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[第一話]
「ねえ、スカート捲って、見せて上げようか?」
女の子の声に昌史が目を覚ました。その声は壁伝いに息子の部屋から聞こえて来る。今日は夜勤明けで昼過ぎまで寝ていた昌史である。
「えっ、別に。いいよ」
戸惑ったような息子の声に思わず唇がほころんだ。どうやら学校の帰りにガールフレンドが遊びに来ているらしい。
息子の智明は小学校六年生。お医者さんごっこはとっくに卒業した年頃である。昌史は暫く息子の様子を見ることにした。
「智ちゃん、見たくないの?」
「パンツなんか見たって面白くないよ」
そう言えば自分にも似たようなことがあったな、と昌史は笑いを噛み殺しながら聞き耳を立てた。
「じゃあ、パンツも脱いだら、見たい?」
女の子はなおも食い下がる。もしかしたら今日が息子の初体験ということもありそうだと昌史が思った。早過ぎるかとも思ったが、昌史自身、中学一年の時に似たような状況で体験している。一年しか違わない。
「見るだけじゃ」
我が息子ながらやるな、と昌史が笑いを噛み殺した。女の子は言い出した手前、引っ込みが付かない。こんな時は慌てて食い付かない方が得策である。焦らせば相手がどんどん譲歩するものである。
「触ってもいいよ」
案の定、女の子が譲歩した。まだ早い。昌史が心の中で息子に呼び掛けた。
「じゃあ、僕のも触ってくれる?」
「触るって、おちんちん?」
「うん」
親譲りなのか、智明がオナニーを憶えたのは早く、小学校三年の時である。一緒に風呂に入っていると智明がクネクネと自分で触っていた。後ろめたさが無いのか、隠そうともしなかった。
「そんなやり方じゃ駄目だ」
苦笑した昌史が石鹸を付けて皮を剥いてやった。少し痛がったが、男なら我慢しろと言うと大人しくされるがままになった。
「擦る時は、こうやって剥きなさい。痛かったらパパのローション付けて」
智明は昌史の言葉を守ったらしい。暫くするとしっかり剥けて戻らなくなった。
「いいよ。一緒に脱ごう」
女の子の焦れたような声が聞こえた。既にその気になっている。息子の年代だと女の子の方が成長が早い。もしかしたら背も智明より高いかも知れない。昌史自身の相手は中学の同級生だった。既に胸も膨らみ、下の毛も昌史より濃くなっていた。
昌史と息子の智明は二人暮らしで母親はいない。高校時代、避妊に失敗して出来てしまったのである。相手の女の子は育児を放棄した。仕方なく昌史が引き取り、智明が幼い内は両親に育てて貰ったのである。
隣の部屋からは時々くぐもった笑い声が聞こえて来る。きっとお互いに探り合っているのだろう。果たしてこのまま結ばれるのか、昌史は固唾を飲んで気配を窺った。
「ねえ、血が出てる」
智明が戸惑ったような声を上げた。
「えっ、嘘!」
暫く声が途絶えた。
「始まっちゃったみたい」
女の子の声に焦ったような響きは無い。
「何が?」
「生理よ」
小学校六年で生理。今時はそんなものかと昌史が笑った。これで心配が一つ無くなった。
「だから、コンドーム使わなくても平気よ」
昌史がオヤッと思った。どうやら女の子は処女ではないらしい。後は息子が生理でもその気になるかである。
「入れてもいいよ」
「うん」
いよいよである。赤飯でも買って来るか。今晩の夕食に出したら息子はどんな顔をするだろうか。いずれにせよ、今日が息子の記念すべき日になることは間違いなさそうである。
絡み合い、身体のぶつかり合う気配が聞こえて来た。どうやら上手く行っているらしい。どうせ五分か、せいぜい十分と予想していた昌史の予想は見事に裏切られた。三十分以上経ってもその気配は止むどころか、ますます激しさを加えて行った。
あいつもなかなかやるな、昌史が苦笑した。自分の最初は二分も持たなかったのである。もっとも、相手の女の子も初めてだったのでその方が良かったのかも知れない。
「智ちゃん、気持ちいいよ」
女の子の切なそうな声が聞こえた。女殺しの素質十分である。隣の気配が収まったのは一時間くらい経ってからだった。
昌史がそーっと音を立てずに着替えた。息子達が部屋から出て来る前に食堂に下りて待つ積もりである。息子の最初の女がどんな子なのか、見たかった。
当たり前の昼飯より遅い夜勤明けの朝飯を食べながら暫く待っても息子達は降りて来なかった。第二ラウンドを始めたのだろうか。若いのだからそれ位当たり前とも言えるが、息子が落ち着いてこなしているのが誇らしくもあり、同時に可笑しかった。
