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[第1話]
国道沿いのコンビニの前に女の子が一人、ポツンとしゃがみ込んでいた。十一月に入ったこの季節、まして夜中の一時過ぎともなれば表は結構冷え込んでいる。案の定、膝を抱えた女の子の身体が小刻みに震えていた。
女の子はかなり若い。十代、それも前半だろう。チェックのミニスカートに白いセーター。近頃の流行りなのだろうか、まぶたに白いアイラインが入っている。髪はストレートで肩に掛かる程度の長さである。
夜食用に肉まん二つと缶ビールを買った裕之が車に戻ろうとした。チラッと女の子を見ると目が合った。何か言いたそうな顔をしていた。
「寒くないの?」
車のドアを開けながら裕之が聞いた。
「寒いに決まってるじゃん」
「誰か待ってるの?」
「ううん。彼氏とは一昨日別れちゃったし」
「じゃあ、何してるの?」
「なーんも」
裕之が包みから肉まんを一つ取り出した。
「食べる?」
「いいの?」
「もう一つあるから」
裕之が車のドアを閉め、少女の隣りに並んでしゃがんだ。
「ほら、まだ温かいよ」
裕之が紙に包まれた肉まんを差し出すと少女は素直に受け取った。
「オジサン、優しいんだね」
「高校生?」
「ううん。まだチューボー」
「チューボー?ああ中学生か。何年?」
「二年だよ」
娘と同い年だなと裕之が思った。
「じゃあ、そろそろ帰った方がいいんじゃない。お巡りが来たらうるさいよ」
「帰れないんだ。二時まで」
「何で?」
「ママが客取ってるから」
「客取ってる・・・・・・」
裕之は二の句が継げなかった。客、つまり家で売春をしているのだろうか。
「ここじゃ寒いから、車に乗る?」
もう一つの肉まんを出しながら裕之が聞いた。
「車に・・・・・・」
少女が疑い深そうな目で裕之を見た。
「別に、どこかに行こうって訳じゃないよ。車に乗ってヒーター掛ければ温かいから」
「ふうん」
まだ少女は信用していないようである。
「嫌ならいいよ」
裕之が立ち上がると少女も腰を上げた。
「乗せて。身体が冷え切っちゃった」
「だと思うよ」
裕之が車に戻りエンジンを掛けた。少女は助手席に乗って来た。
「ちょっとだけ車を移動するよ」
裕之が駐車場の端に車を移動させ、サイドブレーキを踏んだ。ちょうど街灯の下なので車内が明るくなった。
「どっか行くのかと思った」
少女がおかしそうに笑った。
「何で?」
「よく車で送ってやるよって誘われるんだ。オジサンにね。何もしないって言う奴に限って触ろうとするんだ。ホテルに入られたこともあったし」
「そんなに飢えてないよ」
「うん。何かそんな感じ」
少女が肉まんを食べ終えた。いかにも腹が減ってるような食べっぷりだった。
「おでん、買って来たら食べる?」
「いいの?」
「お腹、減ってるんだろう?」
「うん。晩ご飯はカップラーメンだけだったから」
「食べたいの、ある?」
「そうだなあ、おでんだったら卵、それとお餅をあぶらげで包んだやつ、牛すじとか何かお肉があったらそれも」
「いいよ。待ってて」
裕之がコンビニに戻り、少女が言っていたものと自分の好みで見繕い、十品ほど買った。車に戻ると少女がリクライニングを倒していた。
「わっ、美味しそう」
起き上がった少女が差し出された器を両手で持った。
「温かい。寒い時はおでんが最高だよね」
「うん。独りで食べても味気ないけど」
「言えてる」
少女がまず汁をすすった。
「おでんなんて、今年初めて」
「うちでは作らないの?」
「ママ、料理しないから」
「それじゃパパが文句言うんじゃない?」
「いないもん。うちはママと私だけ。姉貴がいるけど、去年出てっちゃったし」
「ふうん」
複雑な家だなと裕之が思った。
「オジサンは?」
「今は独りだよ」
「奥さんは?」
「別居中」
「ふうん、浮気したの?」
「カミさんがね」
「それでオジサンが家を飛び出したんだ」
裕之が思わず吹き出した。
「別にすねた訳じゃないよ。家はカミさんの実家だから、別居するには俺が出るしか無いんだ」
何でこんな小娘にそこまで説明する必要があるんだと裕之が内心苦笑した。時計を見ると二時少し前だった。
「もう少しだな」
「えっ、何が?」
「二時まで」
「ああ、そのこと。帰ってみないと分からないんだ。お客さんが泊まって行くこともあるし」
「そんな時はどうするの?」
「一昨日までは彼氏のアパートで泊めて貰ってたけど」
「そっか、別れたって言ってたね」
「うん。別の女作っちゃったんだ。昨日行ったらガッチンコ。彼氏の面ひっぱたいて、そんでおしまい。何か似てるね、私たち」
「そうだな」
裕之が思わず苦笑した。
「そろそろ帰る?」
裕之がリクライニングを戻して運転する準備をした。
「うん。おでん、ごっそさん」
少女は車から降りようとした。
「家、近いの?」
「歩きだと二十分くらいかな」
「送って行ってもいいよ」
「ほんとに?」
「うん。帰れるかどうか、確かめた方がいいんじゃない?」
「言えてるけど・・・・・・」
少女が上目遣いに裕之を見た。
「もし帰れなかったら、その時に考えればいいだろう。別に、ホテルに行こうなんて言わないよ」
「ま、信用するか。送って」
裕之が車を出した。
「どっち?」
「右」
真夜中の割に道は混んでいる。
「どっちに曲がるの?」
「このまま真っ直ぐ。信号三つ目で左折」
「左ね」
裕之が左車線に車を寄せた。
少女の家は木造の古いアパートだった。裕之が少し手前で車を止めた。
「見て来れば。五分待っても戻って来なかったらこのまま帰るから」
「うん」
少女が小走りに階段を登って行った。
約束の五分が過ぎたので裕之が車を出そうとした。アパートの前を通り過ぎようとした時、少女が勢い良く駆け下りて来た。裕之が慌てて車を止めた。少女が乗り込んで来た。
「駄目だったの?」
裕之が階段を見上げながら聞いた。
「うん。まだやってる最中だった」
少女がそう言って助手席のドアを閉めた。裕之がゆっくりと車を発進させた。
「最悪。頭の禿げたオヤジだったよ」
「見ちゃったの?」
「うん。玄関の鍵掛かってなかったから居ないと思ったのに。モロ丸見えだったよ」
「丸見えね。さて、どうしようか?」
裕之が苦笑しながら聞いた。
「明日、会社じゃないの?」
少女が上目遣いに聞いた。
「うん。でも、あと一時間くらいなら付き合ってもいいよ」
「一時間で終わるかなあ。しつこそうなオヤジだったよ」
「それとも、うちに泊まるか?」
「オジサンちに。いいよ。そうしたければ」
少女がクスッと笑った。
「おいおい、誤解するな。ただ泊めるだけだよ」
「みんなそう言うよ。ま、オジサンなら嫌じゃないからいいけど」
「参ったなあ。まあ、来れば分かるさ」
裕之が苦笑しながら自分のマンションに戻った。地下の駐車場に車を入れ、エレベーターに乗る。
「凄いとこに住んでるんだね」
「そんな凄いとこじゃないよ。ワンルームだし」
「お風呂とか、あるの?」
「トイレ兼用で狭いけど」
「入ってもいい?」
「勿論」
エレベーターが五階で止まり、ドアが開いた。
「ここだよ」
裕之の部屋は一番奥だった。
「わっ、広いんだ」
少女が部屋を見渡した。十二畳ほどのワンルームである。
「うちなんか、この半分くらいしかないよ」
「一部屋」
「うん。だから、ママがしてるの丸見え」
裕之が上着を脱いでガウンを羽織った。
「もう遅いから、風呂入っちゃえば」
「うん」
「入ってる間に寝るとこ用意しておくよ」
「えっ、ベッドならあるじゃない」
少女が裕之のベッドを指差した。
「あれは俺のベッド。客用のがあるから出すよ」
「ふうん」
少女が服を脱ぎ始めたので裕之が慌てて後を向いた。
「風呂場に俺のトレーナーが干してあるから、着ていいよ」
「うん」
ドアの閉まる音が聞こえたので裕之が振り向いた。裸になった少女がトレーナーを持って立っていた。
「何だ、まだ入ってないのか」
裕之が慌てて背中を向けた。一瞬見えた少女の身体は幼かった。少女がクスッと笑った。
「ねえ、遠慮しないで、見ていいよ」
