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「ああ……」
妻の顔が恐怖に歪みます。
「良からぬことを考えていたんじゃないですか? 旦那さんに本当のことを話そうとか、それとも警察に駆け込んで助けを求めようとか……」
「ち、違います……」
蒼白になった妻の顔がディスプレイにアップで映ります。妻は必死で首を振ります。
「き、気持ちを整理するために……ひとりでホテルに泊まっていました」
「ほう、ホテルに?」
犬山の目がキラリと光ります。
「ホテルに泊まるならうちのホテルに来ればよかったじゃないですか。無駄なお金を使わないですむ。そもそも奥さんにはこれから自分で自由に使えるお金など、一円もないのですよ」
犬山はそこで手に持った青竹でポン、ポンと妻の太腿を叩きます。
「立ちなさい」
「な、何を……」
「いいから立つんです」
妻は犬山から言われたとおり直立不動の姿勢をとります。いきなり犬山は妻の太腿の裏側の、柔らかい肉をぴしゃりと青竹で打ちました。
「い、痛いっ!」
「嘘を言うと、お仕置きはこんなもんじゃすみませんよ」
「う、嘘は言っていません……」
妻は涙で潤んだ瞳を犬山に向けます。
「こりゃあ下手なSMショーより興奮しますね」
「何しろ本物ですからね、迫力が違います」
「録画できればいいんですが」
「そういうシステムだからしょうがないです。ライブでしか見れないのがいいところですよ。我々4人のためのショーなんですから、これほど贅沢なことはない」
「そういわれれば確かにそうですな」
役員の男たちはすっかり興奮してそんなことを言い合っています。
「いずれにしても、このホテルに来るのが遅れたお仕置きをしなくてはなりませんね。どんなお仕置きがいいですか、ええ? 奥さん」
「ゆ……許して」
「何ですか? そんな小さな声では聞こえませんよ」
「許してください」
「ほほう、どんなお仕置きでも受けますから、皆さんでお決め下さいと言っているんですね。たいした度胸だ」
犬山の言葉に、他の男たちはゲラゲラ笑い出します。
「さあ、○○さんの奥さんをこれからこってりと責めあげますが、どんな責めがいいですかな」
犬山の呼びかけに、男たちが口々に声をあげます。
「浣腸してからケツの穴を広げるってのはどうですか」
「それはどうせ明日やることになっているでしょう」
「マンコとケツの穴に山芋の汁を塗るってのはどうだ」
「それより、クリトリスの糸吊りってのを一度やってみたいんだが」
男たちはとんでもないことを言い出します。妻が残酷な拷問を受けようとしている、私はこれが現実のことだとは思えません。
「奥さん、みんなが奥さんのために色々とアイデアを出してくれましたよ。どのお仕置きがいいですか」
妻はもはや言葉を失い、力なく首を振るだけです。
「ちょっとこの場で浣腸をするというのはどうかと思うので、明日の予行演習をかねてクリトリス吊りといきましょうか。奥さんのは大きめだから吊れると思いますよ」
「ああ……」
「いいですね、それじゃあカメラに向かってこういうのですよ。いいですか」
犬山は妻の耳元に口を寄せると、何ごとか囁きかけます。妻の頬は羞恥のあまり紅潮しています。
「い、嫌……そんなこと……言えません」
「おや、逆らうんですか? ○○さん。素直になれないようだと例の責めをしなければならなくなってしまいますね」
妻の表情がさっと青ざめます。
「何の責めか分かったようですね。そう、奥さんが一番嫌がったあれですよ。先月の最後の日曜日、西伊豆への旅行に行くのを奥さんが嫌がったときに受けたお仕置き、覚えているでしょう……」
「い、嫌……あれだけはもう……」
「どこをどんな風に責められたんですか。自分の口から言ってみて下さい」
妻はそれがよほどおぞましい記憶なのか、うわ言のように「嫌、嫌……」とくり返しながら首を振っています。
---続く---