ようやく足音が聞こえた。更に一時間近く経っていた。
「父さん、起きてたの?」
智明は昌史を父さんと呼ぶ。まだ親父と言うのはためらっているらしい。そう言えば昌史がパパと呼ばれたことは一度も無かった。
智明は気負った様子もなく食堂に入って来た。その後ろから思った通り大柄な女の子が恥ずかしそうに続く。よくまあこんな子を、と昌史が目を見張るくらい可愛い子である。二人とも凄い臭いだった。
「風呂に入って来い」
昌史が苦笑しながら言った。
「うん、行こう」
智明が女の子の手を引いて食堂から出て行った。
暫くして戻って来た女の子を見て昌史が息を飲んだ。風呂上がりのせいで瑞々しい肌が張り詰めている。洗い髪の間から覗く目が何とも言えない輝きを放っている。我が息子に思わず嫉妬してしまいそうな位にいい女だった。このまま成長して十七、八になればどれ程の美貌を身に付けることだろう。
「名前は何て言うの?」
昌史の問いに女の子が小首を傾げながら答えた。
「羽鳥、羽鳥麻衣です」
「同級生?」
麻衣が可笑しそうに笑った。
「私、中学生なんです」
昌史がやっぱりと思った。背の高さだけではない。そう言われて見れば匂うような色気も納得できる。
「それも、二年生なの」
智明にも麻衣にも悪びれた様子は全く無かった。ついさっきまで昌史が呆れるほどの交わりを続けていたとは思えないくらい落ち着いた表情をしている。
「じゃあ、私、帰ります。また遊びに来てもいいですか?」
「勿論。いつでもいらっしゃい」
「ありがとう。じゃ、さようなら」
昌史が智明の尻を叩いた。
「送って来い」
「うん」
玄関を出ると二人が手をつないで歩いて行った。
十七、八になってからの二つ違いは問題無い。しかし、小学校六年の男の子と中学校二年生の女の子では成長にかなりな開きがある。逆なら可能性は高そうだが、普通なら小学生のはな垂れ小僧が胸も膨らみ始めた中学生の恋愛対象になるなどあり得ない話だろう。息子がどうやって麻衣と付き合うようになったのか、興味津々の昌史だった。
昌史と息子は十七歳違い。十一歳の息子の父親としてはかなり若く、まだ三十前である。一緒に暮らすようになって五年。昌史は息子にどう接していいかを常に考えて来た。結論は一人前の大人として対等に扱おうというところに落ち着いた。
小学校から勉強を詰め込んでも意味が無い。中学でもまだ早過ぎる。もし将来学力が必要な道に進むなら高校からでも十分間に合うと考えていた。それまでは目一杯遊ばせてやろうと思った。遊びも大事な勉強の一つである。
ところが智明は何も言われなくても自分で勉強を始めた。と言っても学校の勉強ではない。昌史の本棚から小説を引っ張り出して読み始めたのである。それはSFの翻訳小説だった。智明が小学校四年の時。読む時は常に辞書を引いていた。五年生になるとそれが普通の小説に代わっていた。
何事も言葉が全てである。言葉が正しく理解できれば他の知識は簡単に吸収できる。もし出来ないとしたら、それは説明が足らないか不適切なことが多い。智明が質問して来るのは大概そんな時である。昌史はそれに気付き、分かり易く的確な言葉に置き換えて教えた。
智明の反抗期はこれからである。その時になってみないと分からないが、少なくとも頭ごなしな物言いはするまいと昌史は心に決めていた。自分の中学や高校時代はついこの間のことである。他人に迷惑を掛けない限り、本人の考えを尊重してやろうと思った。
勿論、ただ放任した訳ではない。昌史自身の感覚に合わないことがあれば自分の考えは必ず伝えた。特に人の気持ちに鈍感なことがあると必ず一言言い添えた。
「俺の考えは今言った通りだ。後は自分で考えて決めなさい」
それが昌史の口癖だった。
[第二話]
小一時間ほどしてようやく智明が戻って来た。
「遅かったな。どこまで送って行ったんだ?」
「彼女の家まで」
「ふうん、近くに住んでるのか?」
「近くもないかな。桜上水だから」
「電車で?」
「ううん、歩き」
「あんな可愛い子、どこで知り合ったんだ?」
「父さんも可愛いと思う?」
智明は麻衣とどこで知り合ったのかは言わなかった。
「ああ。とっても可愛いさ」
「だよね」
智明が小さく溜息をついた。
「でもさ、ちょっと複雑」
「どこが?」
「麻衣ちゃん、彼氏いるんだって」
「はぁ、彼氏か?」
「うん」