「いや・・・・・・」
「っあ変なオジサンたら変なオジサン・・・・・・」
昔コントでやっていた節回しで少女が歌った。再放送で憶えたのだろう。
「かもな」
もう一度ドアの音がした。ゆっくり振り返ると今度は風呂に入ったようである。
「やれやれ」
裕之がパイプベッドを物入れから出した。たまに母親が訪ねて来た時に使うものである。マットの上にシーツを被せ、タオルケットの上に電気毛布を敷いた。目盛りを弱に合わせる。十一月のこの季節ならこれで十分である。
裕之が手早く服を脱ぎ、上からガウンだけを羽織った。浴室の中は狭く、着替えるのは無理である。少女の脱ぎ捨てた服も床に散らばっていた。下着が大分汚れている。家に風呂が無いと少女が言っていたのを裕之が思い出した。
ちょっと考えてから引き出しから自分のビキニブリーフを取り出した。十代の時に買ったものだが、もう十数年履いたことが無かった。
突然ドアが開いて少女が出て来た。裸のままである。裕之は慌てずに後を向いた。
「何、これ?」
少女がベッドの上の下着に気付いた。
「それ、俺のだけど、履いてもいいよ」
「ビキニじゃん」
「昔買ったやつさ。もう十年以上使ってない」
「ふうん、オジサンでもこんなん履いてたんだ」
「俺にだって若かった頃はあるさ」
「だよね」
「もういいか?」
「何が?」
「着るもの着たかって聞いてるの」
「いいよ」
裕之が振り向くと少女がブリーフに足を通しているところだった。毛は申し訳程度。歳の割に大きな襞が割れ目からはみ出している。襞の中は淡いピンク色だった。裕之が苦笑しながら風呂場に入った。
湯船に湯は無かった。シャワーだけで済ませたらしい。湯の栓を全開にして溜め始める。狭い風呂場にもうもうと湯気が立ち込めた。
少女が風呂に入っている間に裕之は会議録音に使うボイスレコーダーのスイッチを入れておいた。少女の様子を見れば何が起きてもおかしくはない。これが大人相手なら気にもならないが、相手は中学二年である。合意の上でも淫行条例には間違い無く引っ掛かる。
裕之に手を出す気など全く無い。ただ、少女を百パーセント信じている訳でも無かった。経緯はともあれ、自分の部屋に引き入れてしまったのだから犯されたと言われる可能性も否定できない。録音がどこまで証拠になるか分からないが、用心に越したことは無いのである。
ようやく湯が半分くらい溜まったので裕之が浴槽に入った。冷えた身体に暖かさがジーンとしみる。裕之の前が僅かに頭を持ち上げた。
裕之は女房と別居して三年。その間女には触れていない。週に一度か二度自分で始末するだけである。考えてみたらここ十日くらいそれも無かった。
(念のため始末しておくか)
苦笑しながら裕之が湯の中で我が身を握りしめた。一度出しておけば万一迫られても冷静でいられる。EDだと笑われるかも知れないが、それはそれで望むところである。
指で作った輪にくびれを当て、ゆっくり前後に動かす。裏に当てた指先を交互に動かすと先端が張り詰めた。少し熱めになって来た湯も心地良い。数分で裕之が目的を遂げた。湯の中に白い筋が数回走り、ユラユラと漂い始めた。
フーッと息を吐いた裕之が立ち上がり、簡単に石鹸を付けて身体を流した。風呂の栓を抜くと漂っていた白いモヤモヤが吸い込まれて行った。
ガウンを羽織った裕之が風呂場から出ると少女は既にベッドに入っていた。用意したパイプベッドではなく、裕之の方である。苦笑した裕之がパイプベッドに腰掛けた。
「そっちは俺が寝るベッドだよ」
「だと思った」
「シーツとか、汚れてるぞ」
「別に」
「ま、いっか」
裕之が毛布を剥いでパイプベッドに入った。
「何で別々に寝るの?」
「恋人でもない、名前も知らない子と一緒に寝る気なんか無いよ」
「私、里奈だよ。オジサンは?」
「オジサンでいいよ」
「オジサンのままじゃ、援交と一緒じゃない」
「何もしなければ援交にはならないだろう?」
「そうだけど」
里奈は毛布の上に両腕を出している。肩の丸みが少しだけ大人になりかけていた。
裕之がまともに里奈の顔を見た。目尻が僅かに吊り上がり、小さな鼻がツンと上を向いている。唇は薄く、上唇の両脇がちょっとだけ突き出していた。
里奈の目が意味ありげに瞬いた。その辺はいっぱしの女である。どんな暮らしがこんな表情を作るのだろうか。裕之が中学時代の同級生を思い出した。その誰とも違う少女の目である。
「ねえ、名前教えて」
里奈が裕之の目をジッと見詰めた。小悪魔というのがピッタリだなと裕之が思った。
「聞いてどうするの?」
「だって、オジサンじゃまるで他人だもん」
「他人じゃないの?」
「他人の家に泊まったりしないよ」
里奈が毛布を剥いで上体を起こした。現れた胸は小振りで、いかにも中学生らしい。
「ねえ、来ないんならそっちに行くよ」
「こっちは狭いよ」
「だったら、こっちに来れば」
「何でこだわるの」
「だって、同じ部屋に寝てエッチしないのって、変だもん」
「里奈ちゃんはそうやって誰とでもエッチするの?」
「うん。これまで百人以上付き合ったけど、一緒に寝てしなかった男なんて一人もいないよ」
「百人か・・・・・・」
裕之が溜息をついた。どうやってそんな大勢と出会ったのだろう。三百人、その大半が援交に違いない。抜いておいて良かったと裕之が苦笑した。
「彼氏がいても、他の男とエッチしたんだ」
「うん。そうしないと生きて行けないから。毎月十万はママに上げてるんだ」
裕之は里奈の母親が客を取っているという話を思い出した。
「ママは働いてないの?」
「去年まではヘルス。でも、首になっちゃった」
「何で?」
「本番やったのがばれたんだって。そんでソープに移ったんだけど、そこも駄目だったみたい」
「ヘルスにソープか」
裕之が溜息をついた。
「だから、ママ、自分で客探すようになったんだ。でも、一回七千円。泊まりだと一万円。そんなんじゃ全然足んないよ」
「えっ、七千円、一万円。それって幾ら何でも安すぎない?」
「ママ、もうすぐ四十だよ。それにボロアパートだしさ。お客さんは大体決まった人なんだ。殆どが口コミ。街で客引いたりしたら即捕まっちゃうよ。サツより怖いお兄さんもいるし」
「里奈ちゃんはバイトとかはしてないの?」
「バイトっちゃバイトかな。私なら一回二万、泊まりなら三万。何せチューボーだもんね。これでも結構人気あるんだよ」
「やっぱり援交か」
「それしか無いジャン。十四歳じゃキャパクラも無理だしさ」
里奈が唇を尖らせた。
「ねえ、どっちか決めてよ。このままじゃ寒いよ。来ないんなら、そっちに行くよ」
仕方ないと言った顔で裕之が起き上がった。自分もブリーフ一枚である。里奈が毛布を捲って裕之を迎え入れた。いつの間にか貸してやったブリーフも脱いでいた。
「オジサンも脱いじゃえば」
里奈がそう言ってクスッと笑った。
「遠慮しとく」
裕之が苦笑しながらベッドに入った。すぐに里奈が抱き付いて来た。
「お金、要らないよ。優しくしてくれたから」
「そう言う問題じゃないよ」
「じゃあ、何が問題なの?」
「そうだなあ、好きでもない女を抱く気にはならないってとこかな」
「かっこ付けちゃって」
里奈が毛布の下で手を伸ばして来た。裕之は殆ど反応しなかった。
「何で。オジサン、インポ?」
裕之が思わず吹き出した。
「インポか。ずいぶん古臭い言い方するんだね」
「だって、ママがしょっちゅうそう言ってるもん」
「急性インポかな」
「もう」
里奈は意地になって裕之をいじり回したが、裕之は微かに動く程度だった。
「何で?」
里奈がもう一度そう言いながら下着の中に手を差し込んだ。
「諦めろ。今日はその気にならない」
「何で・・・・・・」
里奈が悔しそうに唇を噛んで手を抜いた。暫く天井を見上げていたが、ガバッと起き上がった。
「あっちで寝る」
「うん。その方がゆっくり寝られるよ」
里奈は返事をせず、ほっぺたを膨らませて隣のベッドに移った。
「お休み」
裕之が笑いを噛み殺した。里奈は黙って背中を向けた。ここまでのやり取りは全部録音されているはずである。
