禁断と背徳の体験告白
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官能小説

バトンタッチ*|夫婦・恋人・恋愛

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バトンタッチ*

読了目安 15分21秒

[作品No 11] 2024/11/ 3(Sun)
1 にヒロイン@の名前を記入して下さい
(原文:美菜子)
2 にヒロインAの名前を記入して下さい
(原文:真百合)
3 にヒーローの名前を記入して下さい
(原文:雅俊)

1  2
3  4




「早いわねえ、もう一周忌だなんて」
 美菜子が線香の火を手で消した。煙の奥で真百合の写真が微笑んでいた。
「俺には長い一年だったかな」
 雅俊がビールを抜き、最初の一杯を真百合の写真に供えた。
 一年ちょっと前に雅俊の妻、真百合が台所で倒れた。結婚半年目のことである。担ぎ込んだ病院で告げられた病名はスキルス性胃癌。既に全身に転移して手の施しようが無い状態だった。それから半月、二十二歳の誕生日も待たずに真百合は呆気なく旅立って行った。
 美菜子真百合の幼馴染みである。幼稚園から高校まで一緒だった。最初に雅俊と付き合い始めたのは美菜子の方である。そこに真百合が割り込み、二人は恋敵になった。結局雅俊真百合を選び、美菜子に会ったのはそれ以来のことである。
「皮肉なものね」
 美菜子がポツンと言った。
「何が?」
「色々」
 美菜子が寂しそうな目で雅俊を見詰めた。
真百合には会ったの?」
「うん。あなたが教えてくれたんで病院に行ったわ。あなたは出張で留守だって言ってたけど」
「いつ頃?」
「亡くなる一週間前」
「ああ、出張で北海道に行ってた時だな。その後で容態が急変して、慌てて戻ったんだ」
「間に合ったの?」
「うん。殆ど意識は無かったけど」
「話は出来た?」
真百合は無理だった。俺の話に頷く位だった」
「そっか、話してないんだ」
 美菜子雅俊の目をジッと見詰めた。
「こんなことになるんなら、私、結婚するんじゃなかったわ」
「何で?」
「だから、色々って言ったの」
 美菜子が立ち上がった。
「ねえ、お坊さん呼んでる訳じゃないんでしょう?」
「ああ、改まったことは何も。誰も呼んでないし」
「じゃあ、食事に出ない?」
「そうだな、腹も減って来たな」
 雅俊も立ち上がってロウソクの火と美菜子が点けた線香を消した。
 雅俊美菜子を近所のレストランに連れて行った。ここは普通の住宅を改造した家庭的なレストランである。その日のメニュー、つまり定食だけが門の前に張り出されていた。
「ふうん、こんな所があるんだ」
 中に入ると美菜子が周りを見回した。テーブルは全部で三つ。十人位が限度の小さな店である。その日のメインはクスクスだった。クスクスとはアラブ料理で、スムールと呼ばれる粒状のスパゲッティのようなものに羊を煮込んだスープを掛けて食べるアラブ独特の料理である。テーブルにはアリサという赤唐辛子のペーストも添えられていた。
「ふうん、クスクスってこう言うんだ。名前は聞いたことあるけど、食べるの初めて」
「俺はアルジェリアとかフランスで結構食べたな。ちゃんとポワシッシも入ってる」
「何、ポワシッシって?」
「ああ、この白い豆だよ。シッシ豆という意味さ」
「そう言えばシシカバブーもアラブ料理よね?」
「うん。そいつは羊の串焼きだ。旨いよ」
「羊って匂いが苦手だったけど、これは美味しい」
「匂いだったら牛肉の方がきついよ。慣れの問題さ。コトゥダニョーって子羊のグリルはもっと匂いが無い」
「え、コトゥダニョーって子羊だったの?」
