禁断と背徳の体験告白
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連載作品(官能小説)

侵略[第二十章 忌まわしい記憶<D>]|寝取り・寝取られ

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侵略[第二十章 忌まわしい記憶<D>]

読了目安 2分14秒

[作品No 20] 2024/ 4/ 5(Fri)
 私が高校に進学した頃から、母の涼子は伏せりがちになった。
「母さんは病気なんです。お願いします。どうか大切にしてあげてください」
 修造に訴えても、まるで聞き入れてはもらえなかった。女として役立たずになった母を敬遠するように訪れる回数は間遠になり、やがて途絶えた。
 生活費は滞り、満足な蓄えもない。病院に掛かることすらできなかった。
「ごめんね、謙一郎。お母さんがもう少ししっかりしていれば……」
 こけた頬に涙を流す姿が痛々しく、だが当時の私にはただ傍にいてやる以上のことはできなかった。

 半年後、母は死んだ。享年三十七歳。直接の死因は肺炎だったが、その他にも各器官を相当蝕まれていたらしい。
「お母さんはどうにも……ひどい暮らしをしていたようだね」
 遺体を検分した医師によると、その身体には幾度にもわたる堕胎の形跡があり、加えて急激な過度の飲酒による肝機能の低下、薬物の結果と思われるダメージなど様々な要因が寿命を縮めたとのことだった。
 父を喪ってわずか二年の間に、母の心身はボロボロにされていたのである。

 義弟に殺されたも同然の死。憎むべきは修造……だが、私には誰にも明かせない秘密がある。
 母が亡くなる半月ほど前。アパートの部屋で、私は彼女の身体を拭いていた。
「僕が綺麗にしてあげるからね。もう何も心配しなくていいんだ」
 この頃の母は寝ては覚め、覚めては眠りを繰り返しており、もう現実が正しく認識できていないようだった。
「……あなた……」
 うわ言のように父を呼んだかと思えば、次の瞬間には、
「……修造さま……涼子を……可愛がってください」
 と叔父に媚びる言葉を発する。
「母さん……僕だよ……謙一郎だ」
 悔しかった。私たちを残して一人で逝った父。母の肉体を弄ぶだけ弄んで姿を消した叔父。なのに母は、今なお彼らを求めている。
「畜生。母さんは僕だけのものだ! 誰にも渡したりはしない!」
 激情に駆られた私は、無抵抗の母を……犯した。

 息子に凌辱されたことを、母は理解していたのだろうか。否と信じたい。
 だが、もうそうだったとしたら……。

---続く---
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