「まあ、あれだけ可愛くて、しかも年上だから当然かもな」
「他人事だと思って」
「いや、当然だと思った方がいいんだよ」
「何で?」
「智明は女なら誰でもいいって訳じゃないだろ?」
「当たり前じゃん」
「あれだけ可愛いんだから、当然他にも麻衣ちゃんを好きになる男の子がいる訳さ。それも大勢」
「うん。それは間違い無いみたい」
「そこで、智明がどうするか、だな」
「うん」
「一つだけ教えてやろう。麻衣ちゃんのことは諦めろ」
「えっ?やだよ。諦めないためにどうしたらいいか悩んでるんじゃない」
「そこなんだ。麻衣ちゃんを彼女にしたかったら諦めろと言ってるんだよ」
「分からないなあ」
「麻衣ちゃんは智明に抱かれた。そうだろう?」
「うん」
智明が悪びれずに頷いた
「智明は初めてだったのか?」
「ううん」
「何だ、もう経験してたのか?」
「うん」
「どおりで落ち着いてた訳だ」
「父さん、聞いてたの?」
「まあな」
「じゃあ、隠してもしょうがないね」
「智明は麻衣ちゃんに気持ちいいと言わせた。それは大きなポイントだよ。エッチは最初が肝腎。次からはもっと楽になる」
「うん。何となく分かるかな」
「それで、諦めろの意味だけど、無くしてもいい覚悟でジッと我慢しろ」
「そんなことしたら逃げられちゃうよ」
「いや、反対だ。女は追い掛ければ追い掛けるほど逃げて行く。でも、ジッと我慢して待っていれば必ず向こうから来るもんだ。少なくとも麻衣ちゃんは今日智明に抱かれてる。好きじゃなかったら最初から相手にされてないよ」
「でも、不安だよ」
「それをグッと堪えることが出来るかどうか、それが勝負の分かれ目だ」
「言ってることは分かるんだけど」
「頑張れ。でも、一つだけ注意しろ。もし麻衣ちゃんが智明だけを見るようになったら、絶対にお前から離れないぞ。それでもいいんだな?」
「勿論」
「じゃあ、少なくとも智明の方からエッチしようなんて言うなよ。女の子の方が本当はしたいんだ。今日、それが分かっただろう?」
「うん。麻衣ちゃんが自分からエッチしようって言うとは思わなかった」
「よし、頑張れよ」
「うん。ありがとう」
自分の部屋に戻る智明の背中に昌史が言い添えた。
「避妊だけはちゃんとしろよ。今日は生理で大丈夫だったみたいだけどな。さもないと俺と一緒だ。下手したら中学生で親父になっちゃうぞ」
「あっ、そうだね。気を付けるよ」
智明が振り返って笑った。
「さて、昼飯でも食うか」
昌史が簡単な昼食の準備を始めた。息子には散々偉そうなことを言ったが、自分自身、そんなに格好良く生きて来た訳ではない。女に対しても失敗の連続で、痛い目に遭ったからこそ後から思い起こして身に沁みたことを息子に話したのである。
昌史自身、今、息子と全く同じような状況にある。相手は行き付けの定食屋の女主人、幸代である。一人で食堂を切り盛りしている。歳は三十半ばくらい。昌史より五つ六つ年上のようだった。
昌史と幸代は長い付き合いである。と言っても、それは客としての付き合い以上のものではない。昌史は三交代シフトで遅上がりの時は必ず夜八時半前にその食堂に寄っていた。
一月ほど前、昌史は八時に仕事から上がろうとした。そのまま帰るつもりだったが、引き継ぎが上手く行かず、会社を出た頃には九時半を大分過ぎていた。幸代の食堂はそろそろ閉店時間だったが、他で食べる気にもならず、駄目元で幸代の店に寄ってみた。幸い、まだ外看板が出ていた。
「まだいいかな?」
他に客はいない。幸代もすぐには出て来なかった。
「看板かな?」
諦めて帰ろうと思った時、カウンターの中で幸代が立ち上がった。目が赤くなっていた。どうやらしゃがみ込んで泣いていたらしい。
「どうしたの?」
「いえ、何でもないんです。今日は随分遅かったんですね」
「うん。引き継ぎに手間取ってね。何か食べられる?」
「ごめんなさい、火、落としちゃった。ご飯も切れちゃったし」
「仕方無い。コンビニで弁当でも買って帰るよ」
「お腹空いてるんでしょ?よかったら上がらない?簡単なものなら出来るから」
「上がるって、お宅に?」
昌史が天井を見上げた。店の二階が住まいになっている。
「ええ。それで良ければ食べてって」
「悪いね」
「全然。さ、上がって。戸締まりしたら私も上がるから」
昌史が幸代の自宅に上がるのはこれが初めてである。顔馴染みと言っても男と女。不用意に部屋に上がっていいものか迷ったが、今日は好意に甘えることにした。