翌朝目が覚めると里奈の姿は無かった。風呂に入ってるのかとノックしたが返事は無い。そっとドアを開けても里奈の姿は見えなかった。玄関のドアを確かめると鍵は開いたままだった。
(頭に来て帰ったか)
裕之が苦笑しながら歯を磨き始めた。
[第2話]
十日ほど経ったある日、一人の男が裕之のマンションを訪ねて来た。裕之は一目でそれが刑事だと見抜いた。
「ちょっとお聞きしたいことがあるのですが」
「何でしょう?」
「先週の木曜日、ここに女の子を泊めませんでしたか?」
「ああ、そんなことがありましたが。それが何か?」
「できれば署までご足労願いたいのですが、いかがでしょう?」
「はあ、分かりました。伺いますが、ちょっと待って下さい」
裕之がボイスレコーダーを取り出して胸ポケットに入れた。
「ボイスレコーダーですか?」
刑事が確かめるように聞いた。
「ええ。ちょっとは自分のことも考えてますから」
「自信たっぷりですな。これで納得が行きました」
「と言いますと?」
「女の子の供述がどうも信用できんのです。その辺は仕事柄分かりますからね」
裕之が出掛ける支度をして部屋を出た。
「全く近頃の若い連中は何を考えてるか、困った奴ばかりです」
刑事がそう言いながら裕之と一緒にエレベーターで降りた。マンションの前に覆面パトカーが停まっている。刑事がドアを開いて裕之を後に乗せた。
「今、彼女は警察に?」
車が動き出したところで裕之が聞いた。
「ええ。実は別件で補導して、そこで木村さんの話が出たもんで」
「彼女、何て言ったっけ、そうだ、里奈とか言ってましたが、その子に私の名前は教えてませんが」
刑事がおかしそうに笑った。
「その位、すぐ調べが付きますよ。何しろ警察ですから」
「あ、それもそうですね」
警察に着くと裕之は取調室の隣の部屋に案内された。ドアにカーテンが下がっている。その下はどうやらマジックミラーらしい。刑事に促されて裕之が覗くとテーブルの前に里奈が一人、神妙な顔で座っていた。
「彼女に間違いありませんか?」
「ええ、この子です」
「これから調書を取りますから、それまであちらでお待ち下さい」
裕之は小さな応接室に案内された。すぐに刑事が部屋から出て行き、代わって婦警らしい女がコーヒーを持って来た。
小一時間ほど待ってようやく刑事が戻って来た。
「調書は取りました。しかし、供述が二転三転するし、前に喋ったことを全く憶えてませんから、信憑性は乏しいですな」
「どんな風に言ってるんですか?」
「最初は木村さんに無理矢理車に連れ込まれたと言ったのでワイセツ目的の誘拐、監禁、未成年者暴行かと思ったんですが、その後自分から付いて行ったと言い直したり、無理矢理じゃ無かったと言ったりしましてね。私の印象では、あの子は木村さんに対してそれほど悪い感情は持ってないようです」
「恨まれる心当たりはありますけどね」
「ほう、どんな風に?」
裕之が胸ポケットからボイスレコーダーを取り出した。
「これを聞いて貰えれば分かります。あ、中身はコピーしてもいいですが、レコーダーはそのまま返して下さい。私の潔白を証明する唯一の証拠ですから」
「警察は信用できませんか?」
「人と場合によります。組織としての警察は事実よりメンツが優先なので全く信用してません」
「ハッキリ仰いますね。その通りだから反論はしませんが」
刑事が苦笑しながらそのボイスレコーダーを受け取った。
「勿論、中身はそちらでもコピーされてますよね?」
「当然です」
「用心深い人だ」
刑事が笑いながら再生のスイッチを入れた。小さな音だが静かな部屋なので十分聞き取れる。
「ここまでされて、よく冷静でいられましたね」
飛び飛びに肝心な部分を聞き終えた刑事が感心したような顔で裕之を見た。
「いえ、何かあったらやばいと思って、風呂場で一度抜いておいたんです。こんな風に迫って来ることは十分予想できましたから」
「分かります。しかし、珍しい方ですね。私でもこんな状況になったら冷静でいられるかどうか、自信ありませんよ。それなりに可愛いというか、男好きのするタイプですし」
「いや、以前にも一度嫌な目に遭ってるんです。その時は警察沙汰にはなりませんでしたが、女、特に若い連中は何をするか見当も付かないんで、自分の身は自分で守ろうと思いました」
「確かに。しかし、まだ中二でしょう。援交で百人と寝たなんて平気で喋るんですから、末恐ろしいですな」
さっきの婦警が二人分のお茶と和菓子を持って来た。
「ところで、彼女はどうなりますか?」
裕之が心配そうに聞いた。
「私の方は実害を受けた訳でもないので告訴するつもりはありません」
「そうですね。今回は厳重注意で済ませましょう。ただ、この子の将来を考えると暗澹たる気持ちにさせられます。本来なら親を呼んできつく叱るんですが、その親が売春で暮らしてるとなると、どうにもなりませんな」
「まったくです。一日七千円ならパートでも稼げる金額ですよね。まともに働く気にはならないんでしょうか」
「覚醒剤とかに手を出していなければ僅かですが更正の余地はあるでしょうが、まず難しいですね。一、二時間我慢してればパート一日分の稼ぎになるんで、馬鹿らしくてまともな仕事には就けなくなるようです」
「でも、四十近いと言ってたから、稼げるのも今の内でしょう。これ以上歳食ったら無理ですよ」
「強かな女は稼いだ金を貯めて自分の店を持ったりしますがね」
刑事が立ち上がった。
「彼女に会いますか?」
「えっ、ここで?」
「はい。あなたはまだあの子のことを心配されてます。その気持ちを知らせてやるのも何かの助けになるような気がするので」
「その方がいいですか?」
「何であの子があんな供述をしたのか。あなたの話を聞いて分かりました。最初は相手にされなかった逆恨みだと思いましたが、どうやらあの子は木村さんに好意を持っているようです。もしかしたら父親のように」
「さあ、そんな大した人間じゃありませんよ」
「いえいえ、そんな感じですよ。さっ、行きますか」
「はい」
刑事に続いて裕之が取調室に入ると里奈がギョッとして顔を伏せた。
「分かってるな」
刑事が里奈に厳しい声で言った。
「は、はい」
里奈は顔を伏せたままである。
「この人の顔を真っ直ぐ見なさい。それで、もう一度さっきの話をしてごらん」
里奈の顔が真っ赤になった。膝の上に置いた両手に涙の滴がこぼれ落ちた。
「言えないか?」
刑事が優しく言うと里奈が小さく頷いた。
「君はこの人に告訴されても仕方ないんだぞ。でも、そんなことはしないと言っている。反対に君のことを心配してくれている。君がこれまで出会ってきた男たちは平気で君のことを抱いたようだが、そうじゃない人だって世の中には沢山いるんだよ」
「私のこと、心配してくれてるの?」
初めて里奈が顔を上げて裕之を見た。
「そうだ。だからここにも来て貰った」
刑事が代わって答えた。
「非道いことしたのに・・・・・・」
「そう。君は本当に非道いことをした。今、ここで、しっかり謝りなさい。それで許して貰えるかどうかは分からないが、それでも謝らないような奴は人間のくずだ」
裕之は刑事がボイスレコーダーのことを言わないのでホッとした。最初から裕之が疑っていたと知ったら折角のいい話が台無しになる。
「君の母親のこともこの人から聞いた。戻ったら真っ当な仕事を探せと君の口から言いなさい。もうそんな仕事、何年も続けられないぞ」
「分かってます。でも、ママがその気になってくれるかどうか。私だって好きで援交してる訳じゃないんです。そうしないと電気止められちゃったり、差し押さえが来ちゃったり、大変なんです」
刑事と裕之が顔を見合わせた。何も贅沢のために身体を売っている訳ではない。最低限の暮らしを維持するためにこの親子は身を削っているのである。差し押さえなどという言葉が中学生の口から出ること自体、哀れな話である。
「お母さんは捕まったこと、あるのか?」
刑事がしんみりとした口調で聞いた。
「ううん、それだけは無いみたい」
「だったら、まだ間に合う。これまでのことは警察も目をつぶるから、まともな仕事を探すように、君の口から言いなさい。そうだ、時間ができたら俺も一度話してみよう。いいな?」
