禁断と背徳の体験告白
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連載作品(官能小説)

別れた妻[第7話]|人妻・不倫・浮気

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別れた妻[第7話]

読了目安 3分12秒

[作品No 7] 2022/ 7/ 7(Thu)
「もう少し人気のないところで話そう」
サラリーマン風の男がそう言って、木崎と連れ立ってその場を離れた。
時雄はその後を付けていった。
目の前を行く二人は、近くにあった公園の中に消えていった。
夜の公園は数人の若者と中年のカップルがいるだけだった。
時雄は用心深く別の出入り口から公園へ入り、茂みに隠れながら二人に近づいていった。

「これは・・・たしかに」
「・・・間違いなくあの女・・・」
切れ切れに二人の声がする。
よく分からないが、サラリーマン風の男は木崎から渡されたものらしい写真に見入っていた。
見つかる危険を冒して時雄はさらに近づいていった。
「金を払えば・・・・この写真のようなことが・・・」
「・・・・お好きなように・・・どんなプレイでも・・・」
「・・・信用しても・・・・」
「・・・・・半日で五万・・・・・」
夜の闇からかすかに聞こえてくる声は、時雄にとってこれ以上なくおぞましい内容を語っていた。
間違いない。
木崎はバーに通い、千鶴と関わりをもった客に何気ない顔で売春を斡旋しているのだ。
仮にも夫である木崎が、自分の妻をまるで商売女のように扱って金を稼ごうとしている。
あまりにも異常な出来事に遭遇して、時雄の頭の中は真っ白になっていった。
激情が蘇ったのは次の木崎の言葉を聞いてからだ。

「・・・女のほうも望んでやっているんですよ・・・」
「・・・そういうのが好きな女なんです・・・」

時雄の中で何かがプツリと切れた。
気がついたときには時雄は叫び声をあげて飛び出し、木崎を殴りつけていた。
のけぞって地面に倒れた木崎が驚いた顔で時雄を見た。
「何をする!」
「うるさい!」
時雄は倒れた木崎の腹をめちゃくちゃに蹴りつけた。
突然の乱入者に肝を潰し、サラリーマン風の男は脱兎の如く逃げていった。
そのほうには目もくれず、なおも数回木崎を蹴りつけた後で、時雄は荒い息をついてよろめいた。強く噛んだ唇から流れ出た血を手の甲で拭う。身体中の血液が沸騰しているかのように、どくどくと高鳴っている。
木崎は怯えと苦痛の入り混じった顔で時雄を見つめていたが、「お前・・・横村か?」と、かすれ声で言った。
時雄は答えなかった。ただただ木崎の顔から視線を逸らさずに、その濁った瞳を睨んでいた。
「お前がなぜここにいる。なぜ俺を殴る・・・今の話を聞いていたのか」
「お前は」
時雄は怒りに震える声を振り絞った。
「お前は人間じゃない。犬だ。腐れきった犬畜生だ」
木崎はよろよろと立ち上がった。
その顔には相変わらず怯えの色があったが、口元には厭らしい笑みを作っている。
「俺をつけてきたのか。それじゃあ千鶴があの店で働いていることも知っているわけだな」
時雄に殴りつけられ、腫れ上がった唇が歪んだ。
「相変わらず情けない野郎だ。いい年して今でも七年前に別れた女房の尻を追っかけてるのか」
「なんだと・・・」
「千鶴はお前とはもう他人だろうが。あいつはもう何年も前から俺のものだ。俺たちふたりのことに口を出すな」

---続く---
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