禁断と背徳の体験告白
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官能小説

御霊前|人妻・不倫・浮気

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御霊前

読了目安 14分07秒

[作品No 11] 2022/ 2/22(Tue)
 山岸が単身赴任先に戻ったのは日曜の夜中だった。市営住宅の階段を上って行くと、どこからともなく線香の匂いが漂って来る。
(留守中に葬式が出たか)
 三階の踊り場に出ると、向かいの部屋のドアが開きっぱなしになっており、入り口に提灯が一つ置かれ、ろうそくの火が揺らいでいた。
(何だ、お向かいじゃないか)
 山岸の向かいの部屋には四十前後の夫婦が二人で住んでいた。表札には小山学、潔子と書かれている。子供の姿を見たことは無い。たまに顔を合わせた時に挨拶を交わす程度の付き合いだったが、唯一のお隣だから放って置く訳にも行かない。急いで自分の部屋に入ると白封筒に一万円札を入れて『御霊前』と手書きした。香典袋の買い置きなどあるはずが無い。
「失礼します」
 間取りは山岸のところと左右対称だから想像できる。奥の和室に祭壇が設けられ、そこに真新しい棺が置かれていた。狭い階段から降ろすのは大変だなと思う。
「この度は、どうもご愁傷様で・・・・・・」
 祭壇に飾られた写真は旦那のものだった。傍らに未亡人となった潔子が喪服姿で俯いていた。
 山岸は封筒をそっと置き、焼香を済ませてから潔子の方を向いた。
「向かいの山岸です。この度は・・・・・・」
 焼香だけですぐに戻るつもりだったが、潔子の他に誰もいないのが気になって話し掛けた。
「ありがとうございます」
「突然でしたか?」
「はい。動脈瘤の破裂だったそうです。あっという間のことでした」
「それは、それは・・・・・・」
 山岸は周りを見回した。通夜に訪れた人はもう全て帰ってしまったらしい。それにしても潔子が一人きりと言うのが気になった。
「他にご家族の方は?」
「私にも、亡くなった主人にも近い親類はありませんので」
「お子さんは?」
「おりません」
 部屋の中は大分冷えていた。春とは言え、火の気のない部屋でドアを開けっ放しにしているのだから無理もない。
「この時間ですから、もう、どなたもお見えにならないでしょう」
「と、思います」
「ちょっと待ってて下さい」
 山岸は自分の部屋に戻り、石油ストーブを持って来た。
「これで少しは暖まりますよ。ドアは閉めておきましたが、いいですね?」
「済みません」
 潔子が静かに頭を下げた。
「何か食べませんか?」
 山岸は部屋から持ってきた菓子を幾つかテーブルの上に置いた。精進落としの料理も酒も見当たらなかった。
「葬儀は明日ですか?」
「はい。業者に任せてあります。明日、朝早く来てくれるそうです」
「それまでお一人ですか。私でよかったらお付き合いしますが」
「ありがとう」
 潔子が初めて顔を上げた。案外すっきりした目をしているのが意外だった。
「皮肉なものね」
「何がですか?」
「実は私、主人と別れる決心してたの」
「ほう。それは又」
「お分かりでしょう。理由は浮気。亡くなったのは病院だけど、倒れたのは女のアパート。女として最高の屈辱よね」
「はあ・・・・・・」
 そんな事情でたった一人の通夜になっているのかも知れない。
「あなたが来てくれるまで、どうやって気持ちを晴らしてやろうか、色々考えてたの」
 潔子は台所からポットを持って来ると山岸にお茶を入れた。
「ごめんなさい。お酒の方がいいのに」
「いえ、私は殆ど飲めませんから」
「どうぞ、召し上がって」
 潔子は山岸の隣に座り直した。
「男の人の浮気って、仕方の無いものかしら。あなたも浮気するの?」
「うーん、しないと言ったら嘘になるかな」
「私は主人しか知りませんの。初めての男が主人で、それっきり。旦那一筋ってほどでは無かったわね。何しろここ十年、主人は私には指一本触れなかったから」
「それで、寂しくなかったんですか?」
「寂しいに決まってるわよ。でもね、主人の浮気に気が付いても、自分では何も出来なかったなあ。私が何も言わないのをいいことに、あの人は好き放題やってましたけど」
 潔子が山岸の膝に手を置いた。
「山岸さん、でしたわね?」
「ええ」
「私のささやかな復讐に手を貸して下さる?」
「何でしょう?」
 山岸は潔子の意図を計りかねた。いや、予想は出来たのだが、本気でそんなことを言っているのかどうか、計りかねたと言うのが妥当だろう。
「ちょっと手伝って下さらない」
 潔子が立ち上がる。
「玄関の鍵、掛けて来て下さいな」
