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しかし、そんな噂を快く思わない人が何人かいました。シンデレラの母親と二人の姉たちです。実はシンデレラは父親の不倫相手が産んだ子なのです。その不倫相手が十年前に流行病で亡くなったため、やむなく父親が引き取って育てている娘です。
「まったく、何で私が不倫相手に産ませた娘を育てなきゃならないのよ」
継母はそう言ってシンデレラには辛く当たり、野菜屑くらいしか与えませんでした。シンデレラの姉たちは朝からご馳走尽くめです。家鴨の丸焼き、フォアグラのステーキなど、望むものは何でも与えられて育ちました。その結果、二人の姉は脂肪の塊のような醜い姿になってしまいました。
シンデレラは家から出して貰えず、友達は部屋に遊びに来るネズミ一匹でした。シンデレラは僅かな食事の中からチーズを残し、部屋に戻るとそのネズミに与えておりました。
シンデレラが十五歳になった時、お城の王子様がお妃選びをするというお触れが回りました。国中の十五歳から十八歳の娘に着飾って登城せよとのことです。
二人の姉たちは張り切ってコルセットで身体を締め付け、何とかドレスを着る準備に余念がありません。しかし、継母はシンデレラには何も用意してくれませんでした。
いよいよ登城というその晩、シンデレラが悲嘆に暮れているとネズミが穴から出て来ました。
「心配無いよ、シンデレラ。ほら、これ着て行って」
ネズミがレタスの切れっ端を穴から出しました。
「えっ、これじゃ裸と一緒じゃない」
確かにその切れっ端は本当に小さく、片方の胸がようやく隠れるほどしかありません。
「大丈夫だよ。ほら、アン、ドゥー、トロワ」
ネズミが数を三つ数えるとそのレタスが見事な純白のドレスに化けました。
「ほら、着てごらん」
そのドレスはまるで誂えたようにピッタリでした。
「これが靴ね」
ネズミが差し出したのは二つに割られたパプリカでした。こちらも呪文を唱えると赤いガラスの靴に変身しました。シンデレラにピッタリサイズです。
「でもね、シンデレラ。ドレスも靴も真夜中の十二時になると魔法が解けて元通りになっちゃうから気を付けてね」
「えっ、どうなっちゃうの?」
「ドレスは元のレタスに戻るから、裸になっちゃうし」
「えっ、大変。じゃあ、十二時になる前に帰って来ないといけないのね?」
ネズミがちょっと複雑な顔をしました。
「そんなに慌てなくても大丈夫だよ。でも、夜中の十二時までに王子様と二人きりになれなかったら、その時は一目散に帰っておいで」
シンデレラは首を傾げましたが、それ以上は聞かずに出掛ける準備をしました。
シンデレラがお城に着いたのは夜も十一時を過ぎた頃でした。既にお妃候補は全て紹介され、王子様が王様とお妃様を交えた三人で相談している最中でした。
「おやっ、もう一人来たぞ」
王様がシンデレラに気付きました。
「あらっ、可愛い子じゃない。早く呼びなさい」
お妃様が傍らの従者に言い付けました。
「かしこまりました」
従者がシンデレラに近付き、王子様の前に出るよう促しました。王様達の前に連れて行かれたシンデレラは一目見ただけで王子様に憧れてしまいました。王子様もシンデレラが気に入ったようです。
その時、お城の鐘楼に神父様が登って行く姿が見えました。ネズミに言われていた真夜中の刻限が迫っているのです。
「ごめんなさい」
シンデレラが慌てて立ち上がり、大広間から飛び出して行きました。王様がその後を追い掛けます。開いていたドアからシンデレラが飛び込むと、そこは王様の寝室でした。
「カンカンカーン」
真夜中を告げる鐘が鳴り響きます。その瞬間、ドレスが縮んで元のレタスに戻りました。振り返ったシンデレラが一糸も纏わぬ生まれたままの姿で王様を見ました。
「何と美しい・・・・・・」
王様はそれきり絶句してシンデレラに近寄りました。
「戸を閉めよ」
ドアの外から様子を窺っていた従者達に王様が命じました。ギーッと重たい音がしてドアが閉まりました。
「心配せずとも良い。そなたが王子の妃にふさわしいかどうか、わしが試して遣わす」
王様が嬉しそうに服を脱ぎ捨てました。下着を脱ぐと杖の手元のように先端が膨らんだものが上を向いています。
「ベッドに寝なさい」
シンデレラは言われるままに横になりました。ネズミに言われた通り、今日は腿の付け根まできれいに洗って来たので恥ずかしくありませんでした。
「初めてか?」
王様が聞きました。
「えっ、何がですか?」
シンデレラが戸惑った顔で聞きました。
「男と交わったことがあるか?」
「分かりません」
「これを自分の中に収めたことがあるか聞いておるのだ」
王様が自分の前を握って二、三度振りました。
「い、いえ。見るのも初めてです」
「そうか、それは上々である」
王様が嬉しそうにシンデレラの上から被さり、脚を開きました。次の瞬間、シンデレラの股間に激痛が走りました。
シンデレラが声を上げ掛けた時、突然ドアが開かれました。
「あなた、何をなさってるんですか!」
血相を変えて飛び込んで来たのはお妃様でした。
「い、いや、王子の妃にふさわしいかどうか、今試すところじゃ」
「何であなたが。飛んでもないことを。王子を呼びますから、代わって下さい」
「あ、ああ」
王様が不承不承シンデレラの上からどきました。抜け出る瞬間、シンデレラが大きく呻きました。
お妃様の後ろから王子様が顔を出しました。
「さ、早く、準備しなさい」
お妃様が王子様の背中を押しました。
「準備って?」
「服を脱いで、裸になって」
「は、はい」
裸になった王子様の前はしっかりと皮が被っています。十六歳の王子様なので微妙なところです。それを見たお妃様が被ったままの皮を引き下ろそうとしました。
「痛い!」
王子様が腰を退きました。
「駄目です。我慢しなさい」
お妃様が強引に王子様を剥いてしまいました。
王子様がシンデレラに被さりましたが、闇雲に腰を振るだけで一向に入る気配がありません。
「しょうがない、ちょっと動かないで」
お妃様が王子様を握ってシンデレラに宛がいました。さっき王様に一突きされたお陰で、そこには僅かな切れ目ができています。うっすらと血が滲んでいましたが、お妃様は気にも留めずに王子様を突き立てました。
「痛い!」
声を上げたのは王子様でした。次の瞬間、二人の身体が密着しました。
「もう大丈夫。しっかり腰を振りなさい」
王子様はぎこちなく尻を前後に振っています。勢い余って外れてしまうとお妃様がすかさず握って入れ直しました。
ようやく王子様がシンデレラから離れると、王様もお妃様も、皆なぜか凍り付いたように動かなくなりました。
「ほら、今のうちに早く」
気が付くとベッドの下にあのネズミが来ていました。
「王子様の服を着て。早く、早く」
王子様が脱ぎ捨てた服を慌てて羽織ったシンデレラがドアを開けて外に出ました。まるで時間が止まってしまったように居合わせた人々が凍り付いていました。
誰にも気付かれずに家に戻ったシンデレラにまた寂しい日々が帰って来ました。一つだけ違ったのは、何かが股の間に挟まったような感じがすることで、それだけがお城での出来事を思い出させてくれました。
その頃、お城は大騒ぎでした。王子様も王様もシンデレラをお妃にと気持ちが固まった瞬間に目の前からその相手が消えてしまったのだから無理もありません。
次の日からシンデレラ捜しが始まりました。残されていた手掛かりはレタスの切れ端と半分に切れた赤いパプリカのみ。燭台の明かりだけでは顔立ちも定かではありません。
「一晩に五人ずつ、娘達を城に呼ぶように」
あの晩呼ばれた娘達が順番に登城して、まず王様に試されました。部屋に入ると裸にされたのです。シンデレラの姉たちは何も無く、そのまま帰されました。似ても似付かないブヨブヨの身体だったから無理もありません。
シンデレラに似た体付きの娘はベッドに寝かされ、王様に抱かれました。あの晩、たった一突きでしたが王様もシンデレラを抱いたからです。
王様はシンデレラとは姿形が違っていても美しい娘であれば一突きだけでなく、しっかり最後まで試しました。そんな娘は王子様も隣の部屋で抱きましたが、こちらはシンデレラが初めての相手だったので違いは分からなかったようです。
こうして国中の娘達が試されましたが、王様がうんと言えるような娘はいませんでした。そこにもう一人、美しい娘がいるという村人の話が伝わり、シンデレラが呼ばれました。
裸になったシンデレラを見た途端、王様が嬉しそうに頷きました。シンデレラこそあの晩の娘だったのです。しかも、今日は大っぴらに抱いて味わうことができます。
シンデレラは王様の方が大きいと思いましたが、何も言わずにジッとしていました。今回は王様が一番奥まで入って来ましたが、最初の時のヒリヒリした感じは無く、奥の方に重苦しい痛みが生じただけでした。それも暫くすると痺れるような感じに変わって行きました。
「そなたに間違いなさそうじゃ」
王様が満足そうに呟きました。
「妃や王子には内緒じゃが・・・・・・」
王様が腰の動きを強めながら言いました。
「何でしょう?」
「時々はわしともこうしてくれると嬉しいんじゃが、嫌か?」
シンデレラが暫く考えてから答えました。
「王様の方が気持ちいいから、私は構いません」
「そうか、そうか」
王様は殊の外満足そうでした。三十分ほど動き続けた王様が一際激しく腰をぶつけてようやく静かになりました。
隣の部屋に行く前に王様が侍女に命じてシンデレラの身体を清めました。絹のネグリジェを着せられたシンデレラが王子様のベッドに行くとお妃様が王子様の前を握って待っていました。
「さ、来なさい」
シンデレラは王子様の上から跨るように手招きされました。お妃様が握った手で入り口を狙います。ようやく角度が合って王子様がシンデレラの中に入って来ました。王様より大分細身です。
王子様はあっと言う間に動かなくなりました。シンデレラの身体から出て来たものをお妃様が甲斐甲斐しく拭い清めます。その様子には何となく継母と義姉達に通じるものがありました。それでも王様がシンデレラのことを大変気に入ってくれているようなので、それが救いでした。
こうしてお城に嫁いだシンデレラですが、王子様と二人きりで過ごす夜は殆ど無かったので意外な思いでした。その代わり、そんな晩は必ず王様からのお招きがありました。
「そちは本当に良い嫁じゃ」
従者達がいる間は何もしませんが、宴がはねて全ての灯りが消えると王様はシンデレラをベッドに誘いました。
「王子様はどうなさっているのですか?」
王様に深々と貫かれながらシンデレラが甘えるように聞きました。
「ああ、倅は妃のところじゃ。目の前で王子とそなたが抱き合うのを見て、胸が妬けたんじゃろう」
「えっ、それじゃお妃様と今頃・・・・・・」
「心配要らん。王子は妃の本当の息子じゃないからな」
王様が動きを強めながら答えました。
「妃には子ができなかったんじゃ。そこで、妃の侍女にわしの子を産ませたという訳さ」
シンデレラは自分と似たような境遇の王子様に親しみを抱きました。自分は継母に疎まれて育ちました。でも、王子様は同じ継母に溺愛されているようです。
「王子様のお母様はどうされたんですか?」
「城を出て暫くはベルトンという男が面倒を見ていたらしいが、十年前に流行病で亡くなったそうじゃ」
十年前と言えばシンデレラの母親が亡くなった年。実はシンデレラの姓もベルトンでした。
「その女は城から出る時にもう一人わしの子を宿していたらしいが、今頃どうしていることやら」
王様がそう言いながらシンデレラをきつく抱き締めました。
シンデレラには全ての謎が解けました。選ばれてお城に嫁ぐ朝、父親がシンデレラにそっと耳打ちしたのです。
「お前が貰われっ子だということは、王様には絶対に言ってはならん。いいな?」
その時は父親の言う意味が全く分からなかったシンデレラでしたが、今の王様の言葉で全てがつながりました。
(お父様)
心の中でシンデレラが叫びました。それに呼応するかのように、王様が力強くシンデレラの中で弾けました。
---END---