禁断と背徳の体験告白
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連載作品(官能小説)

侵略[第十八章 近隣との断層]|寝取り・寝取られ

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侵略[第十八章 近隣との断層]

読了目安 1分54秒

[作品No 18] 2024/ 4/ 4(Thu)
 わが家は杉並区の外れにある。
 土地柄、住民は一定以上の収入がある富裕層が多く、都会にありがちなトラブルや没交渉とは無縁の界隈。ここが終の住処だという意識も手伝い、私なりに近隣との付き合いには気を遣ってきた。
「おはようございます。今日もいい天気ですね」
 顔を見れば挨拶を交わす程度ではあるが、まずは良好な人間関係を築けていたと思う。

 ところが最近、住民たちの態度が急によそよそしくなった。私が近づくと会話がやむ。声をかけても返事がない。
 当初、私は修造が近所に対して横柄な言葉や態度を見せたのではないかと考えた。あの男がわが家に入り込んできた際、向こう三軒両隣には、
「このたび、叔父と同居することになりまして……。どうぞよろしくお願いします」
 挨拶して回ったのだが、修造のことだ、無礼な振る舞いに及んだのかもしれない。

 だがある時、私をやり過ごした三人の主婦が囁く声が耳に届いた。
「ご主人はご存知なのかしら?」
「まさか……だって……ねえ?」
 原因不明の村八分に苛立っていた私は、すぐさま踵を取って返した。
「すみませんが、何のことでしょう?」
「あっ!……いえ……何でも」
 この間まで親しみを示してくれていた女たちが、蜘蛛の子を散らすように逃げ去る。
(あの人たちは何を知っている? 俺の家で何が起こってるんだ!)
 誰もいなくなった路上で、私は立ち竦んでいた。
 彼女たちの顔に表われた驚き、困惑。それはさておき、続いて浮かんだ憐憫とも思える眼差しはどういうことなのだ。

 最近は晩酌を終えるとなぜか無性に眠くなる。朝までまったく目覚めずに寝るのだが、起きたときも頭がすっきりしない感じだ。
 疲れが溜まっているせいだろうか。あるいは私もそういう歳になったということなのか。

---続く---
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