階段を上がった部屋は六畳位の洋間で、ベッドと小さなテーブルが置かれていた。椅子が一つしか無いところを見ると独り住まいらしい。十分ほどすると幸代が鍋を持って上がって来た。
「おじや作ったの。それでいいでしょ?」
「上等だよ」
「卵とネギだけよ。本当に何も無かったの。ご飯も一膳に足りないけど、おじやなら量が増えるから。さ、食べて」
「幸代さんは?」
「私は食欲無いの。全部食べて」
「悪いね」
茶碗によそられたおじやを昌史が食べ始めた。
「うん、美味い」
「そう、良かったわ」
幸代は座るところが無いのでベッドに腰掛けた。
「何かあったの?」
昌史が食べながら聞いた。さっきの泣き腫らしたような目が気になったのである。
「えっ、うん。ちょっとね」
「幸代さんでも泣くことがあるんだ」
「そりゃあ、私だって女だもん」
「幸代さんを泣かすような男って、どんな奴かなあ?」
「何か意地悪な言い方」
「ごめん。勘ぐってる訳じゃないよ」
「それって、私のことなんかどうでもいいってこと?」
「やだなあ、絡まないでよ」
「別に。でも、今日は昌史さん見てると、チョッピリいじめてみたくなっちゃうんだ」
「いじめ甲斐、ある?」
「うん。でも、無視されると切ないから言わない」
「幸代さん、今日は変だよ」
「分かってる。でも、訳は聞かないでね」
「何か怖い雰囲気」
「かもね。私、今日は変なのよ」
幸代がベッドに仰向けに倒れたので昌史がギクッとした。男を部屋に入れ、ベッドで横になる。それは誘いのポーズに外ならない。
「折角のおじやだから、食べ終わるまで待ってくれる?」
昌史がさり気なく聞いた。
「今まで何年も、何も無かったのにね」
幸代が天井を見上げながらポツンと言った。昌史が覚悟を決めた。上がれと言われた時から既に予想していたことである。
「お待たせ」
茶碗を置いた昌史が振り返った。幸代は既に服を脱いで裸になっていた。
「私もいい歳だからブリッ子なんかしないわ。でも、ムードが無いなんて言わないでね」
「言わないよ。でも、夢じゃないよね?」
「さあ。確かめてみたら」
「うん」
昌史が手早く服を脱ぎ捨てた。幸代がチラッと横目で見た。
「きれいだ」
昌史が跪いて幸代の胸に唇を付けた。
「もうちょっと若ければいいのに」
「ううん。今のままでも眩しいくらいだよ」
唇で転がした乳首が固くなって来た。
「素敵」
幸代の手が昌史の首に絡んだ。
一つになってみると幸代は案外なきつさだった。少なくともここ暫くは男に接していないと思った。昌史自身、女の肌は一年ぶりである。
「いい。こうなれて良かった」
幸代がむさぼるように昌史の唇を求めた。
それ以来、昌史は幸代と肌を合わせていない。お互いに意識していることは間違い無いのだが、二人の関係をこのまま発展させていいものか、昌史には判断が付かなかったのである。
[第三話]
昌史が幸代の食堂を訪れるのは遅番明けの八時過ぎ。その時間はまだ大勢客が入っている。時間をずらせて遅い時間に行けば幸代の対応で気持ちは分かるのだが、わざわざそんな時間に行くのはいかにも寝るだけが目当てと思われそうで二の足を踏んでしまう昌史だった。
息子にアドバイスしたように、昌史自身も踏み込みたい気持ちをグッと堪えて様子を窺っていたのである。勿論、幸代が隙を見せてくれればいつでもそれに応える気持ちの準備は出来ている。いつものように定食を食べながら、そのサインだけは送り続けた。もしかしたら幸代が踏み込んで来ないのにはそれなりの理由があるのかも知れない。
「負けたわ。寄って」
いつものように定食を食べ終わった昌史に幸代が言った。既に他の客はいなかった。
「いいの?」
「いいも悪いも。昌史さんって、ずいぶん辛抱強いのね」
「何かありそうな気がしたから」
「それも今日話すわ。でも、覚悟決めてね」
「とっくに決まってるよ。じゃなけりゃこんなに辛抱強く待たないさ」
「あなたみたいな人、初めてよ。男って、一度出来ちゃうと次からは当たり前って顔して迫るんだから」
幸代が手早く片付けを始めた。昌史も立ち上がってそれを手伝う。
「今日からあなたはお客さんじゃないわ。定食食べられなくなるけど、我慢してね」
「あっ、それは考えてなかった」
「その代わり、別に何か作って上げる」
「それって、プロポーズだと思っていいのかな?」
「昌史さん次第。こんなオバサンだけど覚悟してね。醜女の深情けは怖いのよ」
昌史がクスッと笑った。