「ありがとうございます」
里奈が神妙に頭を下げた。
「じゃあ、今日はこれで帰ってよろしい。ただし、今回のことはしっかり調書に残るから、この次は無罪放免という訳には行かないぞ。その辺のことを良く考えなさい」
「はい」
立ち上がった里奈に裕之が声を掛けた。
「腹減っただろう。飯でも食って帰るか?」
「えっ?」
里奈が驚いた顔で裕之を見詰めた。両目から涙が糸を引いてこぼれ落ちた。刑事が里奈の肩に手を置いた。
「これも何かの縁だ。遠慮無く甘えなさい。君が頼れる数少ない人だよ」
刑事が裕之に振り返った。
「ありがとう。できる範囲でこの子の力になってやって下さい」
「分かりました。刑事さんの仰る通り、これも何かの縁かも知れませんね」
警察から出ると里奈が裕之の手を握りしめた。
「ごめんなさい。非道いことしちゃって」
「気にするなとは言えないけど、少しは考えてくれると嬉しいかな」
「ねえ、何で私なんかに?」
「何でかなあ。そんなに悪い子だとは思えないからかな」
「だって、警察で嘘言ったんだよ」
「そうだな。何でそんなこと言ったのか、聞いてみたいね」
里奈が黙り込んだ。
「無理にじゃなくていいよ」
裕之が言い足した。
暫く歩いているとファミレスが見えて来た。
「あそこでいいか?」
「うん」
裕之はこの辺に土地勘が無い。だとすればファミレスが無難である。
「喫煙席ね」
入り口で裕之が指定した。
「ここじゃやめておけ」
裕之が小さな声で里奈に言った。
「えっ、何で吸ってるって知ってるの?」
里奈が驚いたように裕之を見た。
「コンビニの駐車場で吸ってたろ。吸い殻が落ちてたぞ」
「見てたんだ」
里奈が照れたように笑った。
「吸いたかったら家で吸え。ママも公認なんだろ?」
「うん」
裕之が見繕って適当に注文した。
「さっさと食って、うちに来るか?」
「えっ、また?」
「うん。ここじゃ話せないこともあるし」
「そうだね」
裕之は里奈の様子を見ていたが、空腹なのか次々と皿を平らげて行く。その食欲に裕之が苦笑した。案外図太い神経を持ち合わせているのかも知れない。
裕之のマンションに戻ると里奈がベッドに寝そべった。
「懲りてないな」
裕之が苦笑した。
「慣れてるもん。でも、今回は裕之さんが居なかったらやばかったかも。現行犯で捕まったの、初めてだから」
刑事に裕之の名前を聞いたらしい。
「そう言えば、何で捕まったんだ?」
「ホテルから出たところで捕まっちゃったんだ。これまではうまく逃げたんだけど」
「そうか」
裕之が暗い顔になった。
「だって、私が稼ぎ入れないと、うちは暮らして行けないんだもん」
「うーん」
裕之が考え込んだ。単なる善悪だけでは解決しない問題である。
「ピル、飲んでるの?」
「うん。ママが病院で処方して貰ってるんだ。本当は私用なんだけど。まさかチューボーがピル出してなんて言えないから」
「そうか、ママもちょっとは気にしてるんだ」
「うん。私を産んだ後で中絶して、それでもう子供が産めなくなっちゃったんだ。だから私のことも気にしてる」
「里奈が最初にエッチしたの、いつ?」
「うーん、どれが最初かな。指マンされたのは小六ん時。相手は姉貴の彼氏。ちんちん入れたのは中一ん時だよ」
「ってことは、去年か」
「うん」
「じゃあ、一年間で百人ってこと?」
「そうだね。殆ど毎日売りやってたから」
「稼いだ金はどうしたの」
「月五十万くらい稼いで、家に十万入れて、生活費と小遣いが十万で、残りの三十万はちゃんと貯金してるよ。もうすぐ三百万になるんだ」
「へえ、貯金してるんだ」
「当然だよ。じゃないとママみたいになっちゃうから」
「そうか、一応考えてはいるんだ」
裕之は複雑な気分だった。ピルも飲んでいる。稼いだ金も貯金して将来に備えている。しょうがない母親も助けて健気に生きている中学生の里奈。何も言えなくなってしまった。
「何で裕之さんのこと警察で喋ったか、言おうか」
「うん」
「悔しかったの。これまでの男たちは一発で食い付いて来たのに、裕之さんは私に見向きもしなかった。そんな人いる訳無いと思った。だから、警察で訴えたら化けの皮が剥がれると思ったんだ」
「化けの皮って」
そこまで喋った里奈が一息ついた。
「人間、誰でも自分が可愛いジャン。だから、慌てて言い訳すると思ったんだ。大体、やられた、やってないって、証拠なんか無いジャン」
「そうでも無いぞ。警察も馬鹿じゃない。供述の辻褄が合ってるか、合ってないか、その辺で見極めるみたいだよ」
「うん。今回の刑事さん、いつもと違ってた。何か私のこと、すっごく心配してた。だから、段々嘘付くのが辛くなっちゃったんだ」
裕之が冷蔵庫から缶ビールを二つ持って来た。
「飲むか?」
「未成年だよ」
里奈が笑った。
「やめとくか?」
「ううん、飲むに決まってるジャン」
里奈がサッと手を出した。相手に自分が未成年だと確認させてからビールを貰う。頭の回る子だな、と裕之が感心した。本能的に自分の身を守る知恵が働くのだろう。
ビールを一口飲んだ裕之が話を変えた。
「ところで、金貯めて、何するつもりなの?」
「まだ決めて無いけど、取り敢えず高校には行きたいんだ。できれば大学もだけど、そこまで稼ぐの、無理だろうなあ」
「大学行って、何したいの?」
「笑わない?」
里奈が恥ずかしそうな顔をした。
「えっ、笑わないよ」
「ほんとかなあ」
上目遣いに裕之を見た里奈がバッグから一冊の本を取り出した。かつての発禁本で有名なイマージュ、その原書だった。
「えっ、里奈はフランス語読めるの?」
裕之が目を見張った。
「もう一冊あるよ」
里奈が取り出したのはジョンクレランドのファニーヒル、こちらは英語の原書である。
「私にもこんな小説書けるかも知れないって思うんだ」
「うーん、確かにファニーヒルは娼婦の話だけど」
「読んだことあるの?」
「うん。学生時代に」
「イマージュも?」
「うん。フランス語は読めないから、翻訳でね」
「私、翻訳は嫌い」
これが中学二年生の言うことかと裕之が目を白黒させた。文学少女は多いが、中学生が英語とフランス語をどちらも原書で読んでいるなど聞いたことが無い。
「うちって貧乏だから、パソコンも無いし、ケータイやスマホも持ったこと無いんだ。勿論、貯金崩せば買えるけど、それじゃ高校も行けなくなっちゃう。だから、お友達はいつも本なの」
「英語はともかく、どこでフランス語勉強したの?」
「独学。ディクテ、あ、聞き取りはテレビの外国語講座ね。この本、同じの三冊買ったんだよ。最初に買ったのは辞書引いた書き込みで真っ黒。二冊目も似たようなもん。同じ本を何十回も読むの。最初は全然分からなくても、何度も読んでれば少しずつ分かって来るよ」
裕之は里奈の目付きが変わっているのに気付いた。目がキラキラと輝いている。
「そうか、大学に行きたいのか?」
「うん。出来れば大学院も、本当は高校なんてどうでもいいんだ。高校行かないで、その間も稼いで、大検受けようか迷ってる」
「稼いでか・・・・・・」
刑事は強かな女もいると言っていたが、里奈はそれ以上である。
「だって、人生って一度きりじゃない。だったら好きなことして暮らしたいよ。そのためなら身体売ったって平気。これからもずっとそうする積もり」
警察から戻るまでは真っ当な暮らしをしろと諭すつもりだった裕之だが、里奈の言葉に何も言えなくなってしまった。
「もしかして、俺を試したの?」
裕之が里奈の目を真っ直ぐに見ながら聞いた。今回の騒ぎも人生勉強の一つくらいにしか考えていないのかも知れない。
「うん」
里奈も真っ直ぐに裕之の目を見返してコクンと頷いた。
「参ったなあ」
「参らなくていいよ」
里奈が裕之の隣りに座った。
「私のこと、嫌いになった?」
「いや、最初から嫌いなんて思わなかった」
「じゃ、何で素直に抱いてくれないの?」
「何も分からない相手を、それも中学生なんて抱く気にはならないよ」
「今は?」
「ちょっと変わって来たかな。里奈のこと、もっと知りたいと思い始めてる」
