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「このままだと週末には奥様は道岡のクリニックでとんでもない目に会わされることになるのよ。それでも良いの? それは○○さんが考えている罰の範囲なの?」
「妻を罰するのなら、俺自身の手で罰したい。しかし、証拠がないんだ」
「週末までに証拠が確保できなければどうするの?」
「わからない……」
里美は画面の中でため息をつきます。
「○○さん、たとえ奥様が○○さんを裏切っていたとしても、今は緊急避難が必要よ。まず奥様を当面の危機から救うことを優先させるべきじゃないのかしら」
「どうやって? 絵梨子に役員を辞めさせるのか? 理由がないぞ」
「それは……なんとでもなるんじゃないの。身体を壊したとかなんとか言えば……」
「里美、これは絵梨子だけの問題じゃない。奴らはこれまで同じようなことをして多くの女性を毒牙にかけている。たとえ絵梨子が救われたとしても藤村さんにその分犠牲が大きくなるに決まっている。それに奴らはこれからもこういった悪行をやめないぞ」
「それはそうかも知れないけど……」
「そうかも知れないじゃなくて、そうに決まっている」
「それなら○○さんは奥様の身体が……その……改造されても良いというの?」
「良いとは言っていない。だから悩んでいるんだ」
「わかったわ。今これ以上議論しても結論は出そうにないから、別のことを考えましょう……あれ?」
「どうした?」
「藤村さんがアクセスしてきたわ」
「なんだって」
「今日は○○さんの奥様はパートの日だからアクセスはしないだろうけど、藤村さんは専業主婦だからひょっとしてと思って、オンライン役員会のシステムにずっとつなぎっぱなしにしていたの」
私は急いで会議システムを立ち上げ、B高校PTAのオンライン役員会にアクセスします。里美の言う通り、画面には見覚えのある藤村さんの姿がありました。
いや、正確には藤村さんが今画面で晒しているような姿をしているのには見覚えはありません。藤村さんは素っ裸で椅子の肘に両足を乗せたM字開脚の姿を晒していたのです。
藤村さんの股間はまるで童女のように翳りを失っています。両手は乳房を下から掬い上げるようにマッサージしています。
藤村さんはちょっと釣り目の日本風な顔立ちですが、着やせするのか身体は意外と豊満です。自らの手で揉みしだかれている大きな乳房が揺れる音が聞こえてくるような錯覚に陥ります。
「何これ……」
里美の呆れたような声が聞こえます。会議システムにログインしているにもかかわらずうっかり声を出してしまったようです。藤村さんはいきなり女の声が聞こえたのに驚いて乳房を揉む手を止め、きょろきょろ周りを見回しています。
「馬鹿、声を出すな」
私は慌ててメッセージを打ち込みます。
「……ごめんなさい」
里美は思わず興奮してしまったのでしょう。私も相当驚いたのは事実です。念のために私と里美はマイクを切断しました。
その時、犬山がログインしてきました。
「奥さん、駄目ですな。今日はちゃんと最初からオッパイマッサージをしておくようにいったでしょう」
続いて毛塚がログインします。
「そうですよ。今週末はいよいよお楽しみの豊胸手術ですからね」
最後に橋本と道岡がログインします。
「よーくデカパイの皮膚を伸ばしておかないと困るのは奥さんですよ」
「そうですよ。大事なオッパイが弾けてしまっても我々は知りませんからね」
4人の男たちは一斉に笑い出します。
「あ、あの……今、女の人の声が……」
藤村さんがおろおろした声を出します。
「……まずい」
私は顔をしかめます。
「女の人の声? そんなものは聞こえるわけないじゃないですか」
「そうですよ、今日は○○さんの奥さんは役員会は欠席ですからね。オッパイを揉んでいるうちに気持ちよくなって、自分で声をあげたんでしょう」
男たちはそう言って笑います。私はほっと胸をなでおろしました
が、次の男たちの言葉に凍りつきました。
「そろそろ○○さんは長尾先生とお楽しみですかね」
---続く---