「何よ!」
「だって、本気で醜女だなんて思ってないくせに」
幸代は近所でも有名な美人である。幸代目当てに通って来る客も少なくない。
「さあ。自分じゃ言えないわ」
「ほら、やっぱり」
「いいわ。少なくとも昌史さんには良く思われてるんだから」
「じゃ、上がらせて貰うよ」
「おうちには連絡しなくていいの?」
今晩は泊まって。幸代はそう言っているようだった。
「息子はもう寝てる」
「あれ、昌史さんって、子供がいるの?」
幸代が疑わしそうな目で見た。家のことは全く話していなかったのである。遅くなっても幸代の食堂に寄る昌史を幸代は独り者だと思い込んでいたらしい。
「小学校六年の息子がいるんだ。でも、カミさんはいない」
「ちょっと、昌史さんって幾つなの?三十前だと思ってたけど」
「前だよ。まだ二十八」
「それで、小学校六年生の息子がいるの?」
「うん。高校一年の時に女を孕ませちゃって、でもその子が育児放棄したんで俺が育ててる」
「ふうん。そうなんだ。でも、私も話しやすくなったかも」
「幸代さんにも子供がいるの」
「うん。私もハッキリ言っちゃうわね。中学二年の娘がいるの。産んだのは二十歳の時だけど」
「父親は?」
「あなたと同じでシングルマザー。一応認知はしてくれて、今は私の両親が育ててるわ。この間泣いてたの、その娘のことだったのよ」
「ふうん、何か似た者同士だね」
「やっぱり私にはあなたしかいなかったのかも」
昌史が二階に上がった。程なく幸代も続いた。
「ねえ、お話は寝ながらでいい?」
幸代が服を脱ぎながら聞いた。
「話ができるかな?」
「また意地悪なこと言う」
幸代が口を尖らせた。
「あなた、よく我慢できたわね」
昌史に抱き付いた幸代がベッドに崩れ落ちた。
「ちょうだい」
指一本触れていないのに幸代は滴るほどに潤んでいた。
「本当は毎日でも欲しかったのよ」
それきり、幸代は喋らなかった。二人の微かな息遣いだけが狭い部屋に響く。口では激しく求める幸代だが、焦った動きでは無い。昌史もゆったりとそれに応じた。
「ねえ、喋れる?」
「うん」
昌史が動きを止めた。
「ううん、やめないで」
幸代が尻を揺すった。
「いいよ」
「私が黙っちゃったら、合わせてね」
「はいはい」
また幸代が口をつぐんだ。ひとしきり強めに動いて眉間に皺を寄せた。
「あなたとは、この相性、抜群なの。初めて、抱かれた時に、そう思ったわ」
幸代は身体の動きに合わせながら切れ切れに言葉を続けた。
「でもさ、男と、女って、これだけじゃ、ないでしょ?」
「これは大事だよ」
「勿論よ。これが、合わなかったら、二度と、誘ってないわ」
「脚、閉じてごらん」
昌史が耳元で言った。
「こう?」
「もっと足を伸ばして。うん、そんな感じ」
「わっ、きつい。もっと、ゆっくり」
「きれいだ」
「えっ?」
「幸代さん」
「幸代、さん、か。ねえ、もう、幸代って、呼んで、くれない」
「じゃあ、俺も、あなた、じゃなく、昌史が、いいな」
「昌史」
「幸代」
「何か、嬉しい、かも」
突然、トントントンと階段を上がって来る足音が聞こえた。
「えっ、誰か来たよ」
慌てて昌史が動きを止めた。
「えっ、何?」
「誰か来た」
言い終わらない内にドアが勢い良く開いた。
「ママ、来ちゃっ・・・・・・キャッ」
慌ててドアが閉められた。
「麻衣、娘が来たみたい」
幸代が顔を回して恐る恐るドアを見た。
「麻衣なの?」
すぐに返事は返って来なかった。一呼吸置いて、今度はドアがゆっくり開いた。
「ママ、お邪魔だった?」
若い女の子が顔を出した。振り向いた昌史が思わず叫んだ。
「麻衣ちゃんって、あの麻衣ちゃん?」
「えっ、おじさん?どうして・・・・・・」
どちらにとっても気恥ずかしい再会だった。
「麻衣、何で知ってるの?」
「おじさん、彼氏のパパだから」
「彼氏・・・・・・」
幸代が昌史を見詰めた。
「息子って、小学校六年って言ったわよね?」
幸代が昌史に聞いた。
「うん」
「それで、麻衣の彼氏なの?」
「間違い無いよ。な、麻衣ちゃん」
「えっ、うん」
麻衣がパッと顔を赤らめた。
「あれから智明とは上手く行ってるの?」
昌史が麻衣に聞いた。
「うん。おじさんがいない時にお邪魔してます」
「そうか」
昌史が何度も頷いた。どうやら息子は上手くやってるらしい。
「ちょっと、それって、本当に彼氏と彼女ってこと?」
幸代が信じられないと言った顔で娘を睨んだ。
「だよな」