「それって、好きになったってこと?」
「まだ分からない。でも、興味はある」
「興味かあ」
里奈が不満そうな顔をした。
「私はマジで好きになっちゃったよ。裕之さんみたいな人、初めて会ったんだもん」
「さあ、里奈に比べたら、俺なんて全然駄目さ」
「何が駄目なの?」
「俺なんて、里奈みたいにはっきりとした目的なんて無いし、ただ何となく生きてるだけだから」
「そんなこと無いよ。裕之さんが何でそんなに優しくなれるのか、そっちの方が興味ある」
「優しいか、俺って?」
「うん。これまで百人に抱かれたって言ったでしょ。そいつらはみんなてめえが可愛いだけの連中だった。最初は幾らきれいなこと言ったって、本音はチューボー抱けるって嬉々としてたよ」
「そんなもんかもな」
「勿論、援交持ち掛けて断った男も何人かいたよ。でも、それって、もしばれたら淫行条例に引っ掛かるから怖がってるだけだよ」
「そうでも無いだろう」
「ううん。本音じゃ抱きたいって思ってる、どいつもこいつも」
「あの刑事さんは?」
「ああ、あの人は裕之さんと同じ匂いがするな。あの人に買ってなんて言ったらひっぱたかれそう」
「だろうな」
「ああいう人の奥さんって、きっといい人なんだろうなあ」
「かもね」
里奈が裕之にもたれて来た。
「ねえ、エッチは無くてもいいから、今晩泊まってもいい?」
「帰らなくても平気なの?」
「ママなら大丈夫。私のこと信用してるから」
「信用か」
裕之が苦笑しながら溜息をついた。
「はっきり言うね。私もママも、身体売ることが悪いなんて、これっぽっちも思ってないんだ。だから惨めじゃない。それに、ママは私がしっかり貯金してることも知ってる。だから私の将来も全然心配してないの」
里奈が裕之の顔を両手で挟んで自分の方に引き寄せた。
「キスならいいでしょ?」
「えっ、まあ・・・・・・」
「煮え切らないなあ」
苦笑しながら里奈が唇を重ねて来た。腹をくくった裕之がその唇を受け止め、舌を絡めようとした。里奈の目が戸惑ったように瞬いた。
「どうした?」
唇を離した裕之が怪訝そうに聞いた。
「えっ、うん。実はキスって、これが初めてなんだ」
恥ずかしそうに里奈が呟いた。
「まさか」
「ほんと。身体は売って来たけど、キスだけは本当に好きになった人のために取っておいたの」
娼婦は決して唇を許さない。どこかでそんな話を聞いた憶えがあった。もしかしたらファニーヒルかもしれない。
「そうか、里奈のファーストキスか」
感慨深げに裕之が呟き、もう一度唇を重ねた。一瞬驚いた里奈が嬉しそうにその唇を受け止めた。舌が絡んでも最早驚かなかった。
「ねえ、お風呂入ろう」
立ち上がった里奈が裕之の手を引いた。
「一緒にか?」
「うん。エッチは裕之さん次第。やる気になったらいつでもいいよ」
「そう言われてもなあ」
「だから、無理にじゃなくていいの。お風呂に入るくらいならいいでしょ?」
「そうだな」
考えてみたら里奈はまだ中学生である。思慮深そうに見えるが、まだまだ無邪気な面も失っていない。
「早くう」
さっさと裸になった里奈がもどかしそうに裕之のベルトを外した。
「分かった。その前にお湯を出して来て」
「はあい」
嬉しそうに風呂場に入って行く里奈の後ろ姿を見ながら裕之が頭を振った。首の関節がゴキッと鳴った。
「洗って上げるね」
裸になった裕之が風呂場に入ると里奈が石鹸を塗りたくった。
「今日も急性インポ?」
笑いながら里奈が裕之の前を握って擦り立てた。キスに戸惑った里奈の手慣れた手付きに裕之が苦笑した。指先が感じる裏側を探り当て、しっかりそこを責めて来た。堪らずに裕之が里奈の手の中で暴れた。
「今日は元気。少しは好きになってくれたんだ」
里奈がおかしそうに笑った。降参だと言うように裕之が頷いた。
「今晩でもいいよ」
里奈が誘ったが、裕之は答えなかった。
「まだ駄目か」
里奈が諦めたように手桶の湯を掛けた。
「里奈も洗って上げようか?」
「うん」
嬉しそうな顔で里奈が石鹸を渡した。裕之が努めて事務的に身体を擦ると里奈がすねたように唇を尖らせた。
「もうちょっとエッチっぽく洗って」
「どういう風に?」
「全然いやらしくない」
「まだ。少しずつ慣れて行くさ」
「本当に?」
「うん」
裕之は一歩一歩譲歩して行く自分が怖かった。このままでは今晩にも里奈を抱いてしまいそうである。
風呂から上がると里奈が裸のまま裕之の手を引いてベッドに入った。しっかり抱き付かれ、二人の肌が密着した。今日は遮る下着が無い。
「何でかなあ」
里奈が裕之の胸に顔を埋めた。
「何が?」
「こんなに好きになっちゃったの」
「さあ、これからもっといい相手に出会うさ。まだ決めるのは早いよ」
「ううん。もう彼氏なんか要らないって思ってたんだ。男ってみんな自己中で、底が浅いんだもん。まっ、女も似たようなもんだけどさ」
「自己中でいいんだよ。本当に自分を大事にすれば、相手のことだって疎かにはできない」
「裕之さんにそう言われると納得かな?」
会話が途切れた。里奈の手が前に回って握りしめる。裕之は肩をすくめたが、むげに撥ね付けようとはしなかった。里奈の指だけが動き続けた。
「む・・・・・・」
裕之が呻いた。里奈の手の中で達してしまったのである。
「ここまでされても何もしないなんて」
呆れたように里奈が呟き、思い切り裕之を握りしめた。
[第3話]
翌日アパートに戻った里奈だったが、その日の内に着替えと勉強道具を持って裕之のマンションに戻って来た。
「ねえ、暫くここにいてもいい?」
「えっ、ここに?」
「うん。サツに目を付けられちゃったから、暫くは大人しくしてなきゃいけないでしょ。でも、それじゃ稼げないジャン。お小遣いは要らないけど、泊めてくれると助かるんだ。あっ、ご飯も食べさせてね」
ちゃっかりしてるなと裕之が腹の中で苦笑した。何があっても貯金を切り崩す積もりは無いらしい。
「それは構わないけど。そう言えば学費はどうしてるんだ?」
「授業料はただだけど、給食費や教材代は一年分まとめて払ってあるよ」
「誰が払ったの?」
「あ、た、し。だから三月は一生懸命稼いだんだ」
「しっかりしてるな、里奈は」
「当然だよ。誰にも頼れないんだから」
その晩から里奈が食事の用意を始めた。魚と野菜を一緒くたに煮て味噌で味を付けた鍋のような料理だったが、味付けは悪くなかった。裕之が皿のお代わりを頼むと里奈が嬉しそうな顔をした。
ベッドに入るとまた裕之の前を擦り始めた。今日はバスタオルを用意していた。裕之がその気になるまで続けるつもりなのだろう。既に裕之は自分だけが楽しむことに後ろめたさを感じ始めている。それが里奈の思う壺のような気がした。
里奈がマンションに泊まるようになって数日後の夕方、裕之の娘、雪絵がマンションを訪ねて来た。まだ裕之は帰っていなかった。
部屋の電気が点いてるのを見た雪絵がチャイムを鳴らしたが、里奈は出なかった。
「パパ、いるんでしょ」
雪絵がノックしながら声を掛けた。困った里奈が鎖を付けたままドアを開けた。
「えっ、雪絵?」
顔を見た里奈が慌ててドアを閉めた。
「何で里奈がここにいるのよ」
目を吊り上げた雪絵がドンドンとドアを叩いた。里奈と雪絵は中学校の同級生である。
暫くしてカチリという音が聞こえ、ドアが開いた。
「入って」
里奈が怖ず怖ずと言った。
「言われなくても入るわよ。ここはパパのうちなんだから」
「裕之さんって、雪絵のパパだったんだ」
「そうよ」
部屋に入った雪絵が一つしか無いベッドを見て眉をしかめた。使わないベッドは裕之が仕舞ったのである。
「パパと一緒に寝てるの?」
雪絵が詰め寄った。目が吊り上がっている。それでも里奈は涼しい顔でこれまでのことを淡々と話した。
「信じられない」
雪絵の疑いは晴れていない。
「嘘だと思うんなら警察に行って聞いてみれば。個人情報だから詳しいことは言わないかも知れないけど」
二人が睨み合っているところに裕之が帰宅した。
「何で来たんだ?」
裕之が狼狽えながら聞いた。
「どうせ私が邪魔なんでしょ」
