禁断と背徳の体験告白
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連載作品(官能小説)

黒の凱歌[第1部 第6話]|SM・調教・性奴隷

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黒の凱歌[第1部 第6話]

読了目安 1分26秒

[作品No 6] 2024/ 2/ 3(Sat)
妻が電話に出ない。
坂口は虚しく響く何度目かのコール音を聞いた後、ようやく諦めて受話器を落とした。
深い、ため息が出る。
いったいどうしたのだろう。妻の美枝子は自宅で英会話教室を開いているが、それもいまの時刻にはすでに終わっているはずだ。どこかへ外出するにしても携帯電話くらいは持っていくだろう。
何かあったのだろうか。
この前電話したときの、なんとなく暗かった妻の声を思い出す。胸騒ぎがした。だが、自宅から遠く離れ、こうして一人、九州にまで単身赴任しているいまの自分にはどうすることもできない。
いたずらに心配するのはやめよう。忠明はしばらくぼんやりした後、そう決意した。きっと取り越し苦労だ。妻は今日は疲れて早めに寝ているだけだろう。
忠明はテレビをつけた。特に興味のないナイター中継。それをぼんやり見ながら、まずい缶ビールを飲む。
誰もいない部屋。
わびしい一人暮らしの生活。
もやもやした気分を抱えながら、忠明は床につく。眠れないので、久々にオナニーをした。想像の中の相手は、もちろん愛する妻である。その甘やかな肢体を抱き、愛らしい喘ぎ声を聞きながら、忠明は果てた。
自分の乱れた呼吸の声が、闇の中で聞こえた。
再び襲ってくる強烈な虚しさを感じながら、忠明は近いうちに一度我が家へ帰ろうと思った。
そこには最愛の妻が夫の帰りを待っている、はずだ。

---続く---
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