「そうだよ」
 雅俊は楽しそうだった。それを見た美菜子が複雑な顔をした。
「どうした?元気ないな」
「うん。人生色々、だわね。男も色々か」
「もしかして、旦那と上手く行ってないの?」
「色々」
 雅俊がデザートにチーズを注文した。
「え、デザートにチーズ?」
 美菜子が目を丸くした。
「うん。向こうでは結構よく食べるよ」
「そうなんだ」
 出されたチーズは真っ白だった。
「もしかして、これも羊?」
「いや、山羊だ」
「今日は初めて尽くしだわ」
 レストランを出た二人がブラブラと宛もなく歩き始めた。午後の陽が眩しい。暫く歩くと水道道路と呼ばれる一直線の道に出た。現在は拡幅工事が続いている。それを突っ切って住宅街を歩くと京王線をガードで潜った。甲州街道に出た左側にホテルがあった。
「昔に戻れる?」
 美菜子が聞いた。
美菜子が戻れるなら」
 雅俊が顔を見ずに答えた。
「それが一番問題なのよね」
 二人の足が止まった。
「飛び込みで部屋が取れたら泊まる。満室だったら今日は無し。そうしない?」
 美菜子雅俊の目を見詰めながら言った。
「これも色々の内?」
 雅俊が探るような目で美菜子の顔を覗き込んだ。
「かもね」
 美菜子雅俊の腕を抱えてホテルに入った。
「予約してないんですが、今晩泊まれますか?」
 美菜子がフロントで尋ねた。
「ツインとダブルは生憎満室でございます。セミダブルならご用意出来ますが」
「それでお願いします。支払いはカードで」
「かしこまりました。こちらがキーになります。チェックアウトは十時になっております」
 部屋に入ると美菜子がすぐに風呂の用意を始めた。
「話は後にして」
「うん」
 雅俊が頷いて服を脱ぎ始めた。美菜子も続いて裸になる。二年前と変わらない瑞々しい身体だった。淡い乳首がツンと飛び出している。薄いかげりの奥の閉じた襞も昔のままだった。
 ざっとシャワーを浴びた二人が浴槽に身を沈めた。向き合って入るには狭すぎるので美菜子が後ろ向きになった。
「二年振りよ」
「そうだな」
 美菜子雅俊の手を胸に導いた。
「昔のようにして」
「うん」
 雅俊が両手で乳首を摘み、指の間で転がし始めた。大きさも感触も変わらない。美菜子の手が後ろに回って雅俊を握りしめた。
「忘れないものね」
 確かめるような指の動きだった。
「入れて」
 美菜子が腰を浮かせた。握られた先端が柔らかい襞に包まれる。そこは記憶よりもきついように思えた。
「うーん」
 雅俊が半ば飲み込まれると美菜子が声を上げた。
「何か、きついみたい」
「無理するなよ」
「大丈夫。すぐに慣れるから」
 ようやく根元まで入り込んだ。全てがきつく、しっかり雅俊を包み込んでいる。美菜子の奥がうごめいていた。
「やっぱり、あなたが一番」
 美菜子が腰を何度も振った。
 風呂の中では落ち着かないので美菜子が腰を上げた。
「んー」
 雅俊が抜け出ると切なそうに声を上げた。
「早く」
 美菜子雅俊の手を引いてベッドに倒れ込んだ。逆さに被さった雅俊美菜子の脚を広げた。口に含むと甘酸っぱい匂いが口一杯に広がった。すぐに美菜子雅俊をくわえ込んだ。
 美菜子は襞の周りが無毛である。突き出た唇も薄く、まるで高校生のような佇まいだった。それでも襞の合わせ目から飛び出した粒はかなり大きい。小さめの銀杏を思わせるその粒を雅俊が舌の先で転がした。美菜子が膝を突っ張って尻を持ち上げた。
 いつの間にか美菜子の口がお留守になっている。雅俊が身体を起こすとようやく舌の先でクルッと舐め回した。
 雅俊美菜子の脚を閉じさせた。その体勢で上から被さって行く。美菜子の襞はかなり前に付いているのでこれでも交わることが出来るのである。それでも角度が悪いので入り始めた雅俊が軋むようなきつさをこじ開けて行った。
「もう」
 美菜子が自分から腰を僅かに浮かせた。ようやく雅俊が収まった。
「昔通りだろ?」
「うん、でも身体が驚いてる」
 美菜子の顔が上気してピンク色に染まっていた。暫くするとまた美菜子の奥がうごめき始めた。
「いい、やっぱりいい」
 美菜子がそう言って激しく唇を求めた。ピッタリと閉じていた脚が開き、雅俊の腰に回された。結合が深くなり、先端が心地良い圧迫に包まれた。
「一緒に」
 美菜子が喘いだ。
「このままで大丈夫?」
 美菜子は答える代わりに下から激しく腰を突き上げた。雅俊にとっては一年振りの女の柔肌。一旦登り掛けた状態を押し戻すのは無理だった。
美菜子
 音が聞こえる位の激しさで雅俊が弾け続けた。美菜子の身体から甘い匂いが漂って来た。
 ようやく嵐が収まった雅俊が腰を浮かせようとすると美菜子が縋り付いた。
「駄目、このまま」
 美菜子の入り口がまだヒクついていた。
「このままで聞いて」
 息を整えた美菜子が耳元で言った。雅俊が黙って頷いた。
真百合から聞いたわ。あの子、自分の病気のこと、分かってたのね」
「うん」
「あなたもそれを知ってた。それで真百合を選んだの?」
 雅俊は答えなかった。
「やっぱり」
 美菜子が暫く目をつぶって考え込んだ。
「あの時そう言ってくれたら、私、結婚しなかったかも。でも、真百合の病気のこと聞かされてたら、今こうしてられなかったわね」
真百合には時間が無かった」
「分かってる。真百合もそのこと、泣きながら謝ってた。でも、その方が良かったって思ってる。逆にあなたが私を選んでたら、余計に傷付いてたと思うわ」 
「悪いのは真百合じゃない。俺だ」
「さあ、誰が悪いとかじゃないわ。だから人生色々なのよ」
「さっき、昔に戻れるって聞いたよね」
「うん」
「俺はともかく、美菜子は戻れるの」
「こうして戻ってる」
「旦那のことさ」
「もうお仕舞いなの。だからあなたのところに来たの」
「旦那の方も?」
「私の中にはずっとあなたしか居なかった。結婚する前から今日までずっと。だから、旦那が女作っても平気だった。と言うより、逆にホッとしてた」
 美菜子が真顔になった。
「本当言うと、今日は一番危ない日なの。これまではずっとピル飲んでたけど、先月で止めて、今日来たの」
 雅俊が諦めたように目をつぶって頷いた。
「だと思った」
「これで旦那と私、五分五分になったの。相手の女、妊娠したみたい」
「大丈夫って聞いても答えなかったから、覚悟は決めてたよ」
「うん。そう思った」
 美菜子が身体を起こそうとした。
「ねえ、上になってもいい?」
 雅俊美菜子を抱えたまま寝返りを打った。上になると美菜子が上体を起こした。
「さっきのは私。今度は真百合
「どう言うこと?」
「バトンを渡されたの。真百合の置き土産。私の分もって言い残して行ったわ」
 美菜子が腰を前後に擦り始めた。挟まった大きめの粒が襞の中で拠れる。雅俊が手を伸ばしてその粒を摘んだ。
「ん!」
 美菜子が目をつぶって眉根に皺を寄せた。
美菜子
 美菜子が首を何度も振った。
「今日は真百合って呼んで」
「分かった、真百合
「ねえ、真百合とはいつまでしてたの?」
「倒れて入院するまで」
「毎晩?」
「うん」
「生理の時も?」
「うん。出張以外は一日も欠かさなかった」
「じゃあ、今晩は一年分可愛がってね」
「晩飯くらい食わせてくれよ」
 雅俊が苦笑した。見上げる美菜子の顔に真百合がダブって見えた。

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