雪絵が席を立って帰ろうとした。
「馬鹿。そうじゃない。俺を訪ねて来るからには、何か理由があるんだろうって聞いてるんだよ」
「そうだけど」
雪絵が里奈の顔をチラッと見た。いかにも話しにくそうな顔だった。
「席、外そうか?」
今度は里奈が立ち上がった。
「いや、いた方がいいだろう」
裕之が二人を座らせようとした。
「俺が見たところ、雪絵も里奈もそれぞれに問題を抱えているようだな。俺は二人とも信用する。そこで、お互いにお互いのことを考えてみないか?勿論、俺も親身になって相談に乗るよ」
「私は裕之さんのこと、百パーセント信用してるよ」
里奈がそう言いながら逆向きに椅子を跨ぎ、背もたれの上に両手を置いた。
「私だって」
雪絵も競うように腰掛けた。
「分かった。今日は三人で腹を割って話そうじゃないか。その前に、俺と里奈はまだ何もない。いや、少しだけあるか」
裕之が照れたような顔をした。
「何、その少しだけって?」
雪絵が里奈を睨んだ。
「いいよ、話しても」
里奈が裕之の顔を見た。
「私は裕之さんに抱いて貰いたいんだけど、絶対に手を出してくれないんだ。毎晩一緒に裸で寝てるのに」
里奈が雪絵に目を戻しながらサラッと言った。
「嘘でしょ」
雪絵が里奈を睨んだ。
「ホントよ。私が手で触って出させても、自分は何もしないんだから」
「出させるって、セイシ?」
「うん」
里奈が事も無げに答えたので雪絵が黙り込んでしまった。
「まず、雪絵の話から聞こうか」
裕之が雪絵を促した。暫く考えてから雪絵が口を開いた。
「ママに恋人がいるでしょ」
「知ってるよ。それが別居の原因だから」
「それがさ、先月くらいからうちに泊まるようになったんだ」
「ふうん、随分開き直ったんだな。離婚する時に不利になるのに」
「だよね。それで、ママがエッチの時に凄い声出すんで、寝てられないんだ。それだけならまだいいんだけど、そいつ、夜中にトイレに行って廊下で出くわすと触ったりするんだよ」
「触るって、雪絵にか?」
「うん。昨日なんかパジャマん中まで手を入れられたし、カチカチのおちんちん見せられたし」
「おいおい、それはひどすぎるぞ」
珍しく裕之が気色ばんだ。
「雪絵、それってやばいよ。絶対やられるよ」
里奈も眉をひそめた。
「うん。私もそう思ったんで逃げて来たんだ」
「分かった。暫くここにいろ」
裕之が言い切った。
「えっ、里奈も一緒に?」
雪絵が戸惑った顔をした。確かにここはワンルームマンションで、お互いに全てが筒抜けである。
「里奈にも家に帰れない事情があるんだよ」
裕之が説明し掛けた。
「私の口から話すわ」
里奈が裕之を遮った。
里奈は援交のこと、母親のこと、そして裕之との出会いから警察に捕まったことまで隠さずに話した。
「そう言う訳で当分稼げないんだ。それで裕之さんに面倒見て貰ってるの」
援交と聞いて最初は嫌な顔をしていた雪絵だったが、話を聞き終えるとうなだれてしまった。
「生活費も給食費なんかも自分で稼ぐなんて、私にはできないわ」
雪絵がため息をついた。
「ううん、大したことじゃないよ」
里奈が寂しそうに笑った。
「分かった。ママには俺から電話しておく。とにかく家には帰らないだろう?」
裕之がそう言うと雪絵が顔を上げた。
「絶対帰らない」
「うん。帰っちゃ駄目だよ」
里奈が相槌を打った。
いざ寝る段になって裕之がパイプベッドを出すと里奈と雪絵が顔を見合わせた。
「どっちがパパと寝るの?」
雪絵が探るような目で二人を見比べた。
「えっ、雪絵が寝れば」
里奈が譲った。
「でも、当分だよ」
雪絵が食い下がった。
「うーん」
二人とも結論が出せないようである。
「しょうがない、ベッドを新しくするから。それまでは交代でどうだ?」
裕之が妥協案を出した。二人が頷いた。
「それで、今日はどっち」
雪絵が聞いた。
「昨日までは私だったから、今日は雪絵に譲るよ。それとも、私と雪絵が一緒に寝ようか?」
里奈が提案した。
「それが良さそうだな」
裕之がホッとした顔で頷いた。
翌日、裕之が会社に出掛けたところで里奈と雪絵が話し始めた。
「ねえ、援交って嫌じゃない?」
雪絵が探るような目で聞いた。
「そりゃあ、しないで済めばしたくないよ」
「好きでもない男とエッチするんでしょ?」
「まあね。でも、エッチなんて、やってしまえば大したことじゃないよ」
「うっそー」
「ホントだよ。雪絵はまだなの?」
「うん、まだ」
「まっ、無理にすることでも無いけどさ」
「ねえ、パパのおちんちん握ったって、ホント?」
雪絵がまた里奈の目を覗き込んだ。
「うん」
「何か妬けるなあ」
「かもね」
「ねえ、パパって魅力ある?」
「うん。正直に言うね。私、殆ど援交だけど百人とエッチしたんだ。雪絵のパパも同じだと思ってたけど、全然違ってた」
「ひぇー、百人。それで、どこが違うの」
「雪絵のパパって、すっごく暖かいの。口先だけじゃなく、本当に里奈のこと考えてくれてるし、変に決め付けたりしないし」
「うん、それは私も分かるけど」
「私はパパがいないから分からないけど、裕之さんがパパだったら最高だと思うよ」
「ううん、最高じゃないよ。幾ら良くてもパパじゃ何にもできないジャン」
「ふふ、分かってるね。私も裕之さんがホントのパパだったら困るもん」
「ねえ、里奈は本気でパパとエッチする気?」
「勿論」
「一緒のベッドで寝るようになったら、また触るの?」
「うん」
「やだなあ」
「それだけは譲れないよ。裕之さんが雪絵のパパでも」
「もう」
雪絵がほっぺたを膨らませた。
三日後、新しいベッドが届いた。キングサイズで三人一緒に寝られそうである。寝具も特大のセットが一緒に梱包されていた。
夜になって里奈が裕之と一緒に風呂に入ると雪絵が寂しそうだった。
「おいでよ」
ドアを開けて里奈が手招きした。
「別にエッチする訳じゃないから平気でしょ」
裸になり、怖ず怖ずと雪絵が入って来た。
二人が裸で並ぶとどちらも初々しい肌をしている。ヘアは雪絵の方が濃く、胸は里奈の方が膨らんでいた。
「そこは雪絵が洗えば」
里奈が笑いながら裕之の前を指さした。
「えっ、いいよ」
雪絵が恥ずかしそうに目を逸らせた。
「ううん、慣れておいた方がいいの。そんなこと出来るの、パパしかいないよ」
「そっか、そうだよね」
裕之に視線を戻した雪絵が怖々握りしめた。
「固いんだ・・・・・・」
雪絵が確かめるように指を動かした。裕之は放心したように虚ろな目で娘の身体を眺めていた。チラッと見えた雪絵の割れ目も里奈と同じような淡いピンク色だった。
風呂から上がると以前のように里奈がバスタオルを持ってベッドに入った。
「それはやめておけ」
裕之が顔をしかめて見せた。
「ううん、するの。雪絵にも言ってあるから」
そう言って里奈が裕之の前を握った。
「いいよ、パパ。私に気にしないで」
雪絵も裕之の肩越しに里奈の手元を覗き込んだ。その間も里奈の指が忙しなく動き続ける。雪絵が来てからの五日間何も無かったので五分もしないうちに裕之が里奈の手を汚してしまった。
「わっ、凄い匂い」
雪絵が笑った。
「うん、これがセイシの匂いだよ」
里奈が濡れた指先を雪絵の前に持って行き、その滴をしゃぶって見せた。
「ねえパパ」
雪絵が身体半分裕之にのし掛かった。
「何だ?」
「ずっと里奈と暮らしてくの?」
「いや、先のことは分からないよ。里奈も彼氏を探さなきゃいけないし」
「ううん、私の彼氏は裕之さんだよ」
里奈も残り半分空いた裕之の上にもたれ掛かった。二人の茂みが両手に当たるが、裕之はそのままにしていた。
「まだ決めるのは早い」
「ううん、もう決めたの」
里奈が腰を揺すって裕之の手を股に挟んだ。
「私、大学に行きたい」
「うん。行きなさい。応援するよ」
「じゃ、ほとぼりが冷めたら、また援交してもいい?」
「それは駄目だ」
「じゃあ、裕之さんが一生援交してくれる?」
「一生の援交、何だそれは?」
「分かってるくせに。あっ、援交は一生じゃなくていいんだ。大学院出るまで」
「親代わりか?」
「ううん、親になっちゃうとエッチできないから、私が幼妻になるの」