昌史が麻衣にウィンクした。
「ねえ、二人ともいつまでそうしてるの?」
麻衣が幸代を睨み返した。
「このままじゃ抜けないんだよ」
昌史が照れたように笑った。
「えっ、どういうこと?」
「麻衣ちゃんのママが脚を開かないと」
「あっ、そう言えば変な格好してる」
麻衣が靴を脱いで上がって来た。
「ねえ、どうなってるの?」
麻衣がしげしげと昌史の後から覗き込んだ。
「駄目、見ないで」
幸代が文句を言った。喋るたびに幸代が昌史を締め付ける。すると昌史が反応して突き上げる。
「だ、駄目・・・・・・」
幸代が目をつぶって昌史にしがみ付いた。昌史も堪え切れずにその瞬間を迎えた。
「んー・・・・・・」
幸代が唇を噛み締めた。甘酸っぱい匂いが辺りに立ち込めた。
「わっ、凄い匂い。ママ、いったの?」
麻衣が呆れたように昌史の尻を見詰めた。
「ママだけじゃないよ」
昌史が照れたように言った。
「もう、こうなったら開き直るしかないわね」
幸代が顔に掛かった髪を手でかき上げながら言った。ピッタリ閉じていた脚が少し弛んだ。昌史が腰を浮かそうとすると幸代が慌ててその尻を押さえた。
「あっ、まだ。このまま」
その様子を見て麻衣が吹き出した。
「娘の前でも平気なんて、ママらしいわ」
「そんなこと言ったって、あんたが勝手に上がって来たんでしょ。私だって色々あるのよ」
「そりゃあ分かるけどさ」
麻衣がベッドに腰掛けた。
「あーあ、見てると変になっちゃう」
麻衣が昌史の尻を撫でた。
「ところで、何しに来たの?」
幸代が腰を動かしながら聞いた。
「ピル飲みたいって言いに来たの。智ちゃんが避妊すごい気にするから」
「智ちゃんって?」
「彼氏。おじさんの息子」
「小学校六年で避妊。あっ、あなたがうるさく言ってるのね」
幸代が動きを止めずに聞いた。
「うん。じゃないと俺の二の舞だから」
昌史も幸代に合わせて腰を回し始めた。
「二人とも、やめる気無いの?」
麻衣が苦笑して昌史の尻を平手で叩いた。
「親の立場なんか、すっ飛んじゃったな」
昌史が苦笑した。
「下に行ってようか?終わったら呼んで」
麻衣が立ち掛けた。
「いいわよ、いても」
幸代が笑いながら言った。
「やだあ、見てるだけなんて」
麻衣が笑いながら昌史の尻の間に手を入れた。
「あっ、馬鹿、駄目」
幸代が身を揉んだ。根元を摘まれた昌史が幸代の中で暴れた。
「何か、とんでもないことになっちゃたわね」
幸代がホーッと息を吐いた。
[第四話(終)]
昌史は麻衣が抵抗無く自分を受け入れているので安心した。それは智明との関係が上手く行っている証拠でもある。親同士がこんな関係になって、それで若い二人が破局したのでは息子に何と言って詫びたらいいか、見当も付かなかった。
「麻衣ちゃん、ちょっと待ってて」
昌史が強めに腰を振り始めた。幸代が満足すれば一区切りつけられる。
「もう」
麻衣が笑いながら摘んだ指を左右に振った。
昌史がもう一度達する前に幸代が大きく喘いだ。また甘酸っぱい匂いが立ち込めた。
「ママがこんなにエッチだったなんて」
麻衣が笑いながら昌史の背中を撫でた。
昌史がゆっくり尻を上げた。幸代の脚が弛んでいるので何とか離れることが出来た。その姿を見た麻衣がククッと笑った。
「やっぱり大っきい。でも、そっくり」
麻衣が笑いながら昌史を握りしめた。
「麻衣ったら、それはママのでしょ」
幸代が苦笑した。三人の間で全ての垣根が消え失せていた。
「ピルか。佐紀子に頼んで上げるわ」
佐紀子は幸代の同級生で親の医院を継いでいる。内科と産婦人科なので頼めるはずである。
「ママは飲んでるの?」
麻衣はまだ昌史から手を離していない。
「ううん」
「出来ちゃったらどうするの?」
「私は産むつもり」
「えっ、二人ともそこまで行ってるの?」
麻衣が目を丸くした。
「その踏ん切りが付くかどうか、一ヶ月考えたの。昌史さんとは身体だけの関係にはなりたくなかったから」
幸代が昌史に向き直り、麻衣の手を払いのけた。しっかり握りながら昌史の目を見詰めた。
「と言う訳よ。覚悟、できてる?」
「最初の晩から覚悟は付いてるよ。もし今出来たって言われても、堕ろせなんて言わないよ」
「白状しちゃおうか。実は今月、生理が来てないの」
「わぁ、凄い話」
麻衣が二人を見比べた。
「智明を呼ぶか。ここまで来たら、あいつ一人を子供扱いって訳にも行かないから」
昌史が麻衣をジッと見詰めた。
「でも、そうなると麻衣ちゃんと智明が縛られてしまうな。それでもいいか?」
麻衣が暫く考えてから口を開いた。
「ねえ、ママとおじさんが結婚したら、私と智ちゃんは姉弟になっちゃうんでしょ?」
「ああ、それなら問題無いよ。本当の姉弟じゃないんだから、付き合ってもいいし、結婚だって出来る」
「結婚なんてまだ分からないけど、でも、ママたちは一緒に住むのよね?」
「そうなるかな」
「うーん」
麻衣がまた考え込んだ。
「智ちゃんは私のこと、どう思ってるのかな?」
昌史の口元が緩んだ。薬が効きすぎたのかも知れない。
「本人呼ぶから、直接聞いてみれば?」
「何か、怖い」
「大丈夫だよ。智明も同じこと言ってるから」
「えっ、それって、智ちゃんも私のこと、好きだってこと?」
「間違い無いよ。でも、智明の口から言わないと駄目だろ?」
麻衣がコクッと頷いた。
「よし、電話しよう」
「これ使って。智ちゃん簡単に呼び出せるから」
麻衣が自分の携帯を差し出した。
「着歴でも発歴でも、どっちでも平気」
確かに「智智智智・・・・・・」と全部智明の番号ばかりだった。
「ふうん」
受け取った昌史が麻衣の顔を見た。
「麻衣ちゃんが電話すれば」
「えっ、私が?」
「うん。俺がここにいるって言わないで」
「あっ、その方が面白いかも。二人ともこのままで」
麻衣がククッと喉の奥で笑った。
「おいおい、それは無いだろう」
「ううん、ありだと思うよ」
昌史から携帯を返して貰った麻衣が智明を呼び出した。
「あっ、智ちゃん。今、何してる?・・・・・・うん、近くまで来てるんだ。ちょっと来ない・・・・・・うん、場所は、駅から商店街抜けた先の食堂よ・・・・・・うん、幸代って名前で、ママのお店なんだ・・・・・・うん、待ってるから、すぐ来て。じゃあね」
電話を切った麻衣がニッと笑った。
「五分くらいで来るって」
「えっ!」
昌史が慌てて起きようとした。
「駄目」
麻衣が笑いながら昌史の肩を押して寝かせた。
「そう言われても、なあ」
話を振られた幸代が肩をすくめた。
「ジタバタしても遅いんじゃない」
「おいおい、二人ともどうなってるんだ」
「だって、麻衣はこの調子でしょ。智明ちゃんだけのけ者じゃ可哀想よ」
「うーん、いずれはそうなりそうだけど」
「だったら早い方がいいわ。これから四人、分け隔て無しね」
「この親にしてこの子ありか」
「お互い様。昌史だって智明ちゃんに入れ知恵したんでしょ?」
「えっ、何の?」
「とぼけても駄目。私を焦らしたみたいに、麻衣にも同じことさせたんじゃないの?」
「えっ、まあ・・・・・・」
「やっぱりね」
麻衣が昌史を恨めしそうに睨んだ。
「そうなんだ。智ちゃん、やけに冷静だったもんなあ。私の方があしらわれてる感じだったよ」
下から入り口のガラス戸をノックする音が聞こえた。
「ほら、来たわよ」
慌てて麻衣が服を脱ぎ始めた。
「何で麻衣ちゃんが裸になるの?」
昌史が目を丸くした。
「だって、そうしないとママと昌史さんが裸なの、おかしいじゃない。上がって来る前に智ちゃんも脱がせるから」
「うーん、幸代も何か言ってよ」
昌史が幸代を見た。
「私もその方がいいと思うわ。名案よ」
「しょうがない」
諦めたように昌史がベッドの上に胡座をかいた。
「待って、今行くから」
麻衣が手早く下着も脱ぎ捨てて降りて行った。
「えっ、麻衣ちゃん、何で裸なの?」
智明の驚いた声が聞こえて来た。
「説明は後で。智ちゃんも脱いで。全部」
「えっ、そんなこと。上に誰かいるの?」
「すぐ分かるから。ねっ、脱いで」
押し問答の末、ようやく智明が裸になったらしい。まず麻衣が上がって来た。すぐ後から智明が顔を出した。
「えっ、父さんが何でここにいるの?」
「いいから入れ」
「それに、何でみんな裸なの?」
「それも今説明する」
「はい」
智明は素直に頷いて部屋に入った。
「好きなところに座って」
「うん」
智明が場所を探してベッドの端に腰掛けた。
「もうちょっとずれて」
麻衣が智明の尻を自分の尻で押しやった。
「さて、まず俺達のことから説明しよう。俺と幸代、麻衣ちゃんのママだ。俺達は一緒になることにした」
「一緒になるって、結婚するの?」
智明が眩しそうに幸代の身体を眺めながら聞いた。
「まだ籍を入れるかどうかは決まってないが、これから一緒に暮らして行く積もりだ。それに、もしかしたら幸代には俺の子供が出来たかも知れない」
「えっ、急に言われてもピンと来ないよ」
智明が目を白黒させた。
「すぐには無理だろうな。ただ、俺達のことを理解してくれるとありがたい」
「理解するって?」
「認めてくれとは言わない。それは俺と幸代が決めることだから。智明と麻衣ちゃんが付き合うのと一緒だよ」
「ああ、そう言うことね。うん。父さん、僕が麻衣ちゃんと付き合っても何にも言わなかったよね」
「一つだけ言ったぞ。妊娠には気を付けろって」
「えっ、ああ、そうだよね。今子供が出来ちゃったら、確かに困るのは僕たちだから」
「父さんはその点失敗した、と言うか、考えが足りなかった。もっとも、お蔭で智明という息子が出来たんだから、それはそれで悪い事じゃなかったけどな」
「この際だから、私も話していい?」
幸代が口を挟んだ。
「何?」
「私も麻衣に言っておかなくちゃいけないことがあるの。この間泣いてたのも、それが原因なの」
麻衣が身を乗り出して智明にもたれた。
「実はね、麻衣の父親、認知した父親が麻衣を引き取りたいって私の両親に言って来たの。自分には子供が出来なかったらしいんだ」
「だって、親権も何も、戸籍は幸代の方なんだろう?」
「うん。ただ、私が育てられないんじゃ可哀想だって私の親にねじ込んでるの。私の父親が半分押し切られそうなんで、悔しくて泣いてたの」
「そんな話、私は聞いてないわよ」
麻衣が口を尖らせた。
「私がうんて言う訳、無いでしょ!だから、麻衣には嫌なこと聞かせないつもりだったの」
幸代がしっかりとした口調で言った。
「その話、俺が引き取るよ」
昌史が幸代の手を握った。
「法律的なことはよく分からないけど、俺と幸代、そして、もしかしたら生まれて来る子供、麻衣ちゃん、智明、みんなが上手く行くように考えてみる。幸代の両親には近いうちに会いに行く。それでどうだ?」
「うん。完璧。だからもう泣かないでしょ?」
幸代が昌史にもたれ掛かった。智明がまた幸代を見た。
「ねえ、話は分かったけど、何でみんなが裸なの?」
「もう、智ちゃんったら、さっきからママばっかり見てる」
麻衣が口を尖らせた。幸代が笑いながら答えた。
「それはね、麻衣が来た時、私と昌史がちょうど抱き合ってたからなのよ。分かるわよね、言ってること」
「エッチしてたってこと?」
智明が幸代の前を見ながら聞いた。
「そうよ。それで、智明くんと麻衣のこと聞いたの。だったら、智明くんとも一緒に話さないといけないって、麻衣に電話させたの。そしたら、あっと言う間に来ちゃったじゃない。着るの間に合わないから、麻衣も脱がせたのよ」
それでも智明は合点が行かないようだった。
「言い訳しても始まらないよ。とにかく麻衣ちゃんに俺達がセックスしてるとこを見られちゃったのは確かだし、後は勢いでこう言うことになったのさ。ま、これから家族みたいになるんだから、お互い裸になって、隠し事無く暮らして行くのも悪くないかなって俺は思うよ」
昌史が説明すると智明が初めて笑った。
「ねえ、これから父さんをパパって呼ぼうか?」
「ん、どうして?」
「だって、麻衣ちゃんは幸代さんをママって呼んでるでしょ。ママと父さんじゃ釣り合わないよ」
幸代がニッと笑った。
「麻衣が智明くん好きになった理由が分かるかな」
「えっ、麻衣ちゃん、ほんとに僕のこと、好きなの?」
智明が麻衣の顔を見た。
「うん。私の方が智ちゃんの気持ちがどうかなって、不安だったよ」
「やった!」
智明が麻衣に抱き付いた。麻衣も負けじと腕に力を込めた。そのまま二人が後に倒れた。
「えっ、まずいよ」
智明が慌てた。麻衣が手を伸ばして智明を迎え入れようとしたのである。
「いいの。さっきは私が見ちゃったから、今度は私たちの番」
「だって・・・・・・」
智明がうろたえた目で幸代を見た。
「いいわよ、遠慮しないで」
幸代が笑いながら昌史を抱き寄せた。幸代のベッドはセミダブルなので何とか二組が横になった。
「幸代さん、じゃない、ママと麻衣ちゃん、似てるね」
智明が照れたように言った。麻衣が下から腰を動かしている。既に一つになっているらしい。
「智ちゃんこそ、昌史さん、じゃない、パパそっくり」
麻衣がそう言って唇を重ねた。
「パパとママか。決まりだな」
昌史も幸代にそっと口付けした。幸代が智明の手を握りしめた。麻衣も負けじと昌史の方に手を伸ばした。
「何かヤバイ雰囲気」
麻衣がクスッと笑った。
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