「えっ、ええ」
 どうやら本気らしい、と山岸はもう一度潔子の顔色を窺った。改めて眺めてみると決して悪い女ではない。和服に包まれた体までは分からないが、年の割には崩れていないように思えた。
 しかし、旦那の遺骸を前にして抱くのはかなり勇気がいりそうである。どうしたものかと思案しつつ、玄関から戻って来た山岸が目を見張った。潔子が棺桶の蓋を開けて遺骸を抱え起こしていたのである。
 山岸は唖然として潔子の動きを見守った。上半身を起こされた旦那は含み綿のせいで生前よりもふっくらした穏やかな顔になっていた。
「これでいいわ」
 女の執念とはすざまじいものだと山岸が呆れた。硬直した遺体を一人で抱え起こすのは容易いものでない。軽い気持ちで潔子に付き合っていた山岸は、退くに退かれぬ状況に追い込まれた自分を改めて思い知らされた。
 潔子が帯を解き始めた。手際よく外した帯を畳み、脱ぎ捨てた喪服を衣紋掛けに丁寧に掛けて行く。襦袢を脱ぎ捨てると素肌の上半身が現れた。ズロース風の下着を脱ぎ捨てると生まれたままの姿で遺骸の方を向いた。
「あなた、しっかり見ておいて下さいね」
 潔子は山岸の方に向き直ると畳に腰を下ろして足袋を脱ぐ。祭壇を背負う形で、生まれたままの姿で正座している潔子の姿を山岸は美しいと思った。
「ごめんなさい」
「美しい」
 山岸は素直な感想を述べた。
「美しいだなんて、とんでもない。無理なお願いしてすみません。でも、私の中で何か区切りを付けたかったの。抱いて下さい」
 山岸は正直なところ自信が無かった。五十近い自分の年齢もあるが、何よりもこの異様な状況、遺骸の目の前でその未亡人を抱くと言うことが胸につかえている。もし役に立たなかったら潔子のプライドを傷つけてしまうだろう。
「男はちょっとデリケートなところがあるんですよ」
 山岸は今の気持ちを正直に述べることにした。
「つまり、分かりますよね?」
 立つものがしっかり立つかどうか自信が無いと言いたかったのだが、さすがにストレートには説明出来なかった。
「分かります。無理は言いません」
 潔子はそう言うと畳の上に、祭壇の方に足を向け、仰向けに横になった。胸が大きく上下して、潔子自身、気持ちが高ぶっているのが見て取れる。
「分かりました」
 山岸も覚悟を決めた。ここまで来て、今更引き下がる訳にも行かない。自分も着ていた服を次々と脱ぎ捨て、最後のパンツで一瞬ためらったが、それも一気に脱ぎ捨てた。
「好きなようにして。どんなことでも」
 山岸は遺骸の顔にチラッと目をやり、潔子の胸にそっと手を伸ばした。手のひらで包み込むと潔子がはっとしたように息を飲む。強気な言葉とは裏腹に、体がコチコチに緊張していた。
 山岸は暫く胸への愛撫を繰り返した。指先で乳首を揉み続けると固さが増して来る。山岸自身は、まだ、うなだれたままだった。どうしても遺骸の白い顔が気になって仕方ないのである。
 両手で脇腹を挟むようにしてゆっくり下げて行くと、再び潔子の体が固くなった。山岸はすぐに腿の間に指を送らず、太ももから下腹部にかけて、手のひらを何度も往復させる。最後に右手を茂みの上に置いて動きを止めた。
 潔子の腿はピタリと閉じられたままだった。山岸はそれを無理にこじ開けようとはせず、潔子の反応を待った。潔子が後込みしたら、ここで終わらせてもいいと思った。
 潔子の腿が僅かに開いて、すぐに閉じた。その部分に一度触れてしまえば潔子が力を抜くことは分かっているのだが、潔子が自ら体を開くのを静かに待つことにした。
 ついに潔子の膝が開いて、腿の間からピンク色の肌が顔を覗かせた。
「お願い、触って」
 山岸が指先を送り込むと、驚いたように一度閉じた膝がすぐに大きく開いた。山岸を迎えた柔肌は既にかなり潤っている。襞を分けて探り当てた粒は山岸が知っている限りでは一番小さなものだった。反応も殆ど無いに等しい。諦めた山岸が指先を奥へと進めた。
「あっ」
 中指が根元まで埋まったところで潔子は初めて声を上げた。旦那はすぐに挿入して、自分勝手な交わりしかしていなかったらしい。山岸は指先を送り込んだまま顔を寄せて行った。
「えっ?」
 潔子が気付き、慌てて膝を閉じようとする。
「力を抜いて」
「でも」
「いいから、力を抜きなさい」
 潔子には初めての経験だったらしい。山岸の唇がその部分に触れると膝が小刻みに震え始めた。
「恥ずかしい」
 山岸が指を抜き、口全体で頬張ると潔子の口から押し殺したような呻きが漏れ始めた。甘酸っぱい匂いが山岸の鼻腔を満たす。
「今日はお風呂に入ってないの」
 潔子はそう言いながらも、大きく膝を開いて山岸の愛撫を受け入れる体制になった。一声大きく叫ぶと暖かいものが溢れて来る。
「だっ、駄目。私・・・・・・」
 潔子が尻を大きく持ち上げ、腹に力を込めた。山岸の口の中で登り詰めたのである。潔子の襞が厚ぼったくなったように感じられた。
 ようやく落ち着きを取り戻した潔子が目を開いた。
「こんなの・・・・・・」
 初めてと言いたかったのだろう。暫く息を整えてから潔子が上半身を起こした。
「私、随分損して来たのね」
 潔子はそう言いながら山岸の体に目をやる。山岸はまだ完全な状態にはなっていない。
「同じようにすればいいの?」
 潔子が目を離さずに聞いた。山岸が黙って頷いた。
「駄目だったら言ってね」
 男を口に含むのは初めてのようである。おずおずと口を開き、最初からスッポリとくわえ込む。舌が動き始めるまでに大分時間が掛かった。生ぬるい動きではあったが、それでも山岸が反応して徐々に可能な状態になって来る。
「もう、いいですよ」
 ゆっくりと吐き出されたものが脈打った。
「大丈夫ですか?」
 ゴム無しでと言う意味だった。潔子はすぐに理解した。
「昨日終わったばかりだから」
 山岸が膝を割って体を進める。潔子が腰を浮かせてそれに応じる。先端が埋まったところで潔子が小さく呻いた。
「ごめんなさい、ちょっと痛い」
「暫く無かったんですね」
「十年ぶりなの」
 潔子が恨めしそうに祭壇を見た。山岸は自分の視界に亭主の顔が無いのでホッとした気分だった。祭壇の方からは結ばれている部分が見えているはずである。
 少しづつ、途中で何度か休みながら、山岸はようやく全てを送り込むことが出来た。ここまで来れば多少萎えたとしても何とかなる。
「もう大丈夫。最初は痛かったけど」
 潔子の言葉に応じて山岸がゆっくりと動き始めた。どうしても背後の遺骸が気になり、その度に萎えそうになる。潔子の体は思ったより浅く、先端への刺激が強いのが救いだった。なかなか果てない山岸に潔子が喘ぎ始めた。
「すごい。まだ、なの?」
「まだまだ」
「こんなに長くされたの、初めて・・・・・・」
 潔子の潤いが増して来たので山岸は動きを早めた。
「あっ、駄目・・・・・・」
 潔子は立て続けに何度も登り詰めた。ようやく自分の方もこみ上げてきた山岸が更に動きを早める。潔子が大きな口を開けて苦しそうに何度も喘いだ。
(隣がうちで良かった)
 山岸が気にするくらい潔子は大きな声を上げた。通夜の家から漏れる声としては不謹慎極まりないものである。
 山岸が深々とたぎるものを放つと、潔子が一声大きく叫んでぐったりとなった。そのまま無反応になった潔子に構わず、山岸は更に奥深く我が身を送り込んだ。
 ようやく我に返った潔子がまだ中に留まったままの山岸を何度も締め付けた。
「ありがとう」
 潔子の目から一筋の涙が流れた。
「私、本当に今まで損してたんだわ」
「少しは気が晴れたかな?」
「少しなんてもんじゃないわ。腰が抜けるかと思った」
 山岸の肩越しに祭壇を睨んだ潔子が山岸の腰に足を絡ませた。
「少し休もうか?」
 山岸の言葉に潔子が目を見張った。
「まだ出来るの?」
「この歳だから、あと一回が限度だけど」
「嘘、こいつなんか、若い頃から一回こっきり。一晩に二度も抱かれたこと、一度だって無いわ」
「そりゃあ弱すぎる。三十前だったら一晩に五つや六つ、平気なものさ」
 潔子が真っ直ぐに山岸の目を見た。
「山岸さん、単身赴任だったわね」
「うん。あと一年半、任期が残ってる」
「その間だけでいいから、こうして可愛がって下さる?」
「俺は構わないが、そんなことしてたら再婚出来ないぞ」
「結婚なんて、もうこりごり。山岸さんみたいな人だったら、考えないでもないけど」
「俺には女房も子供もある」
「分かってる。だから、こっちにいる間だけでいいの」
 潔子は再び祭壇に目をやった。
「離婚してなくて良かった。保険がしっかり入るのよ。勿論、受取人は私。あいつが私に残してくれた、たった一つのいいことね」
 山岸は背後の仏が全然気にならなくなっている自分にいささか驚いていた。
「ちょっといいかい?」
 山岸は潔子の体を抱えたまま体を転がして自分が下になった。
「好きなように動いてごらん」
 上になった潔子が腰をくねらせた。山岸も下から動きを補う。
「何だか、私が襲ってるみたいで刺激的」
 山岸は潔子が無意識のうちに締め付けて来るのを感じて、二度目にも関わらず奮い立って来た。亭主に全くと言っていいほど開発されていない潔子の体。四十前後と言う年なのに、まるで少女のそれを思わせる初々しさを秘めていた。山岸が白目を剥いた新仏にウィンクした。

---END---
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