「幼妻ね」
裕之が苦笑した。
「パパ、里奈とエッチしてもいいよ」
雪絵が笑いながら言った。雪絵も脚を開いて裕之の手を挟み込んだ。
「お前までそんなこと言うのか」
「うん、パパと里奈、ずっと見てたら羨ましくなっちゃった。私だってパパなら抱いて欲しいよ。でも世界中で私だけがパパとエッチできないんだよね。何か不公平」
雪絵が裕之の肩に顔を埋めた。暖かいものが裕之の肩から胸に流れて来た。
翌日、裕之が会社に出た後で里奈が雪絵にニコッと笑った。
「今晩、裕之さんとエッチするよ」
「う、うん」
雪絵が少し嫌な顔をした。
「雪絵、逃げないでね」
「そう言われても、隣でパパと里奈がエッチしたら辛いよ」
雪絵の声が弱々しい。
「駄目。裕之さんが雪絵を気にしなくなるまで、しっかり見てて」
「何で?」
「私のピル回すから、雪絵も飲むの。それで、裕之さんが慣れて来たら、黙って私と雪絵が入れ替わるの」
「えー、私もパパとエッチしちゃうの?」
「うん。最初は裕之さんがいいよ。でも、いきなりじゃやばいから、私たちがやってる時にバイブで練習しなさい」
「へへ、バイブならオナニで使ってるよ。気持ちいいんだもん」
「中に入れてる?」
「うん」
「へえ、雪絵でもそんなことしてるんだ。でもさ、それって正解かも」
「何で?」
「最初の時って、よっぽどじゃないと痛いだけだよ。それに、本当に気持ち良くしてくれる人って十人に一人もいないんだ。残りは全部自分勝手。でも、バイブなら時間掛けて優しくできるもんね」
「里奈もバイブ使ったりするの?」
「ここに来てからね。裕之さん、何にもしてくれないから。去年初めてエッチしてから一日も休んだこと無いのに」
「えっ、生理の間も?」
「うん。それが好きな奴も結構いるんだよ」
「私はやだなあ。でも、私がパパとエッチしたらやばいんじゃない?」
「雪絵が裕之さんのこと、ホントに好きなら大丈夫だよ。あの人、建前だけで決め付ける人じゃないから」
「うん、それは分かるけど。でも、私がパパとエッチしても里奈は平気なの?」
「うん。雪絵なら絶対に取られる心配無いから」
「言えてる」
雪絵の目がほんの少し寂しげだった。
その晩、バスタオルを持たずにベッドに入った里奈が裕之に跨った。
「私、決めたの」
「何を?」
「裕之さんと一緒になるって」
「どうしても?」
「うん。ずっと考えて来たけど、それしか無いもん」
「それで、今夜抱かれるのか?」
「うん」
「雪絵がいるから、またにしてくれないか?」
「ううん。雪絵が私たちの証人だよ。ちゃんと見届けて欲しいんだ」
「証人か・・・・・・」
「ね、いいでしょ?」
「私は賛成だよ、パパと里奈のエッチ」
雪絵が顔を上げて二人を見比べた。
「分かった」
裕之が頷いて里奈をどかせた。
「最初は俺がする。二度目は好きにしていい」
「えっ、二度もするの?lllllllllllllllllllk」
雪絵が驚きの声を上げた。
「二度じゃ済まないかも」
里奈がクスッと笑った。
裕之がベッドの足元に回り、里奈の割れ目に口を付けた。里奈が脚を目一杯開いた。
「んー、気持ちいい」
里奈が思わず呻いた。裕之の舌がグリングリンと割れ目の中を這い回る。舌の先で突起を突かれた里奈が小さく登り詰めた。
ようやく裕之が里奈に跨ると雪絵がベッドの足元に回った。文字通り二人が結ばれる、まさにその部分を見届けるつもりらしい。
裕之の先端が襞を分け、僅かに盛り上がった入り口に宛がわれた。二、三度先端をヒクつかせて位置を確認した裕之が里奈の膝を抱え上げた。
「凄いエッチ」
雪絵が唾を飲み込んだ。少しずつ飲み込まれて行くその部分を雪絵の指がそっとなぞった。
「ああ、いい・・・・・・」
裕之が全て飲み込まれると里奈が喘ぎ、両手が何かを求めて宙を彷徨った。雪絵が手を伸ばすと里奈が指を絡めてしっかりと握りしめた。
里奈の言葉通り、二人の交わりが二度で終わることは無かった。既に腹をくくった裕之である。里奈の身体の隅々まで唇と舌で確かめ、上になり下になり、時にはベッドの脇に立たせたり、ありとあらゆる体位で里奈を求め続けた。とうとう里奈が身体を震わせ、白目を剥いて動かなくなった。
「パパって、凄いエッチだったんだ」
雪絵が呆れたように裕之の前を見詰めた。あれほど抱き合ったのに、里奈の中から出て来たものは半ば頭を持ち上げていた。
次の日、裕之のどこをどう愛撫すればいいのか、里奈が雪絵に事細かに教えた。自分の指を二本揃えて裕之に見立て、握り方から擦り方まで全て教えたのである。
一週間後、風呂から出た里奈が雪絵と入れ替わった。雪絵が里奈に教わった通りに裕之を握りしめ、裕之の手を取って自分にも触らせた。この日に備えて下のヘアも里奈と同じように切り揃えておいた。
いよいよ雪絵が裕之に跨り、角度を合わせて腰を下ろす。裕之の先端が襞全体を押し広げ、スルッと飲み込まれた。
「ん?」
その瞬間、裕之が首を傾げた。慌てた雪絵が裕之にキスをした。舌を絡めて勢い良く腰を振り下ろす。バイブに慣れた雪絵が易々と裕之を奥まで迎え入れた。
裕之の両手が雪絵の尻を掴み、激しく応じ始めた。粘っこい音が寝室に響く。それも束の間で、いつに無い激しさで裕之が弾けた。
「パパ」
裕之の嵐が収まるのを見届けた雪絵が耳元で囁いた。返事は無かった。暫くして裕之がホーッと大きなため息をついた。
「覚悟はしてたよ。さっき俺に触ってたのも雪絵だろう?」
「うん」
「ここも違うしな」
雪絵の中で裕之が何度もヒクつかせた。その度に雪絵が目をつぶった。
「何で怒らなかったの?」
雪絵が怖ず怖ず聞いた。
「二、三日前から予想してたんだ。それに、里奈がそそのかしたんじゃないのか?」
「分かった?」
里奈が笑いながら裕之に抱き付いた。
「心配しないで。雪絵にもちゃんとピル飲ませたから」
「その辺は信用してるよ。じゃなけりゃ中で出したりしないさ」
「どうする?もう一度する?」
里奈が笑いながら雪絵に聞いた。勿論とでも言いたげに雪絵が何度も頷いた。
「しょうがない、今日だけは雪絵に譲るよ」
里奈が口を尖らせて赤んべえをした。
それでも雪絵は裕之が果てる前にギブアップしてしまった。父親に貫かれて激しく達してしまったのである。処女の雪絵には未知の体験だった。
「里奈、代わって」
雪絵が切れ切れに喘いだ。
「もういいの?」
「うん。息が切れちゃって駄目」
「じゃあ、遠慮無く貰うわよ」
その日の里奈はいつになく激しかった。普段は余り自分の方から動くことは無いのだが、これでもかと言わんばかりに尻を打ち付ける。裕之は思い切り捩られて呆気なく果ててしまった。
それでも里奈は休まず、キリキリと裕之を締め上げる。萎えることを許さない里奈にとうとう裕之が三度目も続けて果てた。
「やっぱり負けてるわ」
呆れたように雪絵が小さな声で呟いた。
次の日から二人は代わる代わる裕之に迫るようになった。里奈が最初なら二番目は雪絵、雪絵が先なら里奈はその後である。
裕之を気遣ったのか、それぞれ一晩一度と決めたらしい。その分、なるべく長く楽しめるように裕之がいきそうになるとピタッと動きを止めた。いきかけては冷まされ、冷まされてはまた扱かれる。しかも裕之を扱くのはドンドン感度が良くなる二人の若い身体である。
里奈は勿論だが、雪絵も日ごとに感じて来るようで、その瞬間の表情はとても中学生とは思えない妖艶なものに変わって行った。
とは言っても、二人の娘がセックスに夢中になるのは夕食後の二、三時間である。月曜から木曜までの食事の支度は代わり番こで、金土日は外で食べることが多い。
余った時間は全て勉強で、里奈はテレビの外国語番組を見ることが多かった。裕之は有線テレビを入れていたので、外国の映画、特に英語とフランス語のものはDVDに録画して必ず見ていた。
雪絵も里奈の影響を受けて本を読むことが多くなった。暫くするとゲームは全くしなくなり、代わりにノートパソコンが欲しいと言い出した。裕之は快くこれに応じ、携帯端末を兼ねたミニノートを二人に与えた。元々インターネットにはつないである。それぞれのパソコンを無線LANに組み込むだけですぐに使えるようなった。
[第4話(終)]
三人の暮らしが落ち着いて来た頃、会社から戻った裕之に里奈が言った。
「ママが裕之さんに会いたいって」
「いいよ。いつでも」
「今晩アパートに来て欲しいって。場所は分かってるよね?」
裕之は普段着に着替えてから母親のアパートに向かった。車を駐める場所は無さそうなので歩きである。二十分ほどでそのアパートに着いた。階段を登って行くと母親がドアを開けて迎え入れた。
「母親の静子です。里奈がお世話になりっぱなしで、すみません」
そう言って頭を下げる里奈の母親は思ったより若々しく、肌の艶も良かった。身体を売って暮らしてきたと聞けばやつれた姿を想像しがちだが、むしろ男の精気を吸い尽くしたような妖艶な女がそこにいた。
「里奈から話は聞いてます。あの里奈が夢中になるんだから、一度は会ってみたかったの」
そう言って裕之の手を握りしめた。
(この女が七千円だなんて、いかに何でも安すぎだな)
裕之が見詰めていると静子がニコッと微笑んだ。
「私のことも里奈は話したんでしょ?」
「ええ、聞いてます」
「里奈が身体売ってることも」
「はい。初めて会った日に聞きました」
「あなた、それでも平気なの?」
「ええ。里奈は知れば知るほど魅力的な子です。その里奈の母親ですから、あなたにも興味があります」
「ふふ、本当に変わった人なのね」
静子が表情を崩した。
「まず、堅い話は先に済ませておきましょうね」
「えっ、堅い話じゃなく、柔らかい話もあるんですか?」
「私に興味があるって言ったでしょ。私もあなたに興味があるの。ここに来て貰ったんだから、言わなくても分かるわよね?」
ニコッと笑った静子が裕之の前に通帳を二冊並べた。どちらも静子名義である。
「これは私が自分で貯めたお金。こっちは里奈が稼いで私にくれた分」
静子が自分のと言った方には一千万近い数字が書かれていた。里奈が稼いだ方は毎月きれいに十万ずつ。合計百二十万になっている。
静子が里奈の通帳と印鑑を裕之に渡した。
「少ないけど、里奈が自分で稼いだ持参金だと思って」
「分かりました。彼女のために使わせて貰います」
「私は一人で生きて行けるから、里奈をよろしく。本当は高校と大学の学費くらい助けて上げようと思ってたんだけど、あなたがいるから大丈夫よね?」
「はい。そのつもりです。万一足りなくなったらその時は助けて下さい」
静子が裕之の目をジッと見詰めた。その目からスーッと涙がこぼれ落ちた。
「あなたって、本当に優しいのね」
「えっ、そんな」
「優しいのよ。身体売って稼いだお金に頭下げる人なんて、いるとは思わなかった」
静子が裕之に抱き付いた。
「お願い、抱いて」
裕之が黙って頷いた。半分は予期していたことである。
「本気で静子さんが欲しくなりました」
裕之が耳元で囁くと静子が身を揉んだ。
「うれしい」
静子が部屋着を脱ぎ捨てた。その下は素肌だった。銭湯に行って来たのだろう。石けんのいい匂いがした。自分も服を脱ぎ、腹ばいなった裕之が両手で茂みを分けて薄いピンクの濡れた肌に唇を押し当てた。
「えっ?」
驚いた顔で静子が裕之の口元を覗き込んだ。すぐに裕之の舌が動き出し、静子が唇を噛んだ。
「あなたって、本当に変わってるわ。口でされたのなんて十年振りよ。みんな汚いって嫌がるの」
裕之はそれに答えず、更に口の動きを強めた。
静子が何度も身体を反らせた。その度に裕之の口が温かい滴で満たされる。ようやく顔を上げた裕之に静子が思い切りしがみついた。
「来て、思いっ切り突いて」
裕之が差し込んだ途端に行くも退くもできないほどのもの凄い締め付けが来た。
(まさか、膣痙攣・・・・・・)
裕之が一瞬脂汗を掻いた。そう思えるほどの強い締め付けだったのである。
その時、裕之達の足元でカチッとドアが鳴った。
「うわっ、ホントに丸見え」
最初に声を上げたのは雪絵だった。
「ねっ、やってるって言ったでしょ」
里奈が笑いながら近付いて裕之の尻を撫でた。
「お、おい」
裕之が慌てたように声を出した。
「何?」
「凄い力で絞められて身動きができないんだけど、静子さんって痙攣したこと、ある?」
「えっ、聞いたこと無いよ。そんなに凄いの?」
里奈が指先で確かめた。
「ホントだ。ピッチピチ。ママ、大丈夫?」
その時、静子がフーッと息を吐いた。その拍子に締め付けが嘘のように消え、裕之が勢い良く吐き出された。冗談ではなく、スポンと音がした。
「やだ、凄い音」
里奈が吹き出した。つられて雪絵も腹を抱えて笑い転げた。
「こんなの初めてよ」
静子がようやく目を開けた。
「裕之さんにお口でして貰ったの。私がおちんちん舐めるのはいつものことだけど、反対に舐めて貰ったのなんて、それこそ十年振りなのよ。おまけに丁寧に可愛がってくれたんで、一突きでいっちゃった。演技じゃなくいったのって、何年振りかしら」
静子が里奈と雪絵を交互に見た。
「ねえ、もう一度可愛がって貰ってもいい?」
里奈と雪絵が顔を見合わせて吹き出した。
「いいわよ、ねっ、雪絵」
「うん。今日はおばさんに任せます」
「あっ、雪絵さんね?はじめまして」
静子が股を開いたまま頭だけ下げたのでみんなが吹き出した。
「さっ、パパ」
雪絵が促した。照れた顔で裕之が静子に重なった。
「んー、やっぱり気持ちいい」
静子が尻を振り上げてグルグル回した。
「ねえ、月に一度でいいから、こうして貰ってもいい?」
静子が甘え声で聞いた。里奈と雪絵が頷いて二人がつながっているところを指先でなぞり始めた。
裕之が有休を取って田舎の母親を訪ねた。母親の礼子は静岡の実家で一人暮らしをしている。
「君恵さんと別れて、そんな若い子と一緒になって、あんたも忙しいこっちゃね」
礼子が苦笑した。君恵は裕之の別れた女房である。
「雪絵はどうするの?」
「一緒に暮らしてるよ」
「あんたんところ、ワンルームじゃなかったっけ。まさか、雪絵の目の前で抱き合ったりしてるんじゃないだろうね」
礼子が心配そうに聞いた。裕之が頭を掻いた。
「母さん、鋭いね。実は、里奈と雪絵の悪だくみにまんまとはめられたんだよ」
「何、悪だくみって?」
「里奈とは毎晩やってたんだけど、二人が示し合わせて入れ替わったんだ。勿論入れた途端に違うって分かったけど、後の祭りさ」
「やっちまったのかい?雪絵とも」
「うん。今じゃ一日おきだよ」
「雪絵は昔から父親っ子だったからねえ。でも、まさか娘の方からなんて。それにしても、その里奈ちゃんって随分苦労してるんだねえ」
「うん。でも、しっかりしてるよ。ただ、身体を売るのはやめさせたいんだ。だから母さんに助けて欲しいんだよ。さすがに二人を大学院まで出させるのは俺の給料じゃきついからね。雪絵も里奈の影響受けて、できれば大学院まで行きたいって言い出してるんだ」
「分かったよ。それに、住まいも考えなくちゃね」
「うん」
「いいよ。この間大きな用地買収があってさ。大金が入ったばかりだから。あれって税金掛からないんだよ。それで東京に家を買おう」
「買えるの」
「うん。勿論私の部屋もありだよ。東京行ったら泊まるんだから。家賃が無けりゃ学費くらい出せるだろう」
「何とかなるかも」
「それにしても、あんたって、そんなにいいのかねえ」
礼子がしみじみと裕之の身体を眺め回した。
「何が?」
「あっちの話。若い子が、それも実の娘までが夢中になるんだから、よっぽどなんだろうね」
「やだなあ。試そうなんて言わないでよ」
「言うかも。そうだ、晩ご飯が済んだら一緒にお風呂入ろうか?」
「勘弁してよ」
「冗談よ、冗談。ま、その内そう言うことがあるかも知れないけどさ」
「うーん、もしそうなるんなら、あんまり年食う前にしてよね」
「言うわね。じゃあ、今晩でもいいわよ」
「おお怖」
その晩、裕之が風呂に入っていると母親が裸で入って来た。恥ずかしそうに湯船の縁を跨ぐ母親の濡れた襞も淡いピンク色だった。
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