。私たちはしばらく高山市を観光した後、宿へ戻りました。しばらくしてあなたと明子さんが戻ってきました。ずいぶん遅かったので、私たちのようにどこかのホテルに行ってきたのかと思い、あなたへの嫉妬や哀しみ、怒りでいっぱいになりました」
あのとき私は妻と赤嶺を見て、ふたりの昼間の情事を妄想したものですが、妻も同じように考えていたのでした。
「夜になって、明子さんが急に裸になり、あなたへ抱きつくのを見て、これが作戦なのだと分かってはいても、私の苛立ちは募りました。あなたが憎くて憎くてたまらなかった。―――だから私は赤嶺さんの誘いにのって、明子さんと同じように服を脱ぎました。でも・・」
妻はそこで少し言葉を切り、ためらう素振りを見せました。なんと言葉を続けたらいいのか、迷っているようでした。
「・・・あなたの目の前で服を脱いで、赤嶺さんや明子さんに裸を晒そうとしたとき、たしかに私の心には復讐の心がありました。でもいざ脱いだそのときは、なんというか・・もうそれどころではなかったんです。恥ずかしくて、気が変になりそうで、・・・でもいやな気持ちじゃなかったんです。うまく口では言えませんが・・・」
「・・・・・・・」
「そうこうしているうちに、あなたと明子さんは私の目の前で、、、、、、、でもそれを見ている私はさっきまでの嫉妬一辺倒の気持ちではありませんでした。しばらくして赤嶺さんに身体を触られたとき、私は・・・・すごく感じました」
「・・・・・・・」
「私は自分という女が分かりません。恥ずかしい思いをすることが何よりもいやだったはずなのに、そのとき私は昂ぶってしまっていたんです。あなたの目の前で違う男性に身体を触られている・・・そのことがすごく・・・・。私の前で明子さんと戯れているあなたを淫らだと思いましたが、同じように、それ以上に自分のことを淫らだと思いました。恥ずかしいことが何より嫌い、他人に恥ずかしいところを見せるくらいなら死んだほうがましという普段の私がどこかへ消えてしまって・・・そしてそのことが凄く快感だったんです。いつも鬱陶しく思っていた自分の殻から抜け出られたように思ったのでしょうか。あなたの目の前で赤嶺さんにいいように弄ばれて感じてしまう淫らな自分が、崩れていく自分がなぜか愛しかったんです」
そう語る妻は今まで見たこともない凄艶な顔で、私は思わず息を呑みました。
「次第に崩れていくなかで、私はもうこのまま赤嶺さんに抱かれてもいいと思いました。『目の前を見てごらん。彼だって明子としているじゃないか』そんな赤嶺さんの誘いに私はいつしかうなずいていました。赤嶺さんは私に言い訳を用意してくれただけなんです。誰よりも求めていたのは、淫らだったのは私なんです」
「・・・・・・・」
「でもそのうちにあなたと目が合ってしまい・・・・私は束の間、普段の自分を思い出しました。ここで一歩踏み出せば、もう後戻りは出来ないのだと私はようやく我に返って、赤嶺さんを拒もうとしました・・・。けれど、すぐに自分を抑えられくなりました。もうどうなってもいい、この渇きがおさまるのならば、気持ちよくなれるならば、後のことはどうなってもいい・・・そんなふうに思ってしまいました。流されてしまいました。これではあなたを責める資格なんてありませんね。私は本当に淫らな女です」
妻はそっと目を伏せました。
「私はあなたの目の前で、赤嶺さんと交わりました。最初はやっぱり死にたいほど恥ずかしかった。でもすぐに気持ちよくなって・・・。あなたに見られながら、いえ、見られていることに私はどうしようもなく昂ぶりはじめました。恥知らずな自分をあなたの目に晒している、そのことが異常なまでの興奮を誘いました」
「・・・・・・・・」
「その後はあなたも知ってのとおりです。あなた、赤嶺さん、そして明子さんにまで愛されて、私は数えきれないくらい達しました。あなたに見せつけるように淫奔な姿勢をとったり、破廉恥な言葉を言いながら昂ぶって、昂ぶって、このまま死んでもいいと思ったくらいでした」
「・・・・・・・・」
「朝起きて、赤嶺さんに浴場へ連れて行かれたときも、私の中には淫らな火がまだ消えずに残っていて、赤嶺さんにせがんでその場で抱いてもらいました。本当にどうしようもない女です。いくら謝っても足りないでしょうけど、せめて言わせてください。ごめんなさい、本当に申し訳ないことをしました」
妻はそこまで言って、言葉を切りました。
しばしの沈黙の中に、電車の路面を走る音だけが聞こえます。
次に語りだしたのは私でした